湘南R134
August 21, 2019
August 20, 2019
湘南稲村ヶ崎
2019年8月8日 17:00
江ノ電稲村ヶ崎駅を降りてR134へ徒歩で南下すると、目の前に広がる海岸一帯は砂浜海岸ではなく岩石海岸の分類なのだけれどそれほどの無骨さはない磯浜海岸を見渡せる。
そこには海岸に降りる階段がある。その上から2段目に白いワンピース姿の女性がスッキリと微動だもせずに遠く海を見つめている。
暫し私も彼女が見つめる湘南の海を見つめていた。
それから私は少しの不安を覚え彼女の3段下に降り彼女の想いを切るように風景撮影。なにやら私は彼女の供養心に添えるようにと勝手に感じて行動してしまっていた。
今日の波は荒い。撮影を終わり振り返ると白いワンピース女性の姿はなかった。
July 28, 2019
June 20, 2011
新鮮魚介料理を食べたくて湘南
予定よりも早めに到着。午後5時の開店順番待ちの2組目。その数分後にも続々と車で到着して来る客達で、開店15分後には1階テーブル席はほぼ埋まってしまった。
生しらすが注文可能だったけれど、あえて「釜揚げしらす」を注文。これがいつになく大盛りで、「こんな量だったっけ?」と彼女と再確認し合うほど、一人前なのに過去最高の二人前以上の盛りにはかなり驚かされた。
イカ好きの私は久しぶりに「するめいかの網元焼き」を注文。噛むほどに旨い。ただこれはご飯ではなく酒のつまみとしてその味の本領を発揮するのだろう。ドライバーには美味しくも辛い一品。
定番の「海鮮丼」は勿論酢飯で注文。
前回の反省を踏まえ、今回の中心メニューには様々な食材が含まれている「刺身御膳」と決めていた。
今夕刺身御膳のメインは鯛。アジは相変わらず美味しいがマグロは無く、盛られていたのはメカジキだったけれど、脂がのって美味しかった。
刺身を完食する前にご飯を食べ尽くしてしまうという、小食の私にとって食を進めさせてくれるかなりの美味しさ♪
(...密かに私はベルトを外していた...)
本日のおすすめ「かさごのから揚げ」が届いたのは食事の中盤過ぎ。開店早々に注文が集中して、厨房の大変さを感じ取れる。
このサイズ、箸よりも手でいただくほうがまだ食べやすい。トゲトゲがカリカリなので指や唇、そして噛み締める際には注意が必要。
そして最後は、
超満腹に至る楽しく美味しい夜だった♪!!
April 23, 2011
茅ヶ崎で旬と定番の海鮮料理
ホタルイカはメニューから「酢味噌」か「から揚げ」のどちらにしようかと迷ったものの、せっかくの旬の食材なので酢味噌でいただいた。添えられた野菜は春菊だったりと、その味は春。そのままでいただいたり調味料にからめていただいたりと前菜を遊んで楽しんで美味しくいただいた。
個人的に今回の目的は「マグロのカマ」。数年前にいただいた美味しさが忘れられず、再訪しても必ず出会えるわけではないのが難。今回は材料入荷を確認♪ しかしこれが一人前にしては見た目以上に食べ応えがあり、最初は嬉々として加速をつけて食べ進めるも突然の失速...。美味しいのだけれど一人で「マグロのかま定食風」でいただいてしまうと味に飽きてしまう。やはり一人なら「海鮮丼」か「刺身御膳」をメインにするのが味のバランスとして丁度いいのかも。
「シラスの薩摩揚げ」には茅ヶ崎シラスの旨みが凝縮されている。そのままでもよろし。生姜を乗せて少々の醤油とレモン汁でいただくのもよろし。揚げられながらも中身はフワフワな食感を楽しみながらいただける湘南の一品。
絶対的定番はこの「海鮮丼」。茅ヶ崎「快飛(かっとび)」の味が凝縮されている品。ただ年々盛付け規模が各食材微妙に縮小してきているので、見た目の迫力感が薄れてきた事が気にかかっているところ。
あれやこれや言いつつ、兎にも角にも、やはり期待通り美味しかった♪
February 10, 2011
February 09, 2011
新鮮刺身を求めて茅ヶ崎へ
まだ午後5時なのにすでに暗い。
ご近所の常連らしき数組が入店していた。
まず注文したのは「釜揚げシラス」。生シラスは禁猟期に入っており春まではいただけない。資源保存大切。
この「釜揚げシラス」、ホクホクで旨っ!
きっと天日乾燥させていただいても美味しいのだろうなぁ...
「シラスの薩摩揚げ」
いつもながらのソフトな揚げ具合。新鮮シラスゆえの薩摩揚げ。
私の今夜の目的は「刺身御膳」。今回も豪快な盛り付け!(外国人はひくかもしれないけど...)
「寒ブリの刺身」
脂がのっているので多めにワサビをつけていただく。この一品だけでどんぶりゴハンを一膳いただけそう♪
柔らかな幸せ感を満喫できる品。
これで温かくてやわめの御飯を丼で出されたら爆食スイッチが入っていたでしょう。
もうこの時点でスイッチ入ってしまっていますが♪
定番の「海鮮丼」。
数年前に比べると年々と海草が少なくなった...。
海草相場をチェックせねば。
平日の開店は午後5時。金曜日なのにまだこの時刻では入店客は少ない。入店した2・3世代ファミリーは食事目的なので帰るのが早い!この時間帯の回転率は高い。
私達はゆっくりとたくさんいただき、ごちそうさまでした。
何故にゴハンのおかわりをしなかったのかって?次に鎌倉の「段葛こ寿々」でソバとデザートに「くずきり餅」をいただきたかったからなのさ。
September 08, 2010
食の切り替えが容易だった夜
残念ながら平塚「アッシュエム(Maison de HxM)」は満席で、シェフKの料理を最後にいただけなかったのは残念だった。頭をフレンチから和に切り替え、夜の潮風を楽しみながら134号線を茅ヶ崎「快飛」に向かった。
「快飛」では10分も待たずにカウンター席に着席。この席では季節ごとに変わるミニディスプレイがかわいい。
まだまだ夏バージョン
彼女は人気の「海鮮丼」をプラス百円で酢飯に変更。
やはり定番は美味しい♪と
....
私は今回初めて「刺身定食」を選択。これが大発見!この種類・量・美味しさに今まで気がついていなかった。ここではいつもとは違うメニューを選んでもハズレはない。それにしてもこのメニューは大当たりぃ!♪
んまぁ〜、あれやこれやとこんなに♪
次回から私の定番メニューになりそう。
ここではアジも美味しいので、今回注文したのは「アジのたたき」。白米追加オーダー。
小食の私を大食漢に変身させてくれる飲食店のひとつが「快飛」。このブログをご覧の皆様も一度、湘南の新鮮魚介料理をここで是非。
December 14, 2009
箱根湯本から一般道で平塚アッシュエムへ
箱根−横浜間のドライブでは、いつもオアシス的に利用させていただいているアッシュエム。オー・ミラドー関係で贔屓にしはじめたのもあるけれど、今では何よりも料理やスイーツが美味しくサービスも丁寧なカジュアルフレンチ店として、湘南ルートには欠かせないお気に入りのレストランとなっている。
昨年9月5日から「ブラッスリー・アッシュエム(Brasserie HxM)」は「メゾン・ド・アッシュエム(Maison de HxM)」と名称を変更。それをきっかけにメニューも変化。大好きだった気軽にいただけた「そば粉のガレット」や、一皿ガッツリといただける「高座豚」メニューがなくなってしまったのはとても残念。でもそれ以上の料理を2010年に提供してくれる事への期待値は大きい。
成長し続ける店の、場面毎の料理を美味しくいただくのは楽しいもの。音楽を聴くと、その当時の思い出が沸き立つように、食も同じような感覚。
今回はデザート休憩。菊池シェフにおまかせで作っていただいた「デザートの盛り合わせ」はプレートの上はパラダイス♪
無農薬ミカンのコンポートとザクロのゼリー、ガトーショコラ、栗のロールケーキ、そしてチーズケーキ、アイスには横田さんの食用バラ。この食用バラが実に特筆的に秀逸なる味で美味しかった♪!これからも使い続けて欲しい食材。
ドリンク類から、私は「ぶどうジュース」で果糖をさりげなく補給。後半のドライブには欠かせない。
ドライバーにアルコールは厳禁!!
アルコールよりも果糖が肝心!!
これ、大切。
男性客にストローはいらないと思うのだけど、折角なので今回はチューチューといただいてみた、が...やはり私には必要ないようだ。後半は直接グラスからいただいていた。
駐車時から厨房の奥の方から響く音が「ガンコン!ガンコン!‥!!」と、このお店では聞き慣れぬ音がして気にはなっていた。
それは今夜届いた鹿を解体する作業の音だった。ジビエの季節。オーナー相山氏が開拓したルートで仕入れた食材。解体中の菊池シェフが挨拶に現れた。そこでお互いに近況報告...。
箱根オーベルジュ・オー・ミラドーで修業し、アッシュエムでは既に7年以上も厨房を担っている菊池シェフ。私は彼の向上心と理想の実現化をこれからも温かく見守って行きたいと思っているフアンの一人。
デザートを美味しくいただき大満足で席を立つと、フロアスタッフの皆が見送ってくれた。
いつも美味しい料理とデザートをありがとう。感謝^2。m(..)m
August 18, 2009
トヨタiQで相模湾岸ドライブ
それにしても「マーロウ(Marlowe)」の前にある立石公園に隣接している秋谷海水浴場のキレイさと言ったら、逗子・材木座海岸辺りの湘南の海とはまったく別の海洋環境にあると感じる。目の前の海はシュノーケリングをしたくなるほどの透明度で、岩場もあるので磯遊びも楽しめる。しかも海岸は適度に快適な人口密度で混雑はない。しかも駐車場は無料!シャワー利用は500円。
とにかく海の透明度が高く、混んでいないのがいい。来年一度遊びに来てみたい。
秋谷海水浴場から遠くに霞んで見えるのは江ノ島。これからこの相模湾に沿った湾岸線を辿り、伊豆高原を目指す。今回レンタしたのは「トヨタiQ」。燃費計算が楽しみ。美味しいランチでお腹一杯、マーロウ(Marlowe)プリンで糖分補給。出発♪
ここからは、葉山から伊豆高原までのドライブレポート。ドライブ好きのかた、車好きの方、湘南や伊豆旅行にご興味のある方は、次の地図画像をクリックすると「マーロウ(Marlowe)」から「一碧湖ホテル」までの相模湾岸ドライブルート沿いに登録された風景画像を観ながら仮想ドライブが体験可能。
南葉山から伊豆一碧湖までのドライブルート
マーロウを出発して50分。まだ江ノ島の手前数キロ地点。渋滞ではないのだけれど、夏休みの湘南134号線はそれなりの交通量。そんな状況でも、今回私達は海岸風景を楽しみながらゆったりドライブ。なんとなく夜までに「一碧湖ホテル」にチェックイン出来ればいいかな。
上の画像と似てるけれど江ノ島ではなく、ここは丁度真鶴道路に入ったところで、「マーロウ(Marlowe)」から2時間30分の地点。この道路沿いで近くに美味しい柑橘類を販売しているお店があるのだけれど、事前にオーナーに連絡してみると現在お店は増築改装中で新装オープンは9月上旬との事。今回はとても残念と思いながらも、商売好調のようで私は嬉しかった。
そこからさらに25分後に辿り着いたのが「アカオリゾート」。ここで一休み。このリゾートホテルもお勧め。静かで眺めがいい。プール周辺での飲食が充実しているのはリゾートホテルとしては大切な基本環境だと思うけれど、その施設が守られている。
今日のように天候が良ければ、この「アカオリゾート」からは初島が綺麗に眺めることが出来る。
あらためて観ると、初島は小さな島だった。
ここまで走ってきてくれた「トヨタiQ」の全長は3メートル未満。なので最小回転半径が3.9メートル!普段ロングノーズの車に乗っているので、この小回り感覚がとても新鮮で楽しい。特に慣れない土地で路地に入り込んだ時には助かる。マーロウ隣接の急斜面奥の狭い駐車場に係員に誘導されるがままに頭から駐車。その帰りは軽く簡単にUターン出来たのは笑える程楽しい操作だった。
乗車定員は4名となっているけれど、長距離ドライブの場合は前部座席でゆとりのスペースを確保したいので、実質2人乗りになる。後部座席は倒して2泊分の荷物用トランクスペースで活用して丁度良い室内空間。渋滞の低速時やバイパスや高速道路での高速時、あるいは高低差のある山道でアクセルを加減すると、その運転状態に応じて車自体が何かを考え判断して反応している変化を感じられるのも楽しい。最近のエンジンは想像以上に進化しているようだ。
アカオリゾートから20分、「伊東に行くならハトヤ♪電話は良い風呂(4126)♪」...電話番号が刷り込まれている「サンハトヤ」が見えてきた。初めてここを訪ねた時は、マル暴御一行様でフロアが一杯だったという強烈な思い出がある...。
「マーロウ(Marlowe)」から134号線−西湘バイパス−真鶴道路−135号線とあえて海岸線を走り、目的地の「一碧湖ホテル」まで全行程約100kmに要したドライブ時間は3時間20分。途中渋滞があったものの、ドライバーにとっては快適な季候の海沿いドライブだったので、とても楽しい道程だった。
伊豆ドライブ大迂回湘南コースの途中にマーロウ
今日の目的地は伊豆高原。夏ながらも心地良い気象条件のドライブ日和。目的地に至るまでゆっくりと海岸線ドライブも楽しむつもりで、遠回りながら湘南ルート134号線を走る事にした。
そうしてさらに伊豆へ行くには大迂回コースとなる事を承知で、ランチタイムにあえて訪ねたのが南葉山「マーロウ(Marlowe)」。駐車して降りると同時に、オーナーがギャラリーから出ていらっしゃり、偶然にも久し振りの再会で、楽しい会話を交わす事が出来た。
ランチタイムの順番待ちは15分程度。フロア奥の大きな(6人用?)テーブル席を用意していただいた。先入れ先出し法?
平日のランチタイムにマーロウを訪ねた事は過去に何度かあったけれど、実際に入店出来たのは今回が初めて。
アラカルト料理からメインを選ぶ「Bセット」には、サイドサラダ、自慢のプリン又は本日のデザート、そしてコーヒー・紅茶・ハーブティーがつく。これが「Aセット」の場合、サイドサラダに代わって「新鮮な魚介類のお刺身風盛り合わせサラダ」になるのだけれど、そのボリュームと美味しさゆえに、その一品で食事が完結しそうな内容なので、私にとってマーロウランチタイムには重厚過ぎるサラダ。なので、やはり彼女も私も「Bセット」。
このサラダに使われている野菜の味が秀逸!元気野菜で濃厚な味わい♪特にさやいんげんの食感と美味しさ、そしてクレソンの優しい苦みが絶妙に美味しいっ!シェフ(あるいは仕入れ担当者)に心で感謝しながら味わった。野菜の味はこうでなければ。
彼女がメインに選んだのは「シュリンプとシラスの冷製スパゲティ」。ビネガーの香りが私の所まで届く。味のバランスは大丈夫?
「サワー過ぎるかも...」
「もっと混ぜてみたら?」
マーロウの冷製スパゲティシリーズは、いつも味付けがいまひとつの残念感。途中停車のサッパリ路線。夏のメニューの迷い道。冷えているだけに、もっと味は濃くてもいいのではないかと今回も思う。
私は「日本一美味しい佐島の地ダコのトマトソーススパゲティ」!そこまでアピールしているタコを味わいたい。
目の前に届いた品から、美味しそうな香りが嗅覚を通じて食欲を刺激する♪!即、パスタにタコを絡めて頬ばる...、噛んで噛んで...、でも噛んでも噛んでもタコの味わいが感じられない(涙)。エッセンスはソースに出尽くしてしまったよう。ひたすらに「日本一美味しい佐島の地ダコ」を味わおうと咀嚼し続けても、アゴの筋肉が疲れるだけだった。けれどこのソースは美味しくパスタもアルデンテ状態が良かった。この一品は全体で味わいましょう。
でもこのメニューの課題は、メニュー名通りにタコの旨味を第一に伝える事ではないかと感じた。
夏のデザート。そう、夏!夏に訪ねるマーロウでプリンをいただくならば、私は迷わず夏限定の「アプリコットプリン」!!待っていました、この気節にしか味わえないこプリン。
フロアスタッフから意外なお言葉。
「去年の夏も注文されていましたね、お好きなのですね、ありがとうございます」
よく覚えていてくれている事自体に私は驚く。
「(そうです、これが好きなのですっ!)」
私にはこの味がマーロウの夏。今回も美味しくいただいた...、けれど、今年の味はちょっと違っていた。ジンジャーの味は強く、全体として小学生の夏休み的な大味になっている。あの日を思い出させるための味?どの日?それとも何か意図的に味を変えたのだろうかと、さらにはこの味でいいのだろうかと、勝手にあれこれと疑問を覚えてしまう。このプリン、来年の目指すところはどこなのだろう。
彼女が選んだデザートは「おまかせ3種類のケーキの盛り合わせ」。添えられるプリンの種類はその日によって違う。けれど今回は季節のマンゴープリンが添えられていた♪
一口いただきます...、うぉっ、マンゴー♪
濃厚な味わい。きっと次回のデザート選択時に迷ってしまうのでしょう。
マーロウのドリンク類でアルコール以外には、ハーブティー、紅茶、コーヒーがある。その中で私として特にお勧めしたいのはアイスコーヒー。珈琲専門店でいただくような香り高く味わい深い美味しさを、ここマーロウで実感出来る。どのように作っているのかは、まだ未調査。でも知りたい程のアイスコーヒー。
もう一度、
マーロウのアイスコーヒーは美味しい!!
今回も変わらぬ美味しい味だった。
最後にサービスでアーモンド菓子をいただいた。感謝。ここにも可憐な花を添えられている。マーロウのデザートには綺麗な花がいつも添えられていて、食後に心穏やかにさせてくれる。その演出がとても嬉しい。
幸せも満腹のまま、伊豆へ出発!
December 11, 2008
平塚アッシュエムで魚と肉!
箱根から国道1号線を進み、大磯駅付近で右折すると134号線に合流。ディナーは南葉山の「マーロウ(Marlowe)」か平塚の「Brasserie HxM(ブラッスリーアッシュエム)」かと、湘南R134の交通事情を考えながら…
今回はアッシュエムでゆっくりディナーをいただく事にした。到着したのは午後6時前!有料道路を利用せずに一般道で来たのに、予定よりもかなり早く到着できたのは、平日の交通量が私の想像以上に少なかったから。隣接した3台分の専用駐車場もガラ空きでラッキー♪
入店するとすぐに現れたのはオーナー相山氏。多忙な彼が担当する今夜の場所は、姉妹店「モトロッソ」ではなくアッシュエムとの事で、これまたラッキー。
店内には、奥の厨房につながる客席空間に設けられたオープンキッチンの前にはカウンター席がある。訪ねるたびに、特にその周辺が洗練され進化している気がする。今夜このコーナー、今までで一番オシャレに映えて見えたのは、相山氏の日々の小さな工夫と大きな努力の積み重ねが、視覚にも感じ取られた結果なのだと思う。
今回の店内ギャラリーは、「第3回こいでみほ原画展」。作者の絵本が販売されており、イラスト原画が展示されている。このアッシュエム店内は、飲食の空間であると同時にアーチストのギャラリーでもあり、出展の証しとして壁面上部に作者のサインやイラストが描かれている。訪ねるたびにそれらの痕跡を確認するのも楽しみのひとつ。アッシュエム成長の記録でもあるわけだから。
さて、ディナー内容。相山氏から今夜の食材説明を受ける。アッシュエムなら今夜は是非とも「高座豚」!と決めて来ていた。頭も消化器官の受け入れ態勢も高座豚になってしまっていた。…なのに、今回の魚料理は「ホッケ」と聞き、フレンチ調理でその食材がどの様な味に仕上がるのだろうと強烈な興味をおぼえる。普段は小食で、しかも長距離ドライブ直後には食欲がわかない筈の私なのに、この時にこのキーワードで食欲スイッチ、オォォンッ! なので今夜は冒険気味の魚料理と定番肉料理を両方オーダー♪
アミューズには「オニオンのキッシュ」。オニオンの甘味と旨味を引き出しながら、微妙な風味を噛んでいる間に感じさせてくれる。残るのは「秀逸なる美味しいキッシュ」という後味。このアミューズ、至極上出来。キッシュに添えられていたのは「じゃがいもとツナのパテ」。これを熱々パンをホッホと言いながらちぎる一片の、その尖った部分でパテをたっぷりとすくい、一緒に味わうほどに美味しさを感じられる。
初来店のかたにとっては、この最初の一品で料理人の料理に対する真剣さと誠実なる姿勢を感じ取る事が出来るかもしれない。次をおおいに期待させてくれる形と色と味わい。
前菜「豚肉のテリーヌ、グリビッシュソース添え」は、ミミガーや豚足を使った歯ごたえの変化を一口の中で楽しめる美味しさの一品。
豚肉の部位を工夫して、この一枚のスライスに至る、シェフの努力がこの一皿にも盛られている。テリーヌの、それ自体をじっくりと噛みしめながら、添えられた厳選野菜と一緒に美味しくいただいた。
「ポテトのポタージュ」を作るために、甘い芋を焼く事でさらに甘味を濃縮させて調理したスープ。でも説明から想像していたコッテリさは無く、ほぼ素材の味だけで皿の底まで美味しくいただけた。
魚料理の今夜の食材「ホッケ」。ウロコを残したままの切り身の皮をカリカリに焼いて、バルサミコソースで味付けしながらカブやニンジンの温野菜をシュークルート風に。極細に刻まれた赤唐辛子のアクセントがいい。そして味の重要な役割を担っていたのが絶妙なる微量のクミン!
このスパイスがあってこそ完成された一皿なのだと感動。ホッケにこう挑んで、こう結論を出しましたか、菊池シェフ。注文し甲斐があった魚料理で、予想以上に美味しかった素材と調理法だった。
肉料理がサーブされる前に、カトラリーはライヨールに変わり、期待が高まったところで今夜の肉料理、「高座豚のロースト、マデラソースで」がサーブされる。
早速一切れ…wow、赤ワインが欲しいぃぃっ!あぁぁ、今夜も私はドライバー…(泣)
それにしても、これは赤ワインが欲しくなる優れた一品として、ドライバーには危険な誘惑の味になっている。なので、味わいたい方は電車利用しましょ。
で、その高座豚の下に見えるのはフォアグラ?このコース値段でまさか。赤カブと白カブにソースが染み込み、焼き加減で偶然(意図的)にそれらしくなっていた。カブやニンジンにソースが染み込んで野菜も美味しい。尚更、
赤ワインを飲みたいぃっ!!
いつかアッシュエムでは、車や終電を忘れてワインをいただきながらのディナーコースを堪能したいと思う…。
彼女のデザートは、「プロフィットロールのキャラメルチョコレートとフルーツ添え」。
チョコレートがかかったシュー部分だけを一口…、!! おぉ、こんなに美味しいとは♪ アッシュエムが作るデザート用シューは、定番の美味しさを保っている事を今回も確認。
私が選んだデザートは、「ホエーのババロア、チョコレートアイスとフルーツ添え」。
大好きなアイスが脇役になるほどにババロアが美味しく出来上がっている。しかも小ぶりながらも添えられたフルーツは存在感のある甘味。
このデザート皿の上にハーモニーを感じさせてくれた。
気が付けば、アミューズからデザートまで、しかも魚も肉もディナーコース+オプションを完食。
泊まりがけでいつかじっくりとワインと一緒にディナーを堪能したい、「Brasserie HxM(ブラッスリーアッシュエム)」。
October 18, 2008
湘南でデザート
湘南ドライブで夕食が茅ヶ崎だったのなら、デザートには南葉山「マーロウ(Marlowe)」か平塚「ブラッスリーアッシュエム(Brasserie HxM)」かと迷うところ。しかも今夜のR134はすいているので、どちらせよ到着予定時刻を容易に判断できる距離。ん〜〜ムムムと迷った末にアッシュエムへ。
専用駐車場は空いてるだろうかと心配しながら行ってみると、全3台分がスカスカに空いていた。やはり今夜の湘南は何かが違っている…。
「お久しぶりぃ」と入店。シェフK氏も元気そう。この時間帯に私達を含めて2組の客。今夜はやはりいつもと違う。
シドニー・シェルダンを超訳ぜずともストレートに「デザートは別の腹」。でも私のジーンズのウエストボタンはまだ外したまま。
彼女は大好きなマロンで作られた「栗のチーズケーキ」。一口いただいてみると、チーズケーキと栗の甘味がシットリとブレンドされていて濃厚な味に仕上がっている。コーヒーをオーダーしてしまったけれど、このケーキは紅茶でいただきたい味。
私はと言えば、客数が少ない間隙を縫ってメニューには載っていない「シェフおまかせスペシャルパフェ」をお願い。するとシェフK氏の動線が奥の厨房からカウンター裏まで延びてせわしなく動き始める。一品に一球入魂するその姿勢に、今夜あらためて料理人の真摯な姿に感動を覚えてしまった。
今夜のその作品「シェフ特製チョコレートパフェ」。今までで一番ボリュームがある気がする。次回はこれに生クリームとバニラアイスをトッピングで山盛りにしてもらい、スーパースペシャルパフェとしてオーダーしてみよう。もちろん時間に余裕のある時に、料金はしっかりと利益をとってもらったうえでの設定でかまわないから、お願いっ♪
静かな夜は少しだけわがままを言わせてね。
:
どなたのお言葉?!
久しぶりに訪ねた店内は壁の塗装が変わり、カウンターの様子も変わり、でも思い出の場所として変わりなく、落ち着ける空間でいてくれた。
店を出ると同時に「モトロッソ」の厨房に入っていたはずのオーナーI氏とアッシュエムの前で会えた。
「茅ケ崎で夕食だったので、デザートはアッシュエムでと」
「相模川を越えてご来店いただき、ありがとうございます。」
どのような業界であれ、営業を担当しているビジネスパーソン達にも学んでほしい応用が利く一言。間髪入れずにスラリとこのような返答が出来るI氏は営業マンとしてもさすがなる人物と再確認した夜でもあった。
真夜中は別の顔 上 新装判 (1)
茅ヶ崎へかっとびドライブ!
美味しい魚を食べたい!と出発。
横浜ベイブリッジを渡り、目指したのは茅ヶ崎にある「快飛(かっとび)」。横浜横須賀道路から逗葉新道をぬけると、いつもの土曜の夕方には大渋滞が続いているはずの渚橋からのRoute134がスムースな流れ。意外にも少ない交通量に違和感さえ感じる。この時間帯に何かあった?意外と言うよりも、異常にスムースに走れる今日のR134はトワイライトゾーン。
早く着きすぎてしまうので鎌倉をプチ散策。その後もR134は交通量が少なく、あれよと言う間に「快飛」に到着。この時刻(18:40)に珍しくメイン駐車場に空きスペース。これもまた意外…。ラッキーな日と納得しておこう。順番待ち客は一組?!意外な出来事の連続。5分ほどでカウンター席に座れた。
この季節、まずは「サンマの握り寿司」から。これが、うんまいっ!!メニューに「炙りサンマの握り寿司」もあるけど、やはり生のサンマがいい。
寿司の合間に「鰯のつみれ汁」をいただく。麩なんぞ口に入れたくないはずなのに、出汁が美味しいせいなのか、この麩が美味しくいただける。
店内を見渡すと7割の入り。今夜はいったいどうしてしまったのだろう。
そして来ました「海鮮丼」!このご時世、何となく以前と比べると盛り付けに迫力を感じない…。海草類の量がさらに激減。刺身も小さくなった。でもその味は変わらず、新鮮さを感じさせる美味しさ。この味を求めてドライブして来たかいがある。今回は酢飯ではなく普通のご飯にしてみた。海老が甘ぁ〜い♪かしらを焼いて欲しいぃぃ。
R134沿いで食べ比べてきた生シラス。私の中では已然として「快飛」=「北村水産」の生シラスが別格なる美味しさでダントツの1位。生シラス1人前の量は昔と変わっていない。
洗いざらしのジーンズをはいてきたのは失敗だった。いつになくキツイうえに満腹ウプププ…こっそりとウエストのボタンを外した。
August 31, 2008
歌うソムリエ KOU ライブステージ・イン・茅ヶ崎
サザンオールスターズが7月に発売したCD「I AM YOUR SINGER」のジャケットに使われているのが、茅ヶ崎サザンビーチのシンボル・モニュメント「茅ヶ崎サザンC」の写真。
そのモニュメントからすぐ近くの134号線沿いで営業しているレストラン&バー「Pops」が、今夜のシンガー「歌うソムリエ【KOU】」のライブ会場。今まで何度もこの店の前を愛車で通ったはずなのには気が付かなかった。店の前には5台分の専用駐車場スペースが用意されており午前0時まで営業しているので、長距離ドライブの休憩所・栄養補給所として覚えておかねば…メモメモ。
予約時刻どおりに友人と入店して用意されていたカウンター席につくと、目の前の厨房越しに眺める海の風景の中に烏帽子岩♪それだけで和めてしまう。
上半身裸でPAや楽器をセッティングしながら打ち合わせをしているメンバーがいる…。ボーカリストのKOUだった。
開演まで30分。ワインリストとは別に「本日限定歌うソムリエ【KOU】おすすめワイン」が白5種赤3種とフルボトルがそれぞれ4,380円で用意されている。ドイツ・トロッケンのリースリングや、フランス・ブルゴーニュのシャルドネなどがリストされている中から、今日の天候と情景に合わせてスペイン・カタローニャの「Vinya Bohigas Chardonnay 2007」を選択。
さっそく味わってみると、シャルドネのなかでもすっきりとした仕上がりの部類で飲みやすい。この日の気候、湘南の陽射しと空気感によく合っていて、シャルドネの美味しさが増す感じがした。
前菜でまず注文したのが、お店一番人気の「レンコンチーズ焼き」。レンコンのシャキシャキ食感と、チーズの融けた部分と焦げた部分の味の変化を楽しみながらピッツァ風につまむと、白ワインを自然に欲しくなる「お見事な味」になってくれている。関西人にはお好み焼きの代わりでもいいかもしれない。
「本日のカルパッチョ」はメインのホタテを覆い尽くすほどにサラダが添えられ(盛られ)ている。優しい味になっているので、個人的にはもう少々のバルサミコ酢かビネガーの味があってもよかったのではと物足りなさを感じながら、さすがに本日のお薦め魚介類を使っているだけあり、普段はあまり好んでは食べないホタテの刺身が美味しかった。
オープニング演奏が始まると、ワインと前菜で高揚している気分をさらに盛り上げ始めてくれた。KOUのボイストーンは独特で、8月8日に北海道旭川で偶然出会ったシンガー、ヒロオ2世の声にも似ていたのが不思議だ。このトーンがこの夏に出会うべき縁ということなのかもしれない。ボーカルの歌声とともに耳に響いていたのがキーボーダーの演奏。時折「キース・ジャレット(Keith Jarrett)」を想い起こさせるようなコードを紛れ込ませて弾いているように聴き取れる部分も心地よい…。
1回目のステージが終わったころには白のボヒガス(Bohigas)は空いてしまい、ならば次は赤でと選んだのがフランス・プロヴァンス「Roseline prestige 2005」。重くはない赤で、こちらも飲みやすい。
そのワインに合わせたつもりで「宮崎産黒毛和牛ステーキ」を注文してみると、軽い食感でいただける和牛肉の旨味を徐々に消し込むような、効きすぎのガーリック風味ソースが後になるほど重くなってくる。
主張しすぎるソースにはこの赤ワインでは負けてしまうので、「アサヒ生ビール」でゴクゴクと行くほうが合っていた。
生ビールを飲んだのは、2杯だったのか、それとも3杯だったのか?2度目のステージを聴き終えた頃には、冷静な表情をしながらもほろ酔い気分になっていた。
KOUとは一緒に写真を撮る機会はあったけれど、キーボーダーが近くにいなくて残念だった。今度機会があれば、銀座のステージを紹介し彼らのジャズを聴いてみたい…。
今回は初めて電車で訪ねた茅ヶ崎であった事もあり、このビーチで飲めた事も私には嬉しい時間だった。
夜はバー利用も出来る「Restaurant & Bar Pops」。ここに通えるご近所さんたちがうらやましい…。
I AM YOUR SINGER
The Koln Concert
夏の終わりは茅ヶ崎サザンビーチ
電車で茅ヶ崎へは来たのは初めてだ。
目的は「茅ヶ崎サザンビーチ」の「Pops(HP)」で開催されるライブ。昨日30日に放映された「アド街ック天国」で「茅ヶ崎サザン通り」が特集され、夏休み最終日の今日が日曜なので通りには観光客があふれているのではと思いきや、閑散としている。昨日までの2日間は関東のあちらこちらでゲリラ豪雨、大雨洪水警報が小田原から湘南にかけても発令されていたので,、遠方からの客は躊躇したのかもしれない。
昨晩までは「茅ヶ崎から電車で帰って来られるのか?」と心配していたことがウソのように、今日は夏の最後を湘南で飾るにはありがたい程気持ちの良い晴れ具合。風も心地いい。路地を海岸に向かって歩いていると、ボードを持った少女が自転車をこぎながら横を通り抜けて行く。曲でも流れてきそうな一瞬輝いた風景だった。
いつも大渋滞している134号線なのに、視界に入る中で走行している車が5台程度という初めて見た異常な状況に驚く。写真を撮ることさえ忘れさせてしまう光景だった。昨日までの大雨洪水注意報とガソリン高騰のダブルパンチの影響は134号線をこんなにスムースにするなんて。夏のニースとモンテカルロ間の海岸道路D6098をドライブした時もこんな感じだったと思い出しながら、134号を地下道で潜り抜け「茅ヶ崎サザンビーチ」へ。
目の前には典型的海の家風に営業している「浜磯」。なんと創業100周年!!今日までの40年近くはドラえもんマジックもあったかも?それにしても素晴らしい歴史を持つ海の家があるものだ。
まだライブ開始までは時間があるので、隣の「夏倶楽部」で休憩。午後3時半では帰り支度を始める人も見え始める。
この時刻には、もう生ビールがない、つまみ盛り合わせがない、でも缶ビールと枝豆そしてサザンのBGMがある。青い空に白い雲、穏やかな青い海に清々しい海風。大満足。来てよかった湘南、茅ヶ崎サザンビーチ。
しばらく湘南の空気を満喫…
江ノ島の向こう、さらに三浦半島を越えたあたりが低気圧の雲で覆われている模様。でも今日の湘南は快適で思い出に残りそうな天候に恵まれている。
April 01, 2008
サブマリンドッグが横浜にスポット復活!
国道134号線の湘南に、サブマリンドッグがあった。
湘南リピーターやホットドッグフアン、そして音楽CDジャケットの撮影にも使われた事もあり音楽フアンにも有名なダブルデッキの黄色いバスが目印だったホットドッグ店。
3月17日(月)に、オーナー社長に久し振りに電話するも残念ながら不在で、代わりに応対していただいたのが取締役O氏だった。その会話の中で、横浜ウォーカーの創刊10周年記念企画としてそごう横浜店にスポット出店するとの情報をいただく。これはサブマリンドッグフアンにはかなり嬉しい♪
そごう横浜店のイベント情報を確認すると、8階の催会場で「横浜・神奈川グルメフェスティバル」が今月23日から29日まで開催され、百貨店初登場12店の一店舗としてそこで紹介されている!
更に、O氏の話では、現在小田原のドライブインスタイルでの出店計画が進んでいるらしい。候補店は2ヶ所までしぼられたとの事。海岸近くか、せめて海が眺められる場所だと嬉しいのだけど、こちらの計画も期待したい。
そごう横浜店:横浜・神奈川グルメフェスティバル
過去レポート:
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50637241.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50410747.html
http://blog.livedoor.jp/sitezaemon/archives/24428824.html
March 04, 2008
マーロウにおけるグラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ
アンティーク・タイプライターと「レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)」の原書が置かれているテーブルは、チャドラー・ルームとメインフロアを隔てる壁際にある。
そのテーブル上に置かれているのは空のワインボトル。これがジンとローズ社のレモンライムジュースであったら、「フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)」の雰囲気をより醸し出してくれるのかもしれない。
最後のデザート、生チョコと一緒に若旦那がプレゼントしてくれたのは今や店内在庫がわずかになってしまった貴重なマーロウシール。これが最後の2枚かも知れないという。「大切にします」。私はこのアメリカンアールデコ風のデザインが好きだ。コントラストを高くして2色で表現されたフィリップマーロウと、その時代を反映させたフォントで表現している店名ロゴ。このデザインの延長線上に店内デザインがある。スリリングな時代背景とデザインには、アガサ・クリスティ(Agatha Christie)の名探偵ポワロとも共通するものを感じて、最初に訪ねた時から個人的に好きなレストランだった。
そんなマーロウで使われている商品デザインが紹介されている商業デザイン誌「In-Store Display Graphics(店頭コミュニケーショングラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ)」が今日届けられたという。その本を見せて頂きながら、若旦那T氏から説明を受けて初めて知ったのは、このマーロウデザイン全てが御尊父オーナーM氏の作品だという事。(!!) 今の今まで知らなかった...。玄人技をお持ちだったとは。
店内には他に客もいなくなり、気兼ねなく話をしていると、オーナーが我々のテーブル席へ挨拶に来てくれた。いつも変わらぬ笑顔とソフトなディープボイスで私達に語ってくれたのは、「アメリカ西海岸に面したルート沿いにあるダイナーをイメージしたレストラン」で「ハードリカーを味わってもらえる空間」が最初のコンセプトだったとの事、などなど、どれもとても興味深いお話の数々。
記念プレートや陶器ビーカーは、ご近所の作家さんの作品。今夜絵はがきと一緒にプレゼントしていただいたプレートに描かれていたのは、葉山沖に小さな鳥居が立つ名島と富士山の絵柄だった。
今夜は楽しい食事に加えて貴重なお話も聞かせていただけ、平日ならではの思い出に残るマーロウの夜となった。
店頭コミュニケーショングラフィックス―グラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ
ロング・グッドバイ
名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 1
マーロウの桜プリンは楽しく美味しい
マーロウに来る車中では、「3〜5日はひな祭りのプチ・サプライズが用意されているらしいから、桃の節句にちなんだプリンがあるかもね」と、だとしたらそれは何だろうかと勝手な想像をしながらプリンの会話で盛り上がっていた。
今回のお薦めの中から選んだのが季節限定「桜プリン」!見た目はキャラメルソース代わりの小豆に桜の花という、視覚で季節を楽しむだけのプリンなのかと思っていた。
そんな油断があったせいなのか、最初の一口の驚きは大きかった。(一瞬脳内混乱☆) 桜餅の味!?
何がそう感じさせるのか?...!! 二口目でようやく気が付く。プリンにのせられた小豆の下にひかれたソースには、細かく刻んだ塩漬けの桜の葉がからめられていたのだった。
この「桜プリン」は楽しくて美味しい!♪遅咲きの梅の季節から一気に桜4月を感じさせてくれた秀逸なるプリン。夏のアプリコットプリン以上の感動があった。
紅茶やコーヒーと一緒にいただくのもいいけど、このプリンは濃い緑茶でもいけそうな和の味にもなっていると思う。
桜プリンの感動を分ける対価で「北海道フレッシュクリームプリン」を数口いただく。やはり安定した美味しさで、ホッとさせてくれる味。
デザート最後の「生チョコレート」に添えられていたのは、梅の小枝と桜の小枝。どちらにも小さな花が咲いている。2月の寒気の影響で、遅れてしまった梅の開花と早咲き桜が重なってしまう、まさにこの時期らしい飾り花だと思う。指でつまむとマシュマロのようにフワフワしている生チョコは、口に含むとすぐに溶け出し程良い甘みで口内を満たしてくる。今夜はこれをコーヒーと一緒にいただいた。
洋風レストランなのに、日本の四季を感じさせてくれるところもマーロウの魅力なのだと思う。今夜は特に色々な意味で充実したディナーを楽しませていただいた。感謝。
マーロウの感動的前菜とアツアツブイヤベース
久し振りにマーロウのHPを見ると構成が大幅に変更されていた。写真が充実していて楽しい内容になっている。若旦那T氏は写真が趣味というだけあって、渾身の数ショットが光っている。しばらくご無沙汰していたので、夕食は南葉山レストランマーロウ本店へ行ってみることにした。
店頭駐車場にあるサインにはオーナーのセンスを感じとる事が出来る。このロゴデザインとキャラマーク、そしてそれぞれの高さ(配置)と配色が、特に店内から晴れた日に沈みゆく夕陽を眺めていると、日没直前直後の空色の変化と夕陽の風景によく溶け込み自然と一体化してくる秀逸なる配色と配置だと感じている。(携帯電話SH901iCのデジカメで撮ったこの写真には厳しいものがあるので、「マーロウアルバム」や「マーロウからのサンセットタイム」をあるいは過去のブログをご覧いただけますように。)
到着した午後7時前の店内は、週末や休日の混雑振りが嘘のように、奥のチャンドラー・ルームに2組とメインフロアには2組だけという静かでゆったりとした空気になっていた。今回はあえてメインフロア隅のテーブル席を指定してみた。壁に反射したタングステン灯の間接照明効果で、優しい空気感を伝えられる写真が撮れるのではとのイメージで。
飲み物はノンアルコールワイン(グレープジュース)の「グラピヨン(GRAPILLON)」。いつかワインを楽しみながら食事をして、食後はポートかハードリカーを堪能出来る日が来る事を夢見ながら乾杯。(もしこの近辺で宿泊するなら「小坪海岸凛花」なのだろうか。だけどこの宿には駐車場が無い。どなたかお薦め宿を教えて頂けるとありがたいのだけど...)
今夜は若旦那T氏のお薦めのままにセレクションを委ね、前菜に「朝どれ生シイタケのアツアツ、ジュシー焼き」。写真を撮っていると漂ってくる美味しい香り!鼻孔も瞼も大きく開く。熱いうちに早くいただかねば。
カサの内側に旨味汁がたまっているので、シイタケはこのまま逆さの状態でエキスがこぼれぬよう口元に運び、その肉厚のカサをひとかじり。おぉ、優しい食感と同時に口内に広がるシイタケの旨味。更に噛みしめる程にその肉厚の身から旨味が溢れてくる。これは美味しいっ!♪
この一皿5個よりもハーフダズン(6個)かワンダズン(12個)の単位で提供するのが良いのではと思わせる程にじらされる美味しさ。もうひとつだけ、いやもう一皿が欲しくなる前菜料理。体内には90%の海洋深層水を含んでいるという。軸は手でさくと簡単にすべてをいただける。これほど美味しいシイタケを食したのは初めてだった。
次のお薦めは「佐島産アンコウの肝マリネ」。その肝を食する前に、それ以外のアンコウ部位からいただくと、皮などの脇役とオリジナル和風ドレッシングが良く合って美味しくいただけた。淡泊な素材をサラダ風に扱って美味しく仕上がっている。トラフグの白皮・黒皮・とおとうみを、この様にサラダ感覚でいただくのも美味しいかもしれない。次の冬に下関でトラフグをいただく機会に試してみようと思う。
「マーロウ自慢のお刺身風盛り合わせサラダ」とは、前の海で捕れる新鮮魚介類と地元野菜のコンビネーションサラダ。私には地場で新鮮さゆえの食材自体の味と食感を安心して簡単に楽しむ事が出来る、マーロウのディナーには欠かせぬ前菜の一品となっている。今回は特に鰆(さらわ)の切り身が美味しかった。
今夜の迷いは「平田牧場の三元豚使用ミートソースのスパゲティ」にするか「ゴルゴンゾーラチーズのクリームリゾット」にするか。両方を完食出来ればそれにこした事はないのだけれど、それは無理な話で、昨夜はパスタだった事もあり、悩んだ末に後者のリゾットに決定。
マーロウの「ゴルゴンゾーラチーズのクリームリゾット」はゴルゴンゾーラチーズ初心者向けの優しく食べやすい味になっている。ただ見た目の量以上にかなり重みある食後感になるので、食後のデザートを考えながらのメニュー配分を考えるゆとりが必要な一品。
まだまだ夜は寒い日なので、今夜は是非とも「マーロウ自慢のブイヤベース」もいただきたく、これをガーリックトースト付きで注文。
まずは別のスープ皿に小粒のアサリにムール貝、そしてカレイの切り身を盛ってスープと一緒にいただいてみると、魚介類の旨味が溶け込むスープにスパイスがアクセントとなっていて食欲に弾みをつけてくれる。海老は殻のおかげなのかそれ自体の旨さが身にとどまっているので、一尾一尾がスープに負ける事のない海老の美味しさを味わえる。
大きめのワタリガニは、左右の足の付け根にある4足分まとまった大きな身にスープが染み込んだ柔らかな部分のみをいただく。そうすると、ワタリガニの身の甘さを豊かに味わう事が出来る。
マーロウのブイヤベースは様々な味わい方が出来る楽しいメニュー。最後は鍋を傾け、最後のスプーンひとすくいまでスープを美味しくいただいてしまった。
お薦め前菜生シイタケの美味しさで劇的にスタートしたアラカルトコース料理はすべて完食!
美味しい料理が続くと、デザートをいただく余裕さえ出来る。私の耳は近くのテーブル席で説明されていた「桜プリン」を聞き逃してはいなかった...
(続く)
June 24, 2007
快飛の海鮮かき揚げ丼
どうせ湘南方面へのバイパスはいつものように渋滞しているのだろうと、ならば国道1号線をゆっくりと楽しみながら走る事にした。小田原から大磯までの国道沿いには美味しそうなお店がたくさん目に付くけれど、大小含めて鰻屋が多い事には驚く。
箱根湯本富士屋ホテルを出発してから快飛まで今回は1時間50分。様々なお店をチェックしながら走って来たので、意外にも楽しい行程で時間がかかった感覚はないまま無事到着。専用駐車場の誘導員に導かれたのは、車一台がやっと通れるスペースの狭い通りを、しかも90度左折しなければならないロングノーズには辛いコーナーをクリアして入庫しなければならない快飛階下の駐車場。今回は切り返すことなくスムースに左折し、駐車場へ。
順番待ちは5分程。テーブル席かカウンター席かを問われたので、照明の明るいカウンター席を指定。季節のミニチュアディスプレイとは別に小さなアジサイが生けられていた。
本日のおすすめ「ひこ鰺」はにぎり寿司で注文。これは旨いっ!小食の私でもこの味なら10個は簡単に食べられる。美味しい魚を食べたくて来た快飛はいきなり期待に答えてくれた。ガリに付けた醤油をほんの少しだけ垂らし、その鰺を頬ばると柔らかな身から旨味が口の中に広がる。
「海鮮丼」はネタとゴハン、それ以上に海草が来るたびに少なくなってきている。美味しいのだけれど、初期の頃の感動はない。
それに反して「鮪のカマ焼き」と悩んだ末に選んだ「海鮮かき揚げ丼」のこのボリュームはなんぢゃ?!海鮮丼の倍程の量がある。衣に包まれた海老・イカ・シラス・貝・野菜各種が、どうだと言わんばかりに迫ってくる。なんのこれしき、ウリャウリャと食べていると半分の手前で撃沈。量が多すぎて味に飽きてきてしまった(涙)。
かき揚げは丼ではなくサイドオーダーでいただくのが丁度良いと学習。4人以上で訪ねると美味しさも楽しさもきっと倍増するお店。
お腹が苦しいR134湘南物語。
June 15, 2007
もうすぐ5周年のブラッスリー・アッシュエム
7月14日のパリ祭で「ブラッスリー・アッシュエム(Brasserie HxM)」は5周年。
平塚では既に2店舗目の「モトロッソ(moto ROSSO)」も展開している。オーナを筆頭にスタッフには箱根「オーベルジュ・オー・ミラドー(Auberge au Mirador)」経験者が多い。モトロッソの店長と最初に会ったのは彼がオーミラドー最後の日だった。
私が初めてこの「BHM」を訪ねるきっかけになったのは、「オーベルジュ・オー・ミラドー」の佐藤氏との会話。バー担当時代から信頼している親分肌の彼の話で「BHM」に訪ねてみたのが数年前の夏の事。
その時に相山氏がまず薦めてくれたのが大磯吉田農園の吉田おばぁちゃんがつくっているという野菜の「丸かじり野菜」。これが実に野菜本来の旨味を教えてくれる美味しさで、その新鮮生野菜の味わいの感動は「オーベルジュ・オー・ミラドー」で知らされた生野菜の美味しさを想起させてくれて、この時に私は「BHM」の虜になってしまった。
今回「BHM」オーナーから届いたのは5周年記念メニューのためのアンケート調査。これを切っ掛けにこれまでの味の記録を自分なりに整理してみた。
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最初に、メニュー名の前にある6ケタの数字は、そのメニューを最後に食した年月日を YYMMDD の数字構成で表記。料理画像とコメント詳細については、このコメント最後に「参考資料」として掲載したブログ記録URLから確認可能。感想はあくまで個人的嗜好によるコメント故、戯言程度に軽く読み流していただけるとありがたい。
【各部門でのMYベスト3】
1.前菜部門
1−1 070430「大磯野菜のまるかじり」
1−2 051126「朝捕れ地魚カルパッチョと大磯野菜のサラダ」
1−3 061223「燻製にしたフォアグラとドライイチジクのタルト仕立て」
2.メインディッシュ部門
2−1 060810「高座豚の骨付きロースのグリル地ネギのクーリー」
2−2 060924「港から届いた旬の鮮魚でおまかせメインディッシュ」
2−3 061223「高座豚ロース肉のグリル きのこのラグーソース」
3.スイーツ部門
3−1 ??????「シェフお任せイチゴパフェ」初入店の時に作っていただいたパフェ
3−2 050424「キャラメルアイスのフルーツパフェ」
3−3 060924「シェフ特別デザート3種盛」
4.番外部門
4−1 061223「ダブルエスプレッソ」
BHMのエスプレッソはいつ飲んでも旨い。
画像入りの主な参考資料(記録ログアドレス)
050312 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/16228430.html
050420 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/17962970.html
050424 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/20256831.html
050806 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/29878364.html
050827 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/30929468.html
051126 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50219957.html
060114 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50328827.html
060204 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50374377.html
060422 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50520451.html
060810 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50682750.html
060924 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50732887.html
061223 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50826145.html
070430 : http://kazunori.livedoor.biz/archives/50969536.html
湘南R134のオアシスとして進化し続けるブラッスリー。これからも菊池シェフの料理を楽しみに訪ねてみたいと思うアッシュエム(BHM)。
April 30, 2007
GW大渋滞の湘南R134
予想以上の渋滞だったので、「平塚駅南口入口」の標識がある交差点で北へハンドルを切り、「ブラッスリーアッシュエム(Brasserie HxM)」へ。幸運にも専用駐車場は空いていた。
デザートブレイクだけでもよっかったのだけれど、ここの野菜と高座豚メニューに余裕が出来ていた腹具合が反応してしまった。
アミューズをつまみながら、4月の店内ギャラリーを観賞していると、運ばれてきたのは「大磯野菜まるかじり」。BHMの野菜はお薦め。元気野菜のどの種類も、一口かじるだけで野菜本来の美味しさに目覚めさせてくれる味。初入店から個人的にはカブが一番気に入っている。さすがは「箱根オーベルジュオーミラドー(Auberge au Mirador)」元支配人の相山オーナー、オーミラドーが使っている野菜の美味しさはしっかりと確実に継承している。今度「カブ特盛り」でオーダーしてみようかなぁ(無理?)。
「高座豚のロースト」は肉自体が旨い。そこに菊池シェフの技と調理加減が美味しさに拍車をかけてくれている。BHMへ寄る事を促してくれた今夜の渋滞に感謝。
今夜テーブルを担当してくれたのは4月からBHMに参加しているという峰松さん。横浜の某ホテル内フレンチ勤務経験がいかされていてソムリエ資格をもっている彼女のサービスはさすがに慣れたもので、客の興味を自然と察知して食事の会話を楽しくさせてくれる。
相山氏と「美味しい野菜」で会話をしていると、今日は仕入先生産者自信作の「パセリ」があるという。私がパセリ大好きだと知ると出してくれたのが左の写真。パセリ好きには満足の濃い味ながら優しくマイルドな味で、葉も茎の部分も食感は意外にソフト。これならパセリが苦手な人にも食べてもらえるだろう。
デザートにシューブロワイエ、そしてコーヒー。
美味しい野菜に高座豚、大満足でご馳走様っ!
午後10時過ぎになってR134に戻ると、渋滞はうそのように解消されていた。
April 01, 2007
晴天桜満開茅ヶ崎の海は不漁だった
天気も良いし湘南方面桜が満開の日曜、茅ヶ崎へのドライブはどのルートを使っても渋滞に巻き込まれるに違いない。
そこでモスバーガーに立ち寄り、軽く食料を購入。初めてのデミカツドッグ。メニューの写真とはえらい違いで、かなり少なめのキャベツに絶句...。
まぁまぁ美味しいのだけれど、これがホットドッグに比べると運転中には危険なドッグ。ケチャップやマスタードと違い、デミグラスソースの粘度は低い。ハンドル握りながらアムアム食べていると...あぁぁぁぁっ、とっとっとっとぉぉ!!シャツにデミグラスソースがボッタリと落ちてしまった(泣)!さらに手が指がっ!!
運転中の飲食にはご注意>自分
今日のコロンはデミグラか?
無事、茅ヶ崎某所に到着。桜は満開、美しい。本居宣長的もののあわれがここにも感じられて、懐かしかったり悲しかったり穏やかに微笑む事が出来たり。時間を超えて桜の向こうに見たり思ったり感じたりと、そんな季節。
私用を済ませて、次なる移動先は箱根か葉山か?
ん?快飛がいいって?了解。
夕食営業開始時刻午後5時には早すぎる時間に快飛専用駐車場に到着。もうすでに数組が順番待ち。隣に駐車して来た名古屋ナンバーの車からは親子連れ。老いも若きも集まってくる。
列に並ぶことなく、周辺で時間をつぶしていると雨がぱらついてきた。と、ようやくそこで夕食の部開店時刻10分過ぎに入店可能となった。今夜は席の半数近くが予約らしい。カウンター席に座り「海鮮丼」を待っていると、続々と予約組のご来店。開店から30分もすると席の7割がうまっていた。
店頭には「天候不良で不漁の為、生しらすはございません」なる旨のお知らせ看板。こんな日はちょっと要注意で、刺身料理に味のバラツキが出てくる。だから今回の注文は「海鮮丼」だけ。
やはりいつもより刺身の全体量が少ない...。美味しかったけど、残念。
完食しても物足りなさが残り、帰宅後夜食を食べてしまった。
February 04, 2007
茅ヶ崎の悩ましいスイーツショップ
JR茅ヶ崎駅南口付近に「イル・ド・ショコラ(ILE du CHOCOLAT)」はある。鎌倉の若宮大路に鎌倉店がある事を今回初めて知った。
店内には美味しそうな香りが充ちている。ここは「フランス菓子とチョコレートのお店」。ショーケース内の作品の数々はどれも実に美味しそうな仕上がり具合で、選択に悩んでしまう。
やはり一番人気のケーキは外せない。ロールケーキも買いたいところだけど、今回は箱根でスイーツを買い過ぎているので、またの機会に持ち越し。
家に着いて箱を開けると...、?!、数種類のケーキが合体状態に驚き(涙)。かなり慎重丁寧に持ち帰ってきた筈なのに...。
購入時は左の画像通りに美味しそうな仕上がり具合のケーキ。これらのケーキ群の変形画像は今回封印する事に。
ただとにかく、ここのケーキは素直に素晴らしく美味しい。コーヒー・紅茶・緑茶に加えてミルクとも相性が良い。お酒が好きな私にも、3ピース(!!)は軽く食べられる程、さすがなるケーキ作品。スポンジ具合と上品な甘さがとても良かった。
February 03, 2007
今年も節分に恵方巻
今年購入した恵方巻2種のうち、去年いただいた知名度の高いお店の太巻き以上に美味しかったのが「ちがさき濱田屋」の「福巻ずし」だった。
具はシンプルながら、それぞれが良い風味。酢飯もご飯の食感と酢のバランスが丁度良く、しかも低価格設定。季節を関係なくして、またここの太巻きを食べてみたいと思わせてくれた。ご飯の味(お米の選択)と炊き具合が一番良かったのかも知れない。
ちなみに「源吉兆庵」の和菓子恵方巻は話題としてはショーケースの前でかなり楽しませていただきながら、結局今回は購入しなかった。既にいつもの各種スイーツを買い過ぎてしまっていたので、冒険は来年へ持ち越しする事に。
HP:「ちがさき濱田屋」
January 27, 2007
かっとび!
辻堂駅前から昭和通りを海岸方面に南下して、丁度「大関」に前に差し掛かったその時に、店の前にある専用駐車場から1台が出庫!!何というチャンス!しかし、あ"ぁぁ...、今夜はとんかつではなく既に頭の中は海鮮料理の受け入れ態勢になってしまっていた...。一瞬心がブレながらも車をそのまま134号線へ直進させて、数日前から楽しみにしていた「快飛」へ向かった。
ラストオーダー30分前の快飛専用駐車場はさすがに空いており、順番待ちもなく入店する事が出来てカウンター席に通される。早速、「海鮮丼」を、いつもは酢飯に変えてもらうところを普通のご飯で注文。「天然寒ひらめ」が入荷していたので、薄造りもお願い。汁物と、ここまではスムースに決まったものの、他の席に運ばれる料理を見てしまうとあれもこれも食べたくなってしまう。食べたい料理はたくさんあるというのに、食べられる量には限界があるので悩んでしまう...。とりあえずここで締めてみた。
まず最初に来たのは「天然寒ひらめの薄姿造り」。目の前の海で獲れたひらめ。これを二切れ口に運ぶと、噛みしめる程に美味しさが伝わってくる。
「海鮮丼」にのっている魚介類はいつにも増して鮮度が高く、期待以上の味でかなり旨いっ!ガツガツとご飯も進み、「(来て良かったぁ)」とシアワセ感も噛みしめた。
美味しさで食欲に弾みがついたので、追加で「マグロのカマ焼き」と「ご飯(大)」をお願いしようと思ったら、ラストオーダーを5分過ぎてしまっていた...。残念っ!もう一軒行く?
R134、夜の湘南にオリオン星座と月が綺麗に浮かぶ。昨夜は上弦の月だった。
December 23, 2006
ブラッスリーアッシュエムでクリスマスディナー
さて、今夜の「アッシュエム(Brasserie HxM = BHM)」はどの様な料理で私達を楽しませてくれるのだろう。
ディナー予約ではなんと6人グループの当日キャンセルがあったという。そんな事件のおかげもあり、席を用意してもらえる事となった幸運なる突然客の1組が私達。
「モトロッソ(moto Rosso)」からスタッフを動員するほどの店内活況の中、お願いしたのはもちろん「X'mas 特別ディナーコース "2006"」、そしてアラカルト。
久し振りに再会した女性スタッフが「今夜お会い出来てよかったです」って?今月いっぱいで退職っ?!キャリアアップ?Wow、寿退社!!おめでとうございまぁっす。えっ?1月7日が結婚式?!なんというハードスケジュール。ええっ?彼の転勤先がそんな遠くに?いきなり見知らぬ土地へ。慣れるまで大変だろうけど、どうかお幸せに。ペットを可愛がって気遣ってくれてありがとう。心から感謝。
「アミューズグール」をつまみながらのそんな思い出話。元気な湘南野菜のニンジンの生ハム巻、ビーツのムース、そして胡椒とオリーブオイルがいい案配のクリームチーズが美味しい。
コースの「燻製にしたフォアグラとドライイチジクのタルト仕立て」にのせられた野菜がやはり美味しい。自然の恵みをお裾分けしてくれているような元気野菜に感謝。野菜をある程度食べると現れるフォアグラにはイチジクや松の実などがのせられている。濃厚でセクシーな味には赤ワインが欲しい。しかし悲しいかな今夜も私はドライバー。隣テーブルのグループ皆が楽しんでいる「いろいろお味見ワインコース」が実に美味しそうで、しかもその香りが美味しそう...。(我慢)
アラカルトの「ゴロゴロ野菜のガルグイユ "2006冬"」に入っている緑色の野菜は辛味大根。生だと涙が出る程の辛さも、煮る事でそれが甘味に変わる野菜。その旨味をスープで、甘さを個々の野菜自体で味わえる一品。
コースの「舌平目のムース仕立て シャンパンの高貴な薫り」は、ムース仕立てにしてある舌平目が繊細に調理されているので、ソースを出汁餡に代えると和食としても美味しくいただけそう。これはお見事なる美味しさ。
続いてコースの「エゾ鹿のロースト ジェニパーベリーソース」の肉は、意外に上品過ぎる印象で、肉質柔らかく線維は細く、個性的な鹿独特のクリーミーな味が無い。ジンの語源となった香料ジェニパーベリーを使ったソースだけに、個人的に気分はこの一皿のひとときだけはNY。
彼女のアラカルト「フォアグラの瞬間燻製 地の柿を一緒にのせて」と、「高座豚ロース肉のグリル きのこのラグーソース」を一口ずつ味見させてもらう。フォアグラには柿も良く合う。高座豚は肉自体が旨い。
コースのデセール「ビュッシュ・ド・ノエル "2006"」は、薪の輪切りだった(涙)。しかしこれは仕方ない...。
彼女に一口分けてもらった「マロンのチーズケーキ」は、さすがに人気商品だけに、濃厚で舌の記憶に残る美味しさで、お持ち帰りしたいところ。しかし、年末までに食べておかねばならないケーキや菓子が控えているので、ここは我慢して来年の楽しみとして持ち越す事に決定。
最後の「ダブル・エスプレッソ」が、いつものように美味しくディナーを締めてくれた。
今夜もディナー中に突然照明をダウンして誕生日を祝うカップルへのサプライズイベントがあった。店内のスタッフも客も皆で「おめでとう」の言葉と拍手で祝福。そして落ち着いた頃、またもや照明が落ちた。ただ、静かにではなく突然に、そしてあまりにも真っ暗に。客は「またもやお祝い客がどちらかに?」と暗闇でキョロキョロザワザワ。すると「すいませーん、ブレーカー落ちましたぁ(汗)」と、オーナーの声が暗闇に響いた。クリスマスには普段以上にイルミネーションを使っているから...と言うか、今夜はスポットライト照明が普段よりも増設されているような気がする。2度も落ちたのは、ご愛敬。
しばらくするとまた照明の明かりが落ちていった。また何事?と一瞬思ったら従業員専用ドアを外から叩く音が!ドアの向こうから「ホーッホッホッホォ」とサンタの笑い声!!女性客だけにクリスマスプレゼントを運んできたってぇぇぇ?!各テーブルを回りながら記念撮影をせがまれるサンタ。チーズと笑顔になっても白い鬚で口元が判らないと撮影後に心配しているサンタに皆は大笑。2階にトナカイを待たしているからと、プレゼントを配り終えたら従業員専用ドアから消えていった見覚えのある後ろ姿のサンタ。かなり楽しいひとときだった。
今夜は舌平目とフォアグラの料理が特に美味しかった。会計を済ませるとオーナーと菊池シェフが見送りに出てきてくれた。来年も美味しい料理と楽しいイベントを更に期待しつつ、週末湘南渋滞を乗り越えて足を運ぶつもりで今年最後の挨拶。今年も美味しい料理をアリガトウ。来年もオーナーの新企画にシェフの新作料理が期待出来る湘南フレンチブラッスリーレストラン。
箱根瓔珞をあきらめ湘南アッシュエムへ
昨日の曇り空が嘘の様に今日は晴天。
クリスマス休暇初日は御殿場プレミアムアウトレットへ。東名高速移動中から雪を冠した富士山が見えていたが、アウトレットからも綺麗にその雄姿を眺める事が出来た。
さすがに今日は駐車場も大混雑。やっと見つけた臨時駐車場は No.22 !! 20以上も駐車場が用意されているとは驚き。シャトルバスで移動したアウトレット敷地内の人口密度も老若男女ペットで濃い!他府県からもアジア諸国からも団体で来ている。ただ意外な事に皆の購買意欲が低いのか、手ぶらの客がかなり多い印象。香港とはえらい違い。我々も商品との「これはという出会い」はなく、結局何も購入せず。
その後箱根の「鯛ごはん懐石瓔珞」へ車を走らせるも、ラストオーダー時刻には間に合えそうもなく、予約は入れていなかったので途中で電話を入れてみる多少は待っていただけそうな会話内容。しかし国道1号線の宮ノ下から千歳橋までの交通量が読めず今回は諦める事にした。意外にもルートはかなりスムースな流れで、暖簾が仕舞われた瓔珞の前を過ぎたのはラストオーダー時刻を10数分を過ぎた頃だった。
夕食は何処にしよう...、と考えながら車をそのまま湘南方面に進めた。
ふと「アッシュエムは?」 (!)
今夜から3日間、アッシュエム(Brasserie HxM = BHM)ではクリスマス特別メニューが始まる。シェフ菊池君の新作料理を食べてみたいと思っていたので、ラストオーダー時刻までに着けそうだったら電話を入れてみようとひたすら車を走らせた。いつもの土曜とは違い、西湘バイパスから135号線への流れもかなり順調で平塚が近づく。アッシュエムに電話を入れると、ありがたい事に今夜の席をご用意いただけるとの事なので、即予約。ラッキー♪ (ただ、懐石料理モードからフレンチモードへの頭とお腹の切換が大変...)
まずは「モトロッソ(moto ROSSO)」に立ち寄り店長川畑君にご挨拶。今日からの90分食べ放題バイキング企画がかなりの人気らしい。客の回転に目を回しながらも充実感の笑顔がいい。
では菊池シェフのクリスマス料理を楽しみにアッシュエムへ...。
November 04, 2006
快飛のマグロのカマ焼き
比較的早めの時刻だったせいかカウンター席にはまだ数組分の席が空いていた。連休の中日とゆう事もあり、テーブル席は既に予約客などで満席。通されたカウンター席には秋の置物。かかしの後ろで米俵をついばむ3羽のスズメが可愛い作品。
さて、今夜は何をいただきましょう。メニューの中から数品に絞り込むのは至難な作業。特に空腹時には迷いに迷ってしまう...。
まずは旬の食材「秋刀魚」を刺身で。ほどよく脂がのってる切り身二切れに、箸の先程のワサビを乗せて刺身醤油に触れると、醤油の表面に綺麗な油膜が走る。そのまま口に運び、御飯を後追いで即頬ばるとこれが美味しく、次の料理も忘れて刺身定食状態で完結しそうな程の秋刀魚の美味しさ。
ここで心を落ち着かせてくれる「鰺のつみれ汁」はありがたい。澄んだスープは魚介の旨味が溶け込んでいるいい出汁の味と香り。ホッと一息。
ここで、大テーブルに用意された予約席に3世代家族が複数組ご来店。食事の美味しさが幸せ感を倍増させているようで皆笑顔が絶えなく楽しそう。こちらまで微笑んでしまう幸せの伝播にご馳走様の感謝。
今回初めて人気メニューのひとつ「マグロのカマ焼き」を注文。半分近くは骨なのかな...と思っていたら大間違いの身の多さにビックリ!美味しいぃぃ、けどぉ、た、食べきれないかも...(汗)
焦らずに時間をかけてなんとかほぼカマ焼きを完食。そして食後数時間後に納得出来たのは、この良質コラーゲン・ゼラチンと身の美味しい後味。女性に人気のメニューなわけだ。また食べてみたい料理だった。
彼女は大好きな「海鮮丼」から、私の碗に苦手なウニを乗せて来た。勿論ありがたく味わっていただいた。
やはり「快飛」の魚料理はどれも外れなく美味しい。
このあとは、平塚の「アッシュエム(HxM)」でデザート?それとも南葉山「マーロウ(Marlowe)」で新作アップルプリン?また悩む...。
September 24, 2006
東名の渋滞を避けて湘南へ
東名御殿場に近づくと「大井松田−横浜町田30キロ渋滞」(!!)の表示。箱根を越えて湘南経由をドライブする事に。このルートで西湘バイパスが終わるあたりから渋滞している場合は、平塚「ブラッスリー・アッシュエム(BHM)」でゆっくりとディナーをいただく事にしている。今回もそんな渋滞解消待ちの理由が嬉しく立ち寄る。
今回はテーブル席ではなくあえてカウンター席を選んでみた。菊池シェフの仕事ぶりが間近に見る事が出来、私達の興味を刺激してくれるポジション。「今夜の菊池はキレキレです」と笑顔で相山氏、苦笑いの菊池シェフ。忙しい一日が続いている事は菊池シェフの背中から容易に感じ取れる。
「アミューズ」には浅く酢漬けされたニンジンの生ハム巻き。まだ熱い自家製パンを小さなポーションにちぎってクリームチーズを付けゆっくりと噛みしめ前菜を待ちながら厨房観察。菊池氏の動きはまるで一昔前のブリティッシュロックのシンセサイザー奏者のよう。ガスの調節、ソース味の確認、調理、盛り付け、とリズミカルで運動量を必要とする作業。ゆでた野菜の形に納得出来ずにシンクに捨て去る作業もリズミカル。集中している眼力の強さで声はかけられない。
「ゴロゴロ野菜のガルグイユ」は地野菜の素材自体が美味しく、その元気ある味がスープにも溶け込み、ミッシェル・ブラスほどに何十種とは使わずとも野菜の味を組み合わせ良く仕上がっている。
アルミホイルに包まれて蒸し焼きにされた「キノコとホタテの香り焼き」は、開けると同時に秋を感じさせる海の薫り高い湯気が立ちのぼる。キノコとホタテの食感と味がよくマッチしていて美味しい。
高座豚料理「骨付きロースグリル」は量のわりにはあっさりと食べやすく美味しい一品なので、今回はその肉を使った「モモ肉とレバーのハーモニークレシーソース」を注文してみると、これが肉の持つ別の味を引き出している深い肉の美味しさが楽しめる。食材の味も別の味を引き出すシェフも技もさすがと感じた一品。
「港から届いた旬の鮮魚でおまかせメインディッシュ」の今日は黒ムツ。この焼き加減が絶妙で皮は適度にパリパリで身はホクホクホロホロ、旨いっ!白ワインが欲しくなってしまうところをグッと我慢して、今回の飲み物は自分好みのハーブを3種選んでブレンド出来る「ハーブティ」にしてみた。ネトル、エルダリーフラワー、もう1種は相山氏におまかせで。
「デザートは菊池が何やら特別に考えているようなので」と相山氏。楽しみに待っているとやって来たのは「シェフ特別デザート3種盛」。まず「栗のチーズケーキ・ナッツ入り」はさすがに人気デザートらしく、栗とチーズの味が濃厚ながらも良い配分で洗練された味になっている。貴重な手みやげとしてもお勧め。紅茶との相性がかなり良さそう。「ラム酒たっぷりのガトーショコラ」は少々ラム酒が強すぎで、女性やドライバーにはちょっと危険。そこで「エスプレッソアイスクリーム」でサッパリ。ゆっくりとごちそうさまぁ。
数十分「モトロッソ」に行っていた相山氏は会計時には戻ってきていた。「うちに今いらっしゃっている事を川畑に伝えると、帰りに寄って下さいと言ってました」と伝言を受け取るも、残念ながらお腹いっぱいの上ドライブ疲れ、しかも明日月曜は早く起きなければならない。今日が土曜日だったらよかったのだけれど...。事情を説明し「彼によろしく」と相山氏に託す。今夜もBHM閉店後はいつものように菊池シェフはじめ皆でモトロッソなんだろうな。
店をあとにしてR134に出ると渋滞はすでに解消されていた。
September 23, 2006
秋空に誘われて海へ -湘南ドライブ-
ドライブ日和の気持ちのいい空と湿度感。海へ行こう、湘南へ。
すじ雲からうろこ雲へと移り変わる空模様。ことわざによると翌日くらいには雨や風になるという天気は下り坂のサイン。でも今日の空は小笠原諸島だけを通過していった強力な台風一過の変則的な影響なのかも。
夕方マーロウに今夜のディナー予約状況を電話で問い合わせてみると、すでに店頭でディナー席順番待ちのリストに記入している数組が到着との事。この気持ちいい天候の土曜日にはやはりディナー開始時刻から混んでしまうのは美味しい人気店の宿命は、フアンとしては悲しく嬉しい複雑気分...。
今日はティータイム休憩やスイーツ休憩をとらなかった事もあり、今回は早めに夕食をいただく事にして残りのドライブ予定をショートカットし「マーロウ(Marlowe)」へ直行。隣接している専用駐車場に着いたのはディナー開始時刻の午後5時30分丁度。
夕暮れの空は残念にも富士だけを隠す雲の帯が駿河湾の西を覆っていた...。ん?新しくオレンジ色の看板が目に飛び込む。そこには「フィリップ・マーロウ―(Philip Marlowe)」のキャラマーク!陽が沈んだ直後の空のグラデーションになんとマッチしている秀逸なるカラー選択とデザインなのだろう!南葉山の夕空に映えるいいセンス。
店内のプリン販売レジカウンター付近はプリン購入待ちの列。落ち着いた頃にディナー順番待ちリストに記入しようと、とりあえず順番待ちの席に座って待っていると、プリン待ちしている人達の頭の間から若御主人が呑気に座っている我々を発見。
「まだリストに記名してませんね?大丈夫ですから」と声をかけてくれた。
溺れてはいないにしても人波に埋もれかけていた私達は救助された模様...。
席についてから今回も迷うメニュー。大好きな「平田牧場の豚ひき肉使用のミートソーススパゲティ」を食べたいと思いながら、天然アワビを使った新しい季節限定メニューも美味しそうぅぅぅ...。
脳内論理思考がショートして発火する寸前になんとか決定。私は通年メニューよりも今夜は旬の季節限定メニュー「天然アワビのスパゲティぺペロンチーノ風」を、彼女は今回も「自家製パンチェッタ(豚肉の塩漬け)とゴルゴンゾーラチーズのクリームリゾット」を選択し、それぞれセットコースでいただく事に。
最初に運ばれてきた「お刺身風盛り合わせサラダ」はいつになく美味しく勢いで(ホッキ貝がゴダック風に見えてしまいつつも)完食してしまう。このサラダに三浦産か出来れば大磯産のカブか赤カブのスライスが加わっていると野菜旨味の感激度が倍増するのに惜しいと感じている。
キモも綺麗にトッピングされた「天然アワビのスパゲティぺペロンチーノ風」。フォークに巻き付けてあんぐりと一口...。軽くジェノベーゼソースを絡めているとの説明ながらも結構濃い味でニンニクもかなり効いている。そこで、アワビだけをいただくとこれが柔らかくて海の味がするさすがは旬の食材!アワビだけを一枚一枚大切に味わうと愛しい旨味が噛む程に口に広がる。
後はスパゲティをいただくもサラダを完食した上に彼女のリゾットも味見させてもらい、私は満腹状態。腹八分八分に美学を感じている私には飽和状態。数口分のスパゲティを残してしまう。シェフ、どうかご勘弁を。
食後のプリンを選ぶ前に若御主人が「まだ今夜はアプリコットプリンをご用意出来ますので」と知らせてくれる。
彼女が怪訝に「何故アプリコットプリンが好きな事を知ってるの?」と私に問う。「いつまで食べられるのかを先日電話で問い合わせたから」。笑って納得。
前回自重で傾いていた「ミルクティープリン」も楽しかったのですが、今回は頭にのせられたアプリコットジャムの重さでおデブになっているウエスト太めの「アプリコットプリン」。ひとまわりでかく感じる。崩壊せぬうちにスプーンですくって食べ始める。崩れないように食べる...なんとなく「ジェンカ」のようなゲーム感覚。勿論スプーンですくった分は上に積まずに口に運びますが。
今回のコースにサービスされたのは、去年と同様に長野産食用ほおずき。去年のほうが甘味はあっても、今回の味は酸味とのバランスがよかった。プリンの前にほおずきの甘味を楽しむか、ディナー後の最後にさっぱり感を楽しむかはお好み次第。
ごちそうさまでしたぁ、と時計を見ると「まだ20:00前?!」。いつもだったら夕食開始時刻。きっと深夜にお腹が空く。「サブマリンドッグ」は無くなってしまったし...、あ、「ロードアンドスカイ」でホットドッグを買いましょ、そうしましょっ。
August 19, 2006
閉店間際のマーロウに寄った目的は?
箱根ドライブの帰りに茅ヶ崎の「快飛」で夕食を楽しみ134号線に戻っても、20時40分ではまだ渋滞は緩和していない。「マーロウ」の閉店に間に合うのなら寄りたいと思い電話してみると、21時30分には来て欲しいとの事。この車の流れではギリギリになるかも...。
途中ノロノロで焦る中で海に目をやると、遠く三浦半島の先に花火。それにしては低すぎる高度。ひょっとしてその延長線上にある館山あたり?(あとで調べると第8回館山ファミリーパーク花火大会だったらしい。地球は丸い実感。)
何とか21時35分に到着し、丁度ディナーを終えて会計を済ませたカップルがお持ち帰り用プリンを選択中。その後ろに並んでいると、若御主人に見つかってしまった!この時刻には珍しい私の入店に驚く彼に、「いえいえ、プリンを購入しに来たのは勿論なのですが、それはついでで、実は先週愛用のサングラスをここに忘れてしまいそれを今夜受け取りに...」と説明。お恥ずかしいぃ。店の奥で保管してくれていたサングラスを若御主人が持ってきてくれるとなんと御主人も登場。お恥ずかしいぃぃ(の2乗)。
ドライブには快適な度数と紫外線コーティングで、しかも思い出がたくさん込められているサングラス。1週間も持ち主不明だったのに大切に保管して頂いたお店の関係者皆様に感謝感激。
食後には満腹満足感ゆえにプリンを買って帰ろうという気持ちは失せているもので、今までディナー後にプリンを購入した事は数える程しかない。この機会に買おうと思っていた「マンゴープリン」はさすがにこの時刻には完売。そこで「アプリコットプリン」。これが期待以上にアプリコットの果肉とソースが美味しく、プリンの味とよく合っていた。次の機会にまたこれにしよう!
箱根にいるのに夕食は茅ヶ崎?
夕食は久し振りに強羅の「里久」かな?と思っていると、彼女は茅ヶ崎の「快飛」に行きたいという。この時刻、西湘バイパス後半から平塚までは確実に大渋滞。わかりました。では波の音を楽しみにドライブしましょ...。
途中罰ゲームにも思えた辛い辛い大渋滞を抜けてたどり着いた快飛には、隣接している第一駐車場に運良く駐車。店頭での順番待ちもなくすんなりとテーブル席へ通された。
今日は生しらすが入っていたのでそれを注文。美味しかったけれど、この時刻だから釜揚げのほうがより美味しくいただけのかも。
私は握りの小潮を注文し、いつもは残してしまっていたネギトロやイクラもすべてを初めて完食。まだお腹に余裕を感じる。
彼女が選んだ海鮮丼はウニがイマイチだったらしい。それ以外は美味しいと頬ばり完食していた。
熱々のお味噌汁も海鮮の出汁がよく出て今回も美味しかった。
とんかつ里久公式HP:http://www.rikyu.info/
August 13, 2006
今夜こそ絶対に夕食はマーロウ (後編)
真夏のドライブで疲れた身体にミネラルウォーターで少しずつ水分を補給していると、ディナーセットの前菜「新鮮なお刺身風盛り合わせサラダ」が運ばれてきた。
トッピングされている刺身はシイラ、カンパチ、シラス、さらにはサラダの頂上にカワハギのたまご。そして元気な味が美味しい各種野菜の中で、茹でずに生で盛られた「長野産トウモロコシ」が果物のように甘いのが印象的。
今回私が選んだのは「マーロウ名物 カニのトマトクリームスパゲィ(渡りガニ2匹使用)」。最初にパスタの2/3を食べてからカニの身をほぐし始める事に。渡りカニなので身は大雑把に食べればいいものを、つい毛ガニやズワイガニのように食べ尽くそうと一心になってしまう。最初はカニスプーンが一体になっているカニ鋏使っていても、そのうちもどかしくなってしまい両手で作業。次第に無口になってしまう...。
そんな格闘も終盤に差し掛かった頃、いいタイミングでテーブル担当スタッフが大量のナプキンを持ってきてくれた。でもとても足りそうにはないのでフィンガーボールをお願い。それに両手の指を入れた瞬間、見た目はレモン風味のギトギトカニスープに変身!そこまで根を詰め過ぎてはいけない、これは美味しくもカニ好きには疲れるメニュー。小槌を使いながらソフトシェルクラブをいただいたニューヨークの「SideWalkers」(ジョン・レノンが住んでいたダコタハウス - The Dakota - の近くにあったレストラン)を思い出してしまった。
彼女の「黒米入りの自家製パンチェッタ(豚肉の塩漬け)とゴルゴンゾーラチーズのクリームリゾット」は、秀逸なる味のバランスで調理されていた。私は「一口だけ」と言いながらもその美味しさでつい三口もいただき、「(このクリームリゾットとミートソーススパゲティのハーフ&ハーフが出来たら、メインは肉か魚かどちらにしたらいい?)」と勝手な夢想で笑顔になった瞬間に、我に返った...。
小食の我が身が残念な夜。
デザートが来る前に「アイスコーヒー」の味を確認すると、やはり変わらずにハイレベルで美味しい。しかし今回の「紅茶」も香りは良いのに味も色もなかなか出てこない。うまさ抽出の最高点を見つけられずにいる。水が柔ら過ぎてリーフとの相性が難しいのかも知れない。
食後のデザートに彼女は「北海道フレッシュクリームプリン」、私は「那須御養卵の有精卵ミルクティープリン」。なんとミルクティープリンは自重で傾いてしまっている(!)。テーブル担当者の女性は「起きて、起きてっ」とプリンを励ましてくれる。でもそれでシャッキリと起きてしまったら貴女は超能力者かマジシャン。後者ならばデビッド・カッパーフィールド(David Copperfield)風よりもマギー審司風にゆるく和める笑えるマジックでお願い。
渡り蟹との真剣食バトルの疲れをデザート・プリンで癒していると、「お口直しにどうぞ」と生チョコレートが登場。お口直しではなく美味しさの締めの一口として大切に味わいいただく。
そういえば、大好きだった「ナッツの生チョコ」はもう生産中止になってしまったのだろうか。 横浜でも本店でもしばらく見ていない。復活する事があるなら是非購入したいと思っている一品なのに。
食べたいものを美味しくいただけたディナーとサービスに感謝しつつ、ご馳走様。
今夜こそ絶対に夕食はマーロウ (前編)
天気が良かったので事前に今日の客入り状況をマーロウに電話で問い合わせ、今夜のディナー締め切り時刻も確認。今日のような休暇シーズンや連休にはディナー予約は受け付けていないので、混み具合で変わるその日の締め切り時刻までに店頭受付で名前を告げて順番待ちをしなければならない。マーロウに至るためにはどのルートを使っても渋滞する地点があり、到着時刻がいつも不確かでスリリング。行きたいのに行けずに別の店で夕食になることもしばしば。それはそれで観光地ドライブの偶然なる妙で楽しくもある。そしてそんな不確かなる要因こそがマーロウで食べたいという渇望感を煽ってくれていると知りつつピーターになっているのだと思う。
午後6時5分、まだ1台しか駐車していないマーロウ隣接の急斜面駐車場に駐車。通されたのは今回も運良くサンルームの窓際席。今日は午後2時までは晴れていたのに徐々に雲が多くなり、午後5時には肝心の西の空だけが雲に覆われてしまっていた。マーロウや134号線を挟んで目の前にある立石公園からは相模湾の向こうに浮かぶ富士山に沈む夕日を楽しめる時期なのに残念。
今夜は何をいただこうかとメニューを手にすると、さり気なく表紙を飾るロゴプレートに初めて気付く。このような細やかなデザインも私のツボを刺激してくれる。私には宝物探しのような楽しさが店内にはある。例えば2005年9月17日にコメントしたように、レイモンドチャンドラーの原本があったりミルロイズのウィスキーがあったり、と。まだまだ何処か座った事のないテーブル席の周りにそんな演出が隠されているのかと思うと、順番待ちでどの席に通されても楽しみがある。
今回のミネラルウォーターにはイタリアのガルバニーナ(Galvanina)から発砲を選択。グラスに注がれると大粒の泡がたつ。しかし飲んでみると繊細な炭酸刺激が意外。イタリアの発砲ミネラルウォーターが苦手な私にも美味しいと感じた。お勧め。
(続く)
長いお別れ
さらば愛しき女よ
かわいい女
August 10, 2006
鎌倉花火大会
平塚から車で134号線を走り江ノ島付近に来たのが午後11時近く。その江ノ島海岸から材木座海岸に至るまでの134号線沿いの歩道には、まだ賑やかな海岸やそろそろ閉店時刻のオシャレな海の家から若者達があふれ出してきている。別れを名残惜しんでいる若者達には終電時刻が迫っている。今夜は由比ヶ浜海岸・材木座海岸が会場の鎌倉花火大会。
そんなイベント後にもかかわらず、この時刻ゆえなのか車道は意外にも渋滞はなくスムース。かなりの余裕を持って車間距離が出来ている合間を日焼けした男女若者達が横切って行く。そんな彼らの弾む会話の一瞬が耳に残ったりする。高揚していたり落ち着きすぎたりしているトーンで語られる様々な会話の断片。それらが通りすがりのドライバーには忘れていた湘南での場面を思い出させてくれる。そしてBGMも勝手に頭の中で流れ始める真夏の夜の湘南ドライブ。
皆にも素敵な湘南の思い出が刻まれていますように。
BGM for Drinving
ルート134〜リゾ-ト・ソング・コレクション
杉山清貴&オメガトライブ CORE BEST TRACKS
キラーストリート (通常盤)
山中湖からデザート目指して湘南へ
西湘バイパス橘料金所からはまだオレンジ色に綺麗に輝く満月が見えた。その中に確かにウサギが見える。お餅ついている?
山中湖を出発してからアッシュエム(Brasserie HxM)まで車は渋滞することなくスムースに1時間半で到着できた。
今月のギャラリー作品は版画。メニューを見ていると料理をつまみたくなってしまい、アッシュエムが仕入れてくる元気野菜と高座豚をオーダーして二人でシェアする事に。
今夜のアミューズも美味しい。
これまた美味しい自家製パンと一緒に食べすぎないようにと気を付けながら待っていると、来ましたぁーっ!
「大磯野菜のまるかじり」サラダ!三浦産もいいけど大磯産も元気シャキシャキで野菜の美味しさを味わう事が出来る。「一緒に味わってみて下さい」とサービスで添えていただいたのは二人分の「冷製コーンポタージュのシャンパン仕立て」。感謝。スープの後味がシャンパンで爽やかになっている、実にいい案配。
「高座豚の骨付きロースのグリル地ネギのクーリー」には多めに野菜が盛りつけられている。「先程の生野菜と味を比べてみて下さい」とオーナー相山氏。これまた感謝。ロースは丁度良い焼き加減で旨味を引き出している。あっと言う間に食べてしまった。ソースも美味しかったのでパンに絡めていただいた。車でなければこのソースとパンだけでワインフルボトルの半分は軽く楽しめる。
では本来の目的のデザートタイム!!やはり裏メニュー「シェフにお任せで特別なパフェ」でお願い。
蜜漬けオレンジピールとミントがトッピングされた各種アイスを囲むようにオレンジや自家製ブルーベリー、そして中にはケーキ。グラスの内側のカカオと一緒にそれらを一口毎に違う配分で楽しめる。大好きなバニラアイスが少ないのはちょっと悲しい...。
一番驚いたのはブルーベリーの、意外にも酸味のない美味しさとその食感。こんな味にもなるんだと感心。
今日のドライブ最後にゆっくりとプチ食事とデザートを堪能する事が出来て大満足。
July 14, 2006
7月14日革命記念日のBHM
日本で一般に表現されている、いわゆるパリ祭が開店記念日の「ブラッスリーアッシュエム(Brasserie HxM)」。毎年この日に合わせて客もスタッフもはじけるほど賑やかなイベントが企画されていたのに、今回は4周年目とパリ祭を祝うシェフ特別メニューが用意されているだけ。ちょっと残念な反面、この特別メニューを記念日から7月末日まで楽しめるのは今回の嬉しい展開。日々の仕入れ次第で微妙に料理構成が変わる事があっても下記の流れが基本。
- 地元野菜のサラダ
- オマール海老のクリームソース
- フォアグラのイカ詰めソテー
- 牛ホホ肉の赤ワイン煮
- 巨峰のアイスクリーム
- パンと飲み物
夏週末の国道134号線は渋滞に巻き込まれること必至。だけどそれを知りつつ心惹かれる湘南海岸。平塚のアッシュエムに寄りましょう。行きか帰りに大渋滞に出会ってしまったら、閉店日まで残り少ない「サブマリンドッグ」で休憩するのもいいな...。