浅草
August 23, 2022
August 22, 2022
July 18, 2022
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August 08, 2017
June 21, 2017
December 31, 2011
浅草で年越しそば
店員のおば様が寒い中で店先に並ぶ役の列を気にして何度も顔を出し、そのたびに恐縮している。
美味しいおそばをいただけるのならこれくらいは平気なのに、店員さんの気持ちで温かくなる。
20分ほどで着席。菊正宗の樽の上には鏡餅。
合席になった隣の3人組男子達はポップなファッションと会話ながらも体育会系で礼儀正しい。座敷で集う昔の若者男性衆との対比が浅草ならではの空間で楽しめる♪
まずは「たまごとじそば」で身体を温める。このたまごのフワフワ感がたまらなく美味しい♪ ハフハフズルズルと一気に器の底を見る。毎回変わらぬ味で美味しい!♪
そして追加で「ざるそば」をいただく。やはり私はここのそばが一番好きだ。汁の辛さもそばのコシと小麦の味も。
来年前半また浅草を訪ねる機会が増えそうなので、おやつ感覚でも訪ねさせていただこうと思う。
2012年もよろしくお願いいたします。
April 04, 2009
浅草の福々饅頭でホカホカ
普段の週末は閑散としている老舗店「西山菓子店」さんに、今日は名物福々まんじゅうを求めて列が出来ている!店内のテーブル席にも客がっ?!
彼女が食べてみたいと言うので、私は勿論喜んで同意。並びながら購買客や入店客を見てみると、いつもの週末に見かける客層とは違っていた。店頭でアイスクリームを買うスーツ姿のキャリア風欧米系ビジネスウーマン、店内のテーブル席に着く20代男女、まんじゅうを購入する列にも熟年組に混じって若者も並んでいる。初めて見る光景だった。
創業は嘉永5年(1852年)。157年間営業を続けている浅草の老舗店。
お見かけする事のなかったご高齢のお婆ちゃん職人お二人が、リズミカルにその熟練技で巧みに生地で餡を包み込んで行く。一人で何十個も買う人もいれば一人一個の客もいるので、いい具合に仕上がりと販売がいいペースで回転している。私達が一番に感心したのは、店頭でテキパキと販売されているお母さんの笑顔の接客姿勢。
「お待たせしまってごめんなさいねぇ。ありがとうございますぅ。」
これだけの客を長時間こなし続けながら、夕方になってもまだこうして笑顔で接客出来るところに、157年続けられた理由があるのかも知れない。浅草の老舗店のなかには、土日・祭日の夕方から夕食時になると思いっきり疲れがその表情とサービスに現れているお店もあるけれど、(それも味わい深い楽しみの場面なのだけれど)、西山菓子店で一人店頭で販売を担当されていたお母さんの接客姿勢は素晴らしかった。
蒸かしたてで熱々の福々まんじゅうを「熱いから気を付けて下さいね」と渡してくれた。しかも二人の目を交互に見ながら笑顔で。営業担当者や販売担当者向け教育ビデオの一場面に使えそう…。
夕方になると急に気温が下がってきたので、そのまんじゅうは熱々のうちに歩きながらすぐに食べてしまった。生地と餡の味のコンビネーションが良く、餡は甘過ぎず、お茶なしで3個は一気にいける美味しい味。心も体も温まった。残った紙袋だけでも画像に残そうと、大切に持ち帰ってきた。
やはり並木藪蕎麦
飲食店を選ぶ際に、最近は冒険を控え結局は確実に美味しいと知っているお店に落ちついてしまう。浅草では並木藪蕎麦がそのひとつ。
遅い午後なのに今日も客足は途絶えない。お願いしたテーブル席につくと、新たに1組10名が店頭に並んでいた!
私達はざるを注文。このソバとツユとソバ湯が美味しい♪時折「(ん?)」と微妙なる変化を感じるのはツユ。ダシの香りと味だったり辛さの度合いだったり。でもそれは私にはストライクなる味わいの許容範囲内での狭い誤差の美味しいバラエティー。
やはり基本はざる!
食後の熱々ソバ湯の味は濃厚で、これが身体も心も温まらせてくれる味。このソバ湯をいただきたいがために「温かいもの」ではない品を選ぶ事もある。「そばをたぐる」だけのお店ではない奥深い味わいを提供していただける並木藪蕎麦さん。今回も期待通りの美味しい味に感謝。
桜満開の浅草寺
この日の首都高は意外にも交通量は少なく、駒形橋まではかなりスムースに辿り着けたものの、浅草で利用しているいつもの駐車場に入庫するまでかなりの時間がかかってしまった。
駐車場には新ETC割引制度を利用してなのか、特に東北や関西からの他府県ナンバー車が目立っていた。
雷門前はいつものように観光客でごった返しているけれど、それ以上に私の経験値でトップ3に入りそうな状況の仲見世通りの人口密度に驚く!!川の如くに流れる観光客達は、岸辺のような店先で喜々として小さな渦を作っていたり、先を目指す本流があったりしながらと、その黒髪の人波と流れは波の両側にある桜色と印象的なコントラストを作りながら本堂へと導いてくれる。
空は晴天、桜は満開、そしてもうじきお釈迦様の誕生日(4月8日)を祝う花まつり。今日はドライブ日和の週末とくれば近県からの観光客も集まってくるのも納得。
浅草寺本堂は現在改修工事中(画像は東から撮影)。三社様(浅草神社)の境内には和服姿の群衆。隅田川きもの園遊会参加者の抽選会真っ最中。海外旅行は、高級着物はどなたに?!
Good Luck to all of you!
華やかな抽選会場となっている浅草神社の石囲いの石柱の中に山一證券の名前を発見。会社はなくなっても社名が刻まれた石柱は墓碑のようにこの場所に(も)残り続ける。証券会社には相応しい「トゥームストーン(tombstone)」かもしれない...。
この日、神輿庫が開けられて三社神輿が公開されていた。
February 21, 2009
変わらぬ味の並木藪蕎麦と変わる浅草
久しぶりに晴れた週末に、これまた久しぶりに訪ねた浅草。
午後3時過ぎという遅めの昼食に訪ねたのは「並木藪蕎麦」。そんな時刻でも店外で5分ほど待たねばならないほどの人気店。相席でテーブル席へ。
定番のざるを注文。数本をそのままで食すと…ソバの甘味が美味しい。ワサビと刻みネギをツユに入れて、すくったソバの半分ほどをツユにひたして一気にズズズゥーっと頬張る。このツユが辛いというソバフアンも多いけれど、私にはこの味が一番合っている。
食後の楽しみにはソバの味が溶け込んでいるトロトロの蕎麦湯が待っている。残ったツユをこれで割って飲みながら、最後は蕎麦湯だけの味を楽しむ。旨い、最後の最後まで旨いっ。素朴な味の奥に、今回も職人技を感じ入る。
ンンウマイっ!♪
ソバ職人の技に感謝。期待通りの美味しさを味わえてウキウキで身体はポカポカの幸せ気分で仲見世通りを歩いていると、今日は何故か通りが明るく感じられる。何が違うのだろう?… お!いつも天候に応じて通りを覆うカバー設備が無くなっている!!こんな明るい仲見世通りもいいものだ。
数か月訪ねなかっただけなのに、浅草のあちらこちらに新店舗がオープンしている。視点を変えると閉店してしまった店舗があちらこちら。新陳代謝が活発な事が、この地ではいいのか悪いのかは疑問なところだけれど、このご時世では仕方のない事情も分かる。江戸っ子の「てやんでぇ」の勢いで乗りきってほしい。身も心も寒くなったら並木藪蕎麦で美味しいソバをたぐりましょう。
November 15, 2008
信州信濃の新そばよりも
この季節に迷ってしまうメニューが、食べ応えのある「鴨なんばん」とおなかに優しい「たまごとじそば」。ざるも食べたいし…
と悩んだ末に、まず選んだのは「たまごとじそば」。
ふわふわの玉子とじに閉じ込められているのは一層の海苔。その下にはさらにふわふわの玉子が続き、そばに至るまでは三層構造になっている。最後まで熱々でいただける工夫がここにある。
のびないうちに、たまごとじの奥にあるゾバをすくい出してズルルズルといただく。数回それを繰り返し、一息ついたところで今度はたまごと海苔を絡めていただく。途中でツユもいただきながらとその繰り返しが私流。
ソバそのものを味わいたく、ざるを追加。いつもと変わらぬ美味しさを保っているところが素晴らしい!ソバ湯もコクがありいつものようにとても美味しい。
ただ、何気に最後の一箸分の量が、今回だけなのか、少なくなった気がした。
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浅草大観光祭
今年の「浅草大観光祭」期間中(10月1日から11月25日)に、10月15日から11月16日まで「金龍山浅草寺本堂落慶50周年記念」として特別な大開帳行事があった。
土曜はもすごい人出となって雷門前にダマになるほどの人だかり。この門をくぐってからもスゴイ。まるでマルコポーロが見た元の大都の縮図が今日の仲見世通り界隈にあるような気がするほど、各国からのグループやら個人やらの外国語と日本各地からの訪問客の方言で賑わっている。
本堂厨子内の「御前立御本尊(おまえだちごほんぞん)」の手につながる五色の帯状の「お手綱」は、三本の「開帳塔婆」を通し、その帯先を手に取りながら何かを願い何かを祈る人達の思いを受け入れるように感じる。今風に表現すれば、願いの光ケーブルか。
蘇我氏と物部氏の戦いや大化の改新を経て、聖武天皇が礎をきずいた日本の仏教文化が、今こうして皆に守られている。日本文化の素晴らしい場面に出会えた気がした歴史好きの私。
浅草寺西側には今年も「江戸町浅草奥山風景」。浅草で息づく日本の伝統工芸品と技術をまじかに見られるのが楽しい。
店を訪ね歩く町娘風着物姿の女性達がいる。うなじのきれいな後姿は…化繊の着物に浮かび上がるパンツラインに、彼女と一緒にガッグリ。
行事を意識せずに自己都合で訪ねる土曜の浅草だけど、今回は大いに楽しめた。
完訳 東方見聞録〈1〉 (平凡社ライブラリー)
完訳 東方見聞録〈2〉 (平凡社ライブラリー)
March 22, 2008
おやつには遅く夕食には早い夕方につまむなら
最初の「しめ鯖とこはだ」がいい酢加減だったので、勢いで頼んでしまった「鯵」も含めて、ひかりものシリーズが旨い!
店長が「さより」にはサービスで炙りの一品も添えてくれた。それらをいただいた後で、ようやく出花で一息。ゆっくりと「本日のお薦め品」に目を通していると、「のれそれ」と「蝦夷鮑(エゾアワビ)」を見つけた。天然本マグロも食べたいし、そうなると夕食時刻はかなり遅くなりそう...。深夜営業の飲食店は頭と携帯に入っているから問題ないけれど。
春を感じさせてくれる「のれそれ」はウナギ・アナゴの稚魚。プリプリのツルツルで、これをポン酢でいただく。冷え具合が丁度良く、しかもかなりいい鮮度のものだったので期待以上に美味しかった。
カウンター席のオーストラリア人親子、その上品な笑顔を絶やさない母親と男の子は、英語メニューを見ながら食べ慣れたように寿司ネタを指定している。男の子が躊躇することなく「Squid(イカ)」「Sea Urchin(ウニ)」と可愛い笑顔でオーダーしている。それを微笑ましく見つめている母親。そこまでスシ文化がオーストラリア人にも浸透しているのかと驚いた場面だった。明日から白馬でスキーを楽しむという。強い資源国通貨でたくさん日本を楽しんでほしい。
オーストラリアで食べるマグロの刺身や握りも美味しいけれど、やはり本場日本の握り寿司はシャリも美味しい。目的の「天然本マグロ」を握ってもらう。「赤身」がしっとりと実に旨い。ワサビは気持ち多めでもよかったかも。それほど脂がのってると言う事なのだろう。
今日ここで大好物の「蝦夷鮑」に会えたのも嬉しい。指を近づけると、動いたっ!?「そーなんですよぉ。動いてシャリから落ちちゃう事がよくあったから、最近は切り方を工夫してのせてるんですよぉ」と店長が説明してくれた。これはさすがにオーストラリア人親子には見せられない。海の幸、海の民、海の神に感謝しつつイタダキマス。...噛みしめても噛みしめても、北の味わいが無い...。本州産なのか、それとも水槽で最後の数日を生きてきた北海道産なのか、旨味が薄かった。蝦夷鮑に期待し過ぎだったのだろうか。
最後の品は残念な味だったけれど、会話は楽しくネタ・シャリも美味しく満足出来たひとときだった。
浅草寺常香炉の煙とアジア人
お彼岸だし、飛び石連休中の土曜日だし、朝から快晴だし、しかもイースターホリデーを利用して日本に来たのか海外からの家族連れ観光客も多い。そして今日から「隅田公園桜まつり」が始まっている。
あえて混雑している大提灯の下を通って仲見世通りへ。
確かにこの活気は普段とは違い、お祭りの高揚感で満ちている。
密度の濃い混雑振りを見て、「日本人の髪の黒さ」を実感してしまう。ファッションカラーも暗色が多い。江戸時代はもっと様々な着物の色と柄で、人の流れも華やかに写っていたのだろうか。
境内には出店(でみせ)や簡易飲食店が出来ている。祭の出店の焼そばには、何故か昔から心惹かれてしまう。我慢出来ずに数年に一度は食べて毎回イタイ経験をしながらも、やはり焼そばのロゴを見つけてしまうとワクワクしてしまう。
2ヶ月に一度は浅草寺に足を運んでいる。この数年、常香炉で炊かれるお線香の煙の量がかなり増えたように感じている。今日も煙たくなる程の信心深さと他力本願の線香が炊かれている。アジア人観光客が増えたおかげなのだろうと思う。
並木藪蕎麦のツユとおばちゃんと関西人
浅草界隈一周してもどこの駐車スペースも満車だった。
どうせ待つなら雷門地下駐車場と、その列に並ぶ事にした。思ったよりも早く、20分後には駐車。今日は快晴っ!だからカラッと揚げられた天ぷらが添えられている天ざるそばが食べたいと、すぐさま並木藪蕎麦へ。
店の外には順番待ちの列が出来ていなくても、無粋に突然引き戸を開けはしない。暖簾で隠れているガラスの一列と最上段の一列は磨りガラスにはなっていないので、暖簾の隙間から店内の様子をうかがえる。どれどれ...この時刻でも満席っ!
幸いにも丁度いいタイミングで数分後には着席が出来たが、何やら配膳係のおばちゃん達の表情に疲れの色が見えているのが心配。今日は特に忙しい状態が続いているのだろう。
注文したのは勿論天ざるそば!そのツユは温かいので、今回は冷たいツユのざるそばも追加。
注文した品が運ばれてきた頃には、相席テーブルの対面(といめん)で食事していたシニア夫婦と入れ替わり、3種類の東京ガイドブックを持参した関西からの若手カップルが席に着いた。ざるそばを注文した彼と彼女は、待っている間にも次に行く場所へのルートを、ガイドブックの路線図と携帯サイトで接続時刻を参照しながらテンポのいいリズムで掛け合っている。かなりハードな行程にチャレンジしている印象。
運ばれてきたざるそばを食べながら、彼は「麺を全部ツユに浸したら辛すぎるんで、チョットだけがええ」と彼女にアドバイスするように自問自答。「今日はずっと食べとるねぇ」と彼女。東京くいだおれの旅行らしい。
藪の辛いツユが好きな私たちは、箸ですくったソバを半分程ツユに浸して即、ズッ・ズズーッと一気にすすり上げる。蕎麦の甘さとツユの辛さの美味しいバランスを噛みしめる。いつ来ても期待を裏切らない蕎麦とツユの味に癒される。紙の上に残った天かすの残りは余さず温かいほうのツユへ、そしてそこに熱々のソバ湯を注いでいただく。旨いなぁぁ(幸)♪
器に半分近くのツユを残してしまった関西カップルは、ソバ湯待ち状態でソワソワ。待ちきれずに空になっている私の器を持ってしまう。これが会話の切っ掛けになった。彼等のソバ湯をおばちゃんに催促してあげると、残したツユの量を一瞥したおばちゃんから「そんなにツユを残をしたらカライですよ」と指導が入った!緊張が走る表情の大阪カップル。「今のはね、近所や身内の子供相手の感覚で親切に諭すような、下町風の思いやり表現だから」とフォローする私たち。
会計を済ませて我々が席を立つ時にも、まだソバ湯に苦戦している大阪カップルに「東京、楽しんでってね」と別れの挨拶。
時刻はそろそろ並木藪蕎麦のワンちゃん散歩の頃。帰り際、見送ってくれた配膳係のおばちゃんに「ワンちゃんは元気ですか?そろそろ散歩の時間ですね?」と尋ねると、自然と他のおばちゃん達が集まって来て、彼女達の表情から緊張感が薄れ優しい笑顔に戻っていった。
合羽橋界隈で買い物と言えば
午後2時の開化楼は、各ラーメン店夕食の部にむけての搬出作業と、材料の搬入作業が重なる時間帯のようで、人や物の動きがかなり忙しない状況だった。
作業の邪魔をしたくないけど麺を買って帰りたいと、業者の合間を縫ってスタッフに声をかけるタイミングを計っていた。すると奥から現れ声をかけてくれたのが専務さんだった。
スタッフの中でも年輩のかたを呼び、私の麺の好みを聞きながら一種選んでくれた。そしてもう一種玉子麺。これが珍しくもパックされた在庫がない!スタッフは大型保冷庫へ走り、5食分の玉子麺を両手に抱えて、左の半自動生麺パッキングマシンを使って袋詰め。
専務さんと話をしている間も、小麦粉を運び入れる業者と麺ケースを抱えてトラックに運ぶスタッフが、我々の横や後ろを忙しく通り抜けて行く。恐縮至極。
生中華麺二袋10食分が入れられたビニール袋を受け取ると、さらに「このウドンも食べてみて」と5玉も入れてくれる専務さん。開化楼でウドンを作っていたとは知らなかったので、これはかなり嬉しいプレゼントになった。
ありがたくも「いつもこんな感じでバタバタしちゃってるけどさ、気兼ねなくまた来てよ」と下町口調で見送ってくれた専務さん、そして手助けしてくれたスタッフの皆さんにひたすら感謝しつつ、予想以上に重たくなった袋を持って店をあとにした。
車のトランクには常に発泡スチロールの箱をのせているので、近くのコンビニで氷を買って生麺の簡易保冷庫にしてみた。日陰に駐車していれば半日浅草観光していても大丈夫だろう。
いつもの晴れた土曜日とは違い、次に訪ねた今日の合羽橋商店街にはアジアからの観光客以上に夫婦・家族連れの欧米人がたくさん訪ねてきている。イースターホリデーの影響があるのかもしれない。
今回「Dr.Goods」2階で購入したのは、レストランマニアを特集した料理専門雑誌。レストラン情報整理の参考にさせてもらった。
December 29, 2007
年末間近の並木藪蕎麦
年末のあいさつを済ませて雷門界隈に繰り出すと、もうすでに食事制限時間を過ぎていた。食事はやはりソバでしょ?浅草なら「並木藪蕎麦」。
店頭はすでに年末年始準備完了で、草木も奇麗に鋏が入っていた。
1年ぶりにいただいた「鴨なんそば」に浮かぶ鴨肉から染み出した美味しそうなあぶらに、食べる前から魅かれてしまう。厚く切られた鴨肉をそばつゆと一緒に口に含んで噛みしめると美味しが増し、軟骨加えたツクネの食感も美味しい。
「玉子とじそば」のたまご部分は二層に分かれており、真中に海苔が敷き詰められている。玉子に隠れて見えないソバを箸でつかみ上げると、麺に玉子と海苔がほどよく絡んできてくれる。ハフハフ、美味しいっす。
「浅草寺仲見世商店街」は今日も大賑わい。でも1/4は外国人観光客のような...。しかも今日は特に老若男女の欧米人が多い。円安の間にたくさん日本を知ってほしい、楽しんでほしい。そして外貨をたくさん落としていってほしい。
「浅草寺宝蔵門」の改修工事が終わり、瓦は軽量化と腐食対策などを考え、土瓦と比べると軽量化では約1/8にできるチタン瓦になったらしい。
「浅草寺観音堂(本堂)」
供養のために焚かれた線香の煙にむらがる人たちは、今回も多かった。
来年も皆が幸せな年になりますように...
October 21, 2007
牡蠣鍋のあとに開化楼ラーメン
今夜は鍋のあとに開化楼ラーメン試食会。
まずはメインの牡蠣鍋が出来るまで、皆はべったら漬けと天ぷらを前菜に晩酌。ドライバーの私は上海で買ってきた高級鉄観音茶(泪)。このお茶はかなり美味しいけれど、なんとなく寂しい...。もう夕食最後の開化楼ラーメン試食会まで食べ続けるぞっ!と密かに心に誓う小食の私。(無理ですから)
小さな穴から蒸気吹き出す鍋蓋を、火傷に気を付けながら「あらよっ!」と開けると充ち満ちの具材がボンッ!マギー審司風に「耳がおっきくなっちゃった!」みたいな突然のボリューム感で、出汁の中から表面に弾け出たすんごい具材密度。牡蠣も豚肉もキノコも野菜も、旨いとバクバクいただきながらも私の興味と全腸運動は、最後に待っている開化楼ラーメンを味わう為にせめてもの余裕を残していた。
今回は玉子縮れ麺を使い、「東京うまれ(しょうゆ味)ラーメンスープ」のもやしラーメンと「達人の逸品(醤油ラーメンスープ)」のもやしチャーシューラーメン...。スープの味が濃いめで麺が多い。「もう1杯作ってみよー」と私はキッチンへ。
てんこ盛りの鍋を食べた後なのに、一人前のラーメンを「麺が美味しい」と皆が弾みがついたように食べている。恐るべしは今日のメンバーの食欲なのか、開化楼の麺なのか...。
スープベースに加えるべき熱湯の量は、「東京うまれ」は約350ml、「達人の逸品」は300mlが基本でなければならない。この50mlの違いで味が大いに変わってしまう。
ここで自ら選んだスープは「東京うまれ」。まずは400mlの水を火にかけて、十二分に沸騰させたところで火を切る。既にラーメンどんぶりは熱々の湯で温めており、麺の受け入れ態勢準備万端。そこに濃縮スープ「東京うまれ」を注ぐ。
30ml程度が水蒸気として飛んだところで熱湯を器に注ぎ、ラーメンスープを完成。そこに充分湯切りした麺と具材を速攻で入れて、今宵もこだわりの「開化楼ラーメン」が完成。
これで器の底を見るほどまで美味しく完食♪ 開化楼が作る細麺はのびにくく、初心者にも美味しく作りやすい麺だと思う。手順に不安を感じることなく是非お試しあれ。
今回の食後も、お腹に優しい安心感が美味しさの余韻とともに残る。何やはり開化楼の麺は美味しかった。
October 20, 2007
並木藪蕎麦三昧カップルに圧倒された午後
浅草午後2時15分、並木藪蕎麦の店頭にはほんの2組待ち。
こんなに気持ちよい秋晴れの日には、10組待ちであったとしても迷わず並んでしまいそうな気分になる。
この時点で店内は、家族連れやグループ客がお座敷席に多く見る事が出来る。配膳係のおばちゃんたちの動きもいつになく忙しない。
私達がテーブル席についた頃、私のうしろのテーブル席でビールを飲みながら注文品待っていた革ジャン大柄男性と美女カップルに、ようやく女性には玉子とじそば(?)、男性には天ざるそばが運ばれてきた。でもそれは彼等にとっては前菜のようなものだった...。次々と、しかしカップルにはタイミング良く冷たいそばや温かいそばが運ばれて来て、それをリズム良く食べ尽くしている。隣の座敷席に座っていた年輩グループのとある女性は、そのカップルに次々と運ばれてくるソバ各種を驚異と羨望の目で凝視している。
私は天ざるそばとざる。冷たいそばには冷たいつゆでいただきたいのに、天ざるそばには温かいつゆになってしまうので、今回はこの二品を注文。
そばは今回もそのままでも美味しく、そばの香りと甘さが美味しい。これを辛目のつゆにちょっとだけつけてズズッと勢いよくいただき、数回噛んだところで口に広がるソバの甘味とつゆの旨味、そうして鼻に抜けるソバの香り。今日も変わらぬ美味しさが嬉しい!
プリプリ海老にムチムチオクラはサクサクの天ぷら衣をまとっており、食感さえも美味しく楽しい。何の油で揚げているのか未だに判らないのだけれど、裏方に徹して仕上げを爽やかにしてくれている潔い天ぷら油。何を使っているのだろう...。機会を見つけていつか尋ねてみよう。
我々の食事中、先程のカップルはもうお会計。精算は9千数百円!20分程の間によくそれだけをそばだけでと、カンドー。
熱々ソバ湯は今日も旨い。ソバの甘味が溶け込み沈殿しているところを器をゆっくりと回して攪拌し、そばつゆが残る碗に注ぐ。ソバ湯は今回も全部飲んでしまった。涼しい日でよかった。
浅草開化楼で新作麺を入手
私が好きなのは玉子縮れ細麺。今回も「ビタミンBの入らない玉子縮れ細麺」と「グルテン・玉子・ビタミンB入り縮れ細麺」の2種を購入するつもりで開化楼を訪ねた。
店頭でいきなり役員と久し振りに再会。挨拶を交わしながら「細麺の玉子麺を買いに来ました」と伝えると、彼は早速く奥に消えて再び現れた時に彼が手にしていたのは上述2種に加えて「グルテン入り縮れ麺」の3種。私の好みを憶えてくれているのだろうか、ビンゴ♪...でとても嬉しいのだけど、各種一袋5玉入りなので、3種ともなると15玉!もう美味しうちには食べきれない(汗)。
太麺細麺関係なく最近の売れ筋の話題になると、またまた彼は奥へ消え...持ってきたのは「小麦粉と鹹水(かんすい)と塩だけで作った細麺タイプ」のつけ麺用新作麺。これで4種20玉!!しかも恐縮ながらこれら全種をサンプルとして無料提供していただき、これはもうラーメン試食パーティでも開いて各種麺の感想を彼にフィードバックさせていただく事で、そのご厚意にお応えするしかない。
早速知人宅に電話をかけて、明日は鍋会の締めにラーメン試食と決定!持参した保冷剤入り発泡スチロール箱に麺4袋を丁寧に寝かせて保管。明日を待たずに今日の夜食はきっと開化楼ラーメン。
過去ログ;
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50817499.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50766403.html
September 22, 2007
さすがはお彼岸連休の浅草
様子見にまるごと北海道物産本舗雷門店に立ち寄ってみると、店頭には祭時のような出店に店内では特売!楽しいイベント会場にプチ変貌していた。帰りにゆっくり寄ってみる事にした。
この時節、仲見世通りは江戸時代もきっとこのような人波だったのだろうなぁ、と一瞬思いを馳せていた...。しかし、相変わらず今日も外国人観光客が多い。Moon Festival の休暇を利用して来ている中国人もかなり多い。円安のうちにたくさん日本でお金を使って行っておくれ。
暑い日なので当然梅園本店(HP)には入店待ちの列。手っ取り早くと、店外で販売している小倉アイス!
買い食い少年気分で美味しさと冷たさでほっと一息♪でも「(湯島のみつばちの方がもっと美味しい)」と思ってしまったのは、何やらいけない気がした...。
並木藪蕎麦で気になっていた事
用事から解放された午後2時過ぎ、遅い昼食は並木藪蕎麦のざるっ!店の外で並ぶ事15分、テーブルの相席。まだ外には人の列。珍しく店内では中国語や韓国語の会話が聞こえてくる。
ソバのみで最初の一口をいただくと、期待通りの風味と甘味。美味しや嬉しや変わらぬ味わい。辛目のツユもいつもの味。旨い。ズズーッとテンポ良く食していると、あっと言う間に消えてしまった...。今日のソバ湯も美味しいぃ。熱々なのに最後の一滴までいただき、ごちそうさまの午後3時...。
ところでこの時刻、いつも3時を過ぎた頃に店の奥から従業員さんに連れられて喜々として店内を通り表玄関から散歩に出かけるワンちゃん。この数ヶ月そんな光景を見かけていなかった。ずっと気になっていたので会計時に尋ねてみると、かわらずに元気との事で一安心。
美味しかった、プラス、元気でよかったよかった並木藪蕎麦家族の一員ワンちゃん。
April 14, 2007
気になっていたのは Sweet Sanctuary ISO
白を基調とした明るい店内は、ゆっくりとケーキ選びが楽しめるゆとりあるスペース。
美味しそうなケーキばかりで迷ってしまう。ただ、これから数時間のドライブを考えると振動やGに弱いショートケーキは候補からは割愛。ロールケーキなら安心かな。
各種ロールケーキの、これまたどれも美味しそうな中で「ジャージー」の言葉を含む説明文に目がとまった。実はジャージー牛乳が好きな私。この「プレミアム・ロールケーキ」に決定。他にも心惹かれる別のロールケーキが並んでいるのを今回は我慢...。
その数時間後、知人宅で夕食後にデザート大会。「イソのプレミアム・ロールケーキ」の味はと言えば、フワフワで上品な味のスポンジとコクあるクリームがそれぞれに美味しくまた全体のハーモニーも申し分なし。紅茶にも良く合う。
更にカステラ、チョコレート等と楽しいデザートの夜は続いた...。
ただ、メタボリック対策では「デスパレート」な夜となった...。
暑くなったら藪のざる - VISIT ASAKUSA
晴天続きの今週は、今日土曜日がピークの24度。
浅草での昼食はそばにしましょと、「並木藪蕎麦」へ。店頭に列は出来ていなくても店内は満席だった。それでも5分程で入口付近テーブル席に着席。
注文したざるの、まずはそばだけを一口。春夏秋冬いつ来ても、このソバの香りと味は変わる事がない職人技の味。それを並木藪独特のツユにつけて、箸ですくったソバを空気と一緒にすすり上げて食すと、清涼感に包まれる。やっぱり藪のそばが好きっ!
美味しいものはすぐに無くなってしまう(泪)。もう少し食べたい!という渇望感が次の楽しみをより膨らませてくれる。一息ついたところで、今度は熱々の蕎麦湯でツユを割りながらいただく。かけのツユよりも濃密なそばスープを味わえる。正弦曲線ピークの濃い味から、割る程に淡泊な蕎麦スープに変化する味が楽しめる。汗腺、閉じたり開いたり。あ”−ご馳走様ぁー。
いつも午後3時頃になると、会計の奥から散歩に行くワンちゃんにこのところ出会っていない。元気なのだろうか...。
これからちょっとだけ浅草散策。
過去1年、祭りやイベントの時になると「まるごと北海道物産本舗雷門店」の前には「北海焼」と称した北海道版お好み焼きの出店が定位置に現れるようになっている。北海道では見た事も聞いた事もない商品が今回もプロモーションされていた。という事は、今日の浅草で何かイベント?
雷門まで行くとレガッタパレード準備の学生達を発見。そういえば。昨年4月15日にも遭遇していた。
今度は浅草神社の鳥居付近で異国からの黒い制服集団に遭遇。失礼の無いように制服を観察してみると...インド海軍?(後で知ったのは、16日の日米印合同演習のためにインド海軍が12日に横須賀入港し、この日は艦船一般公開日。乗員達は秋葉原などの東京見物を楽しんだらしい。)
今日の浅草にはいつになく外国人が多く、何故かフランス人観光客も多い。円安が「VISIT JAPAN CAMPAIGN - YOKOSO! JAPAN」にドライブをかけている。たくさんお金を使って日本を楽しんでね。
でも、歩道ぢゃ寝ちゃダメ。あ、これは日本人向けか...。
(三菱東京UFJ銀行雷門支店の張り紙)
きちっとジャパン。
December 19, 2006
浅草開化楼の新作麺
先週の土曜日に浅草を訪問する機会があったので、開化楼を訪ねてみた。
ここで店頭販売してくれる麺を食べてきたけれど、美味しいのは勿論、胃腸に負担を感じさせない優しい食後感も気に入ってまた買いに来てしまった。当日来てみないと店頭販売に回してくれる麺の種類が分からないのがちょっとリスキー、でもそれが時にはラッキーに変わる時もあるので楽しい。
購入するなら夕方よりも昼前後の方が種類は多い。ただ今回最初に訪ねた午後1時頃は、まだ店の内外が戦闘状態だったので、近所で小一時間用事を済ませてから店頭が落ち着いた頃に再訪。
店内には有名ラーメン店への出荷を待っている各種麺。「テツ」と書かれた紙が貼られた一番上のケースには、ウドンの様に太く更科蕎麦のような色の麺。聞くとつけめん用との事。おぉ、その下には「じらい屋」の文字が...。ここには本当にラーメン店の数だけオリジナル麺がありそうだ。
今回の目的は、前回美味しくいただいた「ビタミンBの入らない玉子縮れ細麺」。すると「グルテン・玉子・ビタミンB入り縮れ細麺」の新バージョンを作ったので試して欲しいという。「では今回はその2種だけ」と制止しなければ他のサンプルも出てきそうな勢いだった。また臨時ラーメンパーティを開かねばならなくなってしまう...。
今回は店頭で一番売れているというスープ「東京うまれ(しょうゆ味)」を購入。
既に17日にシンプルに確かめた上で、今夜そのスープで新バージョンの麺をあらためて試食してみた。
コシがあるけど優しい喉越しで、玉子が練り込まれたこの麺が旨い...が、旧バージョンとの違いが判らない。ただ、食べるのが遅い私だからこそ感じたのか、ゆっくり食べても最後までのびない麺だったので完食出来たという印象が残った。
後日開化楼担当者に電話で今回の感想を伝えると、味に差はほとんど無いだろうとの事。ただこのシリーズは、もともと出前用に使うのびにくい麺として開発したものだと解説してくれて、腑に落ちた。実に納得。
ならば次回は熱々のラード油膜で北海道ラーメン風にして、ヤケドに気を付けながら慎重にゆっくりと麺を味わってみようかな。
ちなみに前回と同様、今回も麺を茹でたりスープを作る際に使用したのは「南アルプス天然水」。
November 25, 2006
寒い日も並木藪蕎麦
遅い昼食を撮る時刻には、セーターの上にもう一枚ジャケットが欲しいほどに寒くなってきた。だから彼女も私も既に「並木藪蕎麦の玉子とじそば」を頭と身体が求めてしまっていた。
入店してテーブル席へ導かれ、迷わずその「玉子とじ」を注文。しかし、続いて相席となった常連客がタバコを吸い始め、その煙が我々の方へなびいて来る...。辛い。私以上に彼女が辛そう。しかしありがたい事に、ここは回転の良いお店。そしてたまたまタバコを吸わない組がしめる座敷の一角に待避する事が出来た。
ホットしたところで壁に貼られているお品書きに目をやると、ちょっとだけ他よりも白い紙に書かれたメニューに気が付いた。「鴨南蛮」!! あー、そうだよ鴨南の季節!「次回にしようね(涙)」。でもいいのさっ、この技有りの一品「玉子とじ」は寒い日にこそ美味しさが更に増すメニューだから。
表面を覆うフワフワ玉子は二層になっており、その間に海苔が敷かれてそれがトロトロになっている。それらをちょっとかき分け、最初はそばだけでいただく。そば自体が実に美味しく出汁も旨い。次にフワフワ玉子とトロトロ海苔をそばに絡めて頬ばると、幸せ倍増の美味しさが口に広がる。スープも残すことなく完食した時には身体はかなり暖まっている。蕎麦が美味しいからこそ熱々ソバ湯も美味しい...。
今回も大満足。ご馳走様ぁ。
October 28, 2006
今日も大賑わいの浅草大黒家
この夏の週末も、大黒家本店へ何度か足を運んだ。毎度の時刻、午後2時過ぎという昼食には遅い時間にもかかわらず、本店や別館の店先はいつも長蛇の列だった。
そして今日も本店前には画像通りの人の列!常連客と一見客を色分けすると、どんな色分けになるのだろう?などと思いながらその列を見ていた。たいがいはここであきらめて別の店に向かっていた...。だけど今日こそは「大黒家の天丼」が食べたい。怒濤のごとく押し寄せる観光客相手に、疲弊しきった仲居のおばちゃんのぞんざいになりがちなサービスを、ちょっとした会話でいたわってあげたい。食後の胸やけ覚悟であのべちゃべちゃ真っ黒な天ぷらを食べて今年も思い出を作りたい...、と私達の足は別館へ。
別館では座って待てる余裕があったので並ぶ事に。番号札は11番。客層は様々で、若者グループ・子供連れの夫婦・おじいちゃんおばぁちゃんグループ・英仏チャンポンの会話をする欧州人常連客(!)等々。人間模様が楽しいったらありゃしない。
15分程で通されたのは2階の座敷席で、仲居さん達は忙しく動いている。混乱しがちな席配分や注文も、いつの間におぼえたのか、声を掛け合う連係プレーでうまくこなしている。素晴らしい進歩だ。
ジュースボトルとグラスを盆にのせた年配の仲居さんが座敷に上がるなり、「ごめんなさい、遅くなってごめんなさいねぇ」と我々のうしろの席へ。食事前に注文したらしいオレンジジュースを3才くらいの女の子の前に運んでいた。孫に語りかける様な優しい口調に納得。今日の大黒屋にはいつになくゆとりを感じさせる。
注文から20分程して天丼が来た。以前はもっと黒い印象の天ぷらだったのに、なんとなく見た目が薄くなったような気がした。柔らかい御飯も好き嫌いが大きく分かれるところだろうけれど、私には好きな範疇内。久し振りの大黒屋天丼が美味しい。勢いよく食べ続け、数口分の御飯だけを残すも大満足。今まで食べてきた大黒家天丼の中で一番美味しかった様な気がする。
食後しばらくしても胸やけする事もなく、美味しい後味だけが残っていた。大黒家、おぬし進化しているのぉ。
ラーメン好きには浅草開化楼の生麺
それほどラーメン好きでもある私が、今回小売り用生麺を購入する為に立ち寄ったのは「浅草開化楼」製麺所。この時偶然にも小麦粉搬入車両が店に横付けされ、それでひとつの材料は「日東富士製粉」社製と知った。
ただそれが「緑ナイト」なのか「オーション」なのかは確認出来ず。今回小売りしていただける3種の麺の詳しい説明をしていただいてる最中に搬入されてしまったので...。ここは仕入先の要望に応じて麺を作り上げている製麺所なので、他の小麦粉も使ってブレンドしているかもしれない。
今回入手出来た麺は3種、画像左から「グルテン入り縮れ麺」「グルテン・玉子・ビタミンB入り縮れ細麺」「ビタミンBの入らない玉子縮れ麺」。店頭小売価格は1袋5玉入り400円。店頭ではスープも販売しており、醤油、味噌、辛味噌、タンメン(塩)、の4種類がそれぞれ10個単位で1セット300円。
今回これらの麺を試食するにあたり、スープとして私が選んだのは「グリコ栄養食品の麺好亭とりがら醤油」、「永楽製麺所生中華スープの塩味」そして「さっぽろ熊五郎のみそ味」。
麺はどのスープにも良く絡み、相性も良く美味しい一体感。しかも茹で加減を「普通」と「固め」の2種類で試食してみると、コシの歯応えを残しながらもツルツルと喉越しも楽しめる麺になったり、コシある麺を噛んでしっかりと味わえる麺になったりと、違う味わい方を楽しめる面白い麺だと感じた。これが人気の秘密なのかもしれない。
今回は開化楼のご厚意によりサンプル品として提供していただいた麺3種を、私を含めた4名で試食のための小パーティーを今夜急遽開催し、その結果、麺についての参加者皆の評価は「ライブドアグルメ」風に表現すると★4から5。特に麺の味とコシが好評だった。上記で試したどのスープにも合う麺だという感想も共通していた。
開化楼の生麺は、ラーメンフアンへの浅草土産としてもオススメ。
次回は「とんこつ醤油スープ」でいただいてみようと思っている。
開化亭の麺とスープの個人客用小売りは店頭販売のみ。電話・ファクス・インターネットでの個人注文は受け付けてはいないのでご注意を。
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September 30, 2006
新米祭りの浅草戦線異状あり -やわらか戦車で退却-
全国物産館「浅草旬の市」の店頭ではつきたてのお餅を試食しようとする人の列。我々も並んで1分もしないうちに「あんころ」「きなこ」「辛味大根醤油」をいただくと、これが餅から味付けからすべてが美味っ!!気が付いたら隣に御主人が「お餅美味しいでしょう。今日刈りたての米をついたからねぇ」と説明してくれた。
口に頬ばりながら『ツッゴイツッゴイニェッ(ロシア語ではなく「すごいすごいね」の意)』と美味しさに感激。
我々が食したほんの数分後には「お餅の試食」コーナーは終了。
美味しかった「きなこ」をお土産にと思い、「旬の市」店内を探してみると...無いっ?そこで女将さんに尋ねると「今回全部店の前で使っちゃったのよぉ」って、え"ぇぇぇええっ?!ビックリ。その場の販売につなげないおおらかさに大爆笑。「浅草おかみさん会」の女将さん達は肝っ玉母さん達だった。楽しすぎて笑いが後をひくチョットした事件。今日一日反芻してかなり笑わせてもらった。
あのやわらかなモチにキャタピラ付けたらやわらか戦車だ...退却ぅぅぅ!
そんな「浅草メトロ通り戦線異状」から退却した先は「並木藪蕎麦」。
座敷に通されて一息ついていると、何やら店内が落ち着かぬ空気。注文配膳担当のおばちゃん達がてんやわんやの様子。観察しているといつもより1人少ない3名で、しかもいつも会計を仕切っていらっしゃるおばぁちゃまに代わって今回会計席に座っている男性といったら、精算済みで帰りかけている客を計算し直しで呼び戻し、でもやはり先の金額で合っていたという不手際だったりと、あいだに入って呼び止めたり謝ったりと忙しさが加わる店内のおばちゃん達はけなげに行ったり来たり。そのうちようやく1人が戻ってきたのをきっかけにペースが落ち着いてきた模様。
久し振りに注文した「山かけ」にはもうちょっとだけツユが欲しい。彼女の「ざる」のツユをチョットだけいただいて私好みの味に仕上げて完食。ソバが旨いからソバ湯も美味しい。シンプルな品をとことん味わって完食。
食後に近くの「まるごと北海道物産本舗雷門店」に生トウモロコシが目的で入店したのにそれはもう販売してはいなく、帰りがけにふと視界に入ってきたのが冷蔵庫の中にあった「ふらの雪どけチーズケーキ」!!発見!ドライブのお供に小さいサイズを購入。これを完全解凍したり半解凍でも美味しくいただけるのですが、私はアイス状態でいただくのが好きで、特に濃厚なクリームチーズの味が冷えてるゆえに最初の印象がサッパリとしながらも、すぐそのあとで濃厚に凝縮されているクリームチーズ味が上品に舌の奥で蘇って味の印象を深くしてくれる。お勧めの一品。
August 26, 2006
浅草のこの交通規制は何?
昼時に浅草に到着するとものものしい程かなりの交通規制。
雷門地下駐車場の前には臨時フェンスに機動隊用車両と警察官達。何事??ん、サンバ?すんごい人出。このイベントに若い女性達が見に来ているのがとても意外。
裏道を通りなんとかたどり着けた「並木藪蕎麦」。注文したのは「ざるそば」。
蕎麦の甘さと香りをバランス良く練り込んだ数本を今回も最初にいただき、その美味しさを確認。そして箸でひとつまみのソバを辛目のツユへ微妙につけつつ、一気にズズッと。旨っ!夏はざる。日本人で良かったと気付かせてくれる瞬間。
ド熱いソバ湯も濃厚でありがたいほどに美味しい。
並木藪蕎麦以上に私の心を動かしてくれるソバ屋はあるのだろうか...。角谷氏がいたころは「朴念仁」の玄びき蕎麦を食べに修善寺までドライブしたっけ...
July 29, 2006
隅田川花火大会の日
今日は夏の大イベント隅田川花火大会の日。浅草はいつになくソワソワウキウキの浮かれ気分とピリピリとした準備の緊張感が交錯している。晴れてはいても雲の厚いところもあり、時折数分雨が降ったりしている。
午後5時半から9時まで入出庫が出来ないせいなのか、雷門地下駐車場は意外にも空いていた。駐車して地上に出ると、「まるごと北海道雷門店物産本舗」の前に並べられたテーブル出店のひとつでは、初めて目にする名物料理と称された料理などが声高に売り出されている。それらを横目で楽しみながら、我々は並木藪蕎麦へ。
晴れ間を見せながらパラパラと時折降る雨。念のために持ってきたビニール傘で軽く凌ぎながら店頭で待つ事10数分で入店。こんな日には尚更「ざる」がいい。ただj今回は、祭りの慌ただしさの影響なのか水切り具合が珍しくイマイチ感。配膳担当の皆さんも必要以上に焦燥感。それにしてもやはり美味しい。麺もツユも。
近くの座敷客が食べていた「山かけ」は、ここに通い始めた頃一度だけ食べた事がある。今日はいつになく美味しそうに思えた。
食後浅草を散策しながら、あれやこれやのつまみ食いに雑多な楽しいショッピング。午後4時にもなるといよいよもって花火見物客が浅草界隈にワラワラと湧き出し、こんな早くから見物客がくり出していた事に驚く。さすがの隅田川花火大会。主催者も花火師も消防士も警察官も皆緊張。日本の夏、キンチョーの夏。
July 23, 2006
千疋屋ドライマンゴーと梅園ぜんざい
お餅にはあまり期待してはいなかったのに、これが意外にも美味しい。皆が何とか完食する中で、私はアイス緑茶の力を借りながらもアズキを少々残してしまった。私には甘過ぎ。そういえば「梅園」に入って皆が「ぜんざい」や「あんみつ」を注文する中で、私だけはいつも「ところてん」や「磯辺焼き」を選び、糖分補給で2口程だけ甘いところをつまみ食いさせてもらっていたっけ。9割も食べたのは初めて。
さて次のデザート。千疋屋ドライマンゴーの密閉テープを剥がすと、何とこのテープ自体に美味しいフルーツの香りが染み込んでいるっ!開封者が驚いて皆にローテーションすると、皆がア行の感嘆詞。「あっ!ほんとだぁ」「えぇぇ?何でぇー?」「おぉぉ...」。期待が高まる中、梅園ぜんざいの甘味が消えるまで待つ事に。
そこでなんと体脂肪測定イベントが強制的に開催される...
July 01, 2006
やはり並木藪蕎麦
予報では雨だったのが、時折パラパラと降る程度の今日の天気。昨夜「大川や」の蕎麦をいただけなかったので、浅草で昼の用事を済ませたこの午後2時、向かったのは並木藪。
一見変わらぬ入口風景。しかしこの店先を撮るだけでも、草木の生長がぶりが月日のうつり季節を感じさせてくれる。もうじき背丈はピークを迎えて晩夏には短く刈られてしまう。
暑い日には開け放たれた引き戸や窓から優しく流れ込む風に当たりながらざるをいただくのがいい。ここはいつ来ても期待を裏切らない味が嬉しい。
暑さのせいもあり喉が渇き続けているので、デザートには「満願堂」の「いもソフトクリーム」。1年ぶり。濃厚アイスクリームが、あぁぁ何と、コーンの先までみっちりと。この良心に老舗となり得る秘訣の一端を感じた。
「あーおいしー」と一瞬童心に返りそうな夏の味。
June 10, 2006
今日も祭りで賑わう浅草界隈
町内ごとに子達は小さな御神輿、大人は立派な御神輿を担ぎ町内を練り歩く。浅草は鳥越神社例大祭(鳥越の夜祭)。ただ、賑やかながらも路上駐車が激減した風景がちょっと不思議な感じ。
昼食は何にしよう。夏になると思い出す、やはり大黒屋の天丼かぁ?仲見世通りに今日もあふれる観光客をかき分け行ってみると、ぬわんとっ?店を囲む行列っ!すごいっ!...別の週末に再訪しようとその場を退散。
食事は何処にしようかと考えながら、ちと「べんがら」に立ち寄り作品を物色。そこで財布を購入。
んー、食事。では、前回今半別館で食欲が劇的に回復出来、浅草寺界隈が混雑していても確実に入店できることもあり、今回も遅い昼食は浅草今半さんのお世話になる事に。
珍しく朝食をとったのにこの和牛生姜焼を完食。満腹、でも食欲スイッチオン!
祭りの太鼓は ドンドコドン
囃子の笛は ピイヒャララ
豊年だ それ 満作だ
ほら 神輿も くりだした♪
夕食は何処へ繰り出そうか?
May 20, 2006
晴天急変豪雨の浅草三社祭に無情な浅草寺
初めての三社祭。浅草寺も、今回の主役浅草神社も、日本各地、世界各国からの観光客で境内は大賑わい。でも想像していた程ではなかった。明日の本社神輿宮出しで人波も活気も最高潮に達するのだろう。
門をくぐる御神輿のため大提灯がたたまれている(!)珍しい光景。
東の空から暗い雲が急速に近づいてくる...
仲見世通りでみたらし団子を一串。久しぶりに食べると美味しい。
空の半分が暗い雲に覆われた...
境内に御輿が練り歩く。そのために線香立てが脇に置かれている。さすがにそこかしこ普段とは違う風景。
浅草神社へむかうのは、実は今回の主目的、前回「被官稲荷神社」で出会った猫と再会するため...だったのに、ポツリ...と雨滴が顔に。空を見上げると雨雲。「来るね。とりあえず本堂へ。」と、二人で浅草寺本堂に駆け込むと同時に大粒の雨。そして強風。まるで夏のシンガポール。
昨年度スーパーコンピュータを新たに導入した気象庁の予報がこんな時に当たるとは、などとボーっと回廊から蜘蛛の子を散らす境内混乱風景を眺めていた。本堂内にはたくさんの雨宿り観光客。皆小雨になるのを待っている。滞留。回転が悪くなり、御札御守担当職員は手持ち無沙汰。外は変わらぬ横殴りの雨。
午後4時50分に突然のアナウンス。「突然の雨を避けて本堂にいらっしゃるかたも多いと思いますが、5時には門を閉めさせていただきますのでご了承下さい」なる告知。その5分後には再度「本堂内からは皆出ていただきたい」旨のアナウンス。そして無情にも本堂内すべての参拝客を外へ追いやり告知通り5時きっかりに重低音と共に閉門。
浅草寺には庶民信仰で賑わってきた歴史があるのに、横殴りの雨を目の前にして途方に暮れている傘や雨具さえ持ち合わせのない国内外の「観光客」とは言え「参拝客」を本堂に抱え、閉門を延長するくらいの粋なはからいが無い事にはかなり失望。それほど寺社組織も実に官僚化されて応用が現場レベルでは出来ない状態になっているのだろう。縦割り社会。組織はしっかりとしていて構わないが、要所には柔軟に対応出来る人材を配置して欲しいと願うばかり。
私といえば浅草寺界隈は不慣れというわけではなく、本堂正面を背にして仲見世通りや境内を鳥瞰し傘と人の動きを読み風が弱まったところで、こんな時にはビニール傘を売っていそうな西参道へ。あまり濡れることなくアーケードに入り目論み通り傘を購入し、無事駐車場までたどり着けた。
それにしても浅草寺様、いつの世も庶民を大切に...。
そして、三社祭の喧騒に加えてこの天候。あの猫にはきっと会えない日だったのだろうと思いながら浅草をあとにした。