銀座
August 21, 2010
MASQでアラカルトディナー (1)やはり生牡蠣から
まず最初に注文したのは「タスマニア産キャッツアイオイスター」。これを白のグラスワインでいただく。この季節にはシャンパーニュでもよかったかもしれない。
この店を含めて銀座に4店舗のレストランを経営しているGODAK社長荒谷氏との交流のきっかけになったのが、このタスマニア産オイスターだった。
冷凍技術と同時に解凍技術の進歩はすばらしく、プリプリのオーストラリア産生牡蠣をここでは通年大いに楽しむ事ができる。日本でも生牡蠣が通年いただける北海道厚岸産と比べながら楽しめる。
美味しい美味しいとこの牡蠣を味わっていると、
スタッフが、
「先日いらっしゃった男性のお客様が最初に12個おめしあがりになられて...」と語り始めた。
私が
「きっと彼は数ヶ月の長期出張か数年オーストラリアに駐在した経験のあるかたに違いない」と言うと、
「おっしゃるとおり、オーストラリアに滞在していらっしゃったかたでした」と説明してくれた。
オーストラリアでは、前菜として生牡蠣1dz(12個)は普通にオーダーしている。
生牡蠣が嫌いだった私も、長期出張のオーストラリア滞在中(いろいろなドラマがあったのだけれど、その話題はまたいつか)に大好きになり、帰国後その食性(大袈裟?)・嗜好の変化で皆を驚かせてしまった。
真夏の日本でもオーストラリア産の生牡蠣を美味しくいただけるのはとても嬉しい。ハーフダズンは軽くいける。
GODAKにあらためて感謝。
コースメニューとアラカルトメニューを見比べていた友人が、「あとはアラカルトにしましょう」と主張するので、彼女のセンスを見極めようと「どうぞ」とお任せ。
魚卵系が好きな彼女がまず注文したのは「キャビア・鮑をMASQスタイルで」。
悲しいほどの量のキャビアはこの料金設定では仕方なし。こぶりの一切れながらも噛み締めるほどに旨みを感じるアワビが美味しい。
(続く...)
May 01, 2010
松坂屋銀座店
3階の「貴和製作所」では、様々なアクセサリーパーツに興味がひかれ閉店までパーツと道具探索。ここはユザラーにもオススメ。男子の工芸ツボをも刺激してくれるスポット。
帰りがけにふと目に留まった宝飾品。1階の宝飾店「セイレーン・アズーロ(sirena azzurro)」の指輪デザイン。クラシックな感じがいい。これは「classico」シリーズ。カタログをいろいろと用意してくれた女性スタッフの指に光るダイヤの三連リングも綺麗だった。
February 24, 2010
一見武闘派、でも心優しい加賀谷氏
オーナーバーテンダーの加賀谷氏は、今は閉店してしまったオーシャンバー・クライスラーの元店長(写真掲載了解済み)。優しげな表情で写っている。店を終えて他店で飲んでいたM氏も合流し今夜は親しい友人達(私達2名のみ)がカウンター席にいるせいなのだろうか?
今夜も大笑い。ウィスキーやらビールやらと、勧められるままに、そして身体が求めるままに飲みながら楽しい時間を過ごしている。
タリスカ10年をストレートでいただいた。10年にしてはよく熟成しているウィスキーだった。
サントリー山崎12年の味もチェック。これはチェイサーが必要で、最初の一口に若い尖りを感じた。尾崎ほどの尖りはないけれど。ロックだと良かったのかも知れない。
ほかにも数々のウィスキーをいただいた。
楽しい夜だった。
December 30, 2009
銀座コアビルで鶏にしてみた
そこで入ったのは「地鶏や」。後で知ったのは、ここは五右衛門と同じグループだった。グルメブームに乗り続けてきたNRSのネットワークも強い。
ラーメンも親子丼も美味しそうで迷った末に、注文の際に聞いてみるとどちらも半分で注文出来るとの事なので、私は「是非それで」と♪
親子丼よりも先に、麺がゆるくなる前にラーメンをいただくと、これが鶏出汁の旨味がよく効いていて、ラーメンのコシも良く、これは美味しい。
そして親子丼。まだトロトロの玉子が程良い状態で丼を被っている。
ダシがきいてゴハンもすすむ♪ ここは美味しいお店だった。
じっくり鶏料理をいただくのなら、さらに楽しめるお店だと思うのだけれど、カウンター席以上にテーブル席の間が狭すぎ、混雑時には飲食と会話環境が厳しいとも感じた。
December 18, 2009
また新しいバーが銀座にオープン
記憶とは不思議なもので、普段すっかり忘れていた場面が、ひとつのキーワードで思いっきり引き出しが開き、中にあるカラー書類が鮮やかに目の前に現れる。
前回「Dハートマン」でK氏からその話を聞いたのは午前零時も過ぎており、それも3軒目のバーでの会話だったので、すっかりと忘れていた事だった。
Y嬢が連絡を取ってくれて、女性スタッフも一緒に3名で訪ねる事になった。この時刻、すでにK氏の新店「カローン(Public House CHARON)の閉店時間を過ぎているのに...。
シャンパーニュで乾杯!
開店おめでとう!♪
ウィスキーはサントリー響17年をロックで。日本のウィスキーも、かなりいい味♪マイルドでとても飲みやすい。
スタッフが店内を案内してくれた。防音密室のカラオケコーナーも備えている。ここまでのハコを用意出来たのは立派なものだと感心してしまう。
チェイサーに生ビール。撮影の焦点合わせに戸惑っている間に泡が消えてしまい、美味しそうな映像として撮れなかった。携帯電話のカメラ機能がサイバーショットとはいえ、バーのような暗い場所ではいつも難儀してしまう...。やはりそろそろデジカメの機種選択をし始めたほうがいいのかもしれない。
小さな画像でスタッフをご紹介。
閉店間近の銀座バー・リドル
平日の閉店時刻は午前3時だったので入店させてくれた。
お通しのスープで温まり、リセット。
ここに来たらやはりY嬢のカクテルを是非とも一杯いただかなければと、オーダーしたのはマンハッタン。
見た目に美しく、味もアルコール度数を感じさせない危険な仕上がりの美味しさがいい(?!)
チェイサー代わりにビールを注文すると、それは「ガージェリー(Gargery23)」。
ガージェリーは特製グラスで出されると思っていたので、最初それとは気付かなかった。味わってみて「?」と、そしてラベルを見てなるほどガージェリー。ただスタウトと、大好きなエール・エステラは飲んだ事はあってもGargery23は初めてだった。
美味しいお酒が集まっているバーは心地良く静かに楽しい。
December 17, 2009
カナダから来日した友人と銀座ジャズバーへ
夕食は済ませているとの事なので、紹介したのはジャズバー「バーブラ(Barbra)」。ご子息同伴なので銀座でライブ音楽もいいだろうと。「ケネディハウス(HP)」になると会話するのは厳しいし。
麻見氏の張りある歌声が素晴らしい。プロの歌唱力は感動的。個人的に一度はデビュー曲をリクエストしたいのだけれど、それは禁句のようで...。
今回お迎えした友人は、「西の吉兆、東の胡蝶」と評価され政財界の重鎮達にも愛されていた有楽町の会席料理店「胡蝶」の元料理長H氏。昨年の第1回日本料理コンペティションにおいて技能賞を受賞され、現在もカナダで活躍中。
今回はご子息Kも同伴。その彼が山崎17年を選択したので、それに乗ってみたところ、これが美味しい♪日本の軟水で熟成された味がとても美味しいとあらためて感じる。何杯もおかわりオーダーしてしまった。
美味しいですよー>サントリー企画部と営業の皆様♪!
気が付いたら終電間際。...もとより終電で帰るつもりはなかったけれど、結局バーブラで閉店時刻午前2時近くまで会話を楽しんだ。
July 22, 2009
オーシャンバー・クライスラーの味を継承するバーに集合
金春湯脇の狭い路地を行くと、目的の「A・Day」の扉がいきなり開き、中から加賀谷氏が現れた。
「こんばんは」と笑顔で私。
「おわぉおぉ、あ、どうぞぉ」、と加賀谷氏は珍しくあわてた様子で顔面皮膚表面張力のまま、きびすを返して店内へ。彼に誘導されながらカウンター席に我々が着くと、彼はカウンター内におさまっている(?!)。
「今出かけるところでした?」
「いえ、もういいんです」
彼は終電帰宅組が帰ったあとに、銀座の通りに流れる人の状況を確認しようとしていたらしい。人通りは私が説明するので、お互いにゆっくりしましょう...。
彼女はグレープフルーツと他の果汁を、多めのシャンパーニュで割ったおまかせカクテル。私は生ビール。飲む程に今夜も盛り上がってしまい、「RのM氏を呼びましょうか」と言う話になり加賀谷氏にコールしてもらうと何やら先方混雑している様子。電話をかわると確かに電話口から聞こえる雑多な会話は閉店時刻でも繁盛の様子。今夜会えずともそれがお店の人気と収益の為ならば、それは友人として嬉しいもの。
「4時になるかもしれません」と珍しくすまなそうなM氏の声色。
「Rのお客様が最優先。その後ここで合流出来たらいいね。」
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今夜R氏とは合流出来ないかもしれないと思いながら追加の酒と一緒に注文したおつまみは、やはり懐かしの「オーシャンバー・クライスラー」の名物メニューを継承しているクリスピータイプのピザ。相変わらず昔からの味を守って伝えてくれている味が嬉しく美味しい。
今夜カウンター客になっていらっしゃった「レモンハート」のマスターとも楽しい会話をしているうちに、RのM氏は午前3時前に無事合流。そして「A・Day」店内不思議5名の会話は、時にはお友達モードで大笑い、時々礼節を守っての会話と、いい呼吸。
サントリーさんのハイボールナイトの影響で、今夜も私はハイボールを一杯。ここでのベースのウィスキーも、M氏がRで作ってくれた同じ「The Famouse Grouse」だった。類は友を呼ぶ?今夜はまたしても同類が集まってしまったようだ。
サントリー「響12年」特別イベント at ザ・ペニンシュラ東京「Peter」
July 16, 2009
会話が愉快な銀座バー
私は無難に「ジントニック」。彼女はここでも「辛口系のおまかせカクテル」。彼女なりにバーテンダーとの相性を見極める飲み方なのかもしれない。カクテルの味を探る姿勢が皆違うので面白い。時々「私のイメージで」とおまかせカクテルを注文する女性がいらっしゃる。それはバーにとっては嬉しいお客様。早く空けてしまいたいカクテルベースのボトルを組み合わせて作る事が出来るから。例えば「プリティ・ウーマン」で話題になった「シャンパーニュとイチゴの組み合わせ」の注文だったり、男性客からでも夏場にはサッパリと「シャンパーニュベースのカクテル」との注文が入った時とかには、その一杯だけの為にシャンパーニュボトルのコルク栓を開けなければならない。シャンパーニュ用セーバー・ストッパーはあるけれど、お店としては早く使い切ってしまいたいという思いは強い。そんな時に女性からの「私のイメージで」というオーダーはバーテンダーにとってはあらゆる意味でありがたく甘い響きに聞こえているはず...。そのように早く空けてしまいたいボトルの組み合わせの中から、彼女のイメージでカクテルを作る事がバーテンダーの技量の見せ所でもあり醍醐味でもあるし、出来上がりが綺麗で味も美味しく「まぁ、ステキ…(ハートマーク)」と気に入っていただければそれでいい。
ところで今夜の「トマトのサラダ」、トマトの糖度は12度くらいだろうか。意外に甘みが少ない部分をドレッシングで補いつつ、細かく刻んだ野菜の食感で美味しさ度合いを補い、美味しい作品に仕上げられている。暑い夏なので、今夜は特にトマトの糖度(と言うよりも酸味)はこれくらいが私には嬉しい。
オーナー立原氏や懇意にしているバーテンダーとの話が盛り上がり、私はもう一杯オーダーしようとすると、「もう行かなければいけない時間なのでしょう?」とソフトに彼女から指導される。確かに、今夜は彼女をこのバーにデビューさせるのが目的だった。普段会えない夜もあるオーナーに会え、新店舗の店長予定と密かに知らせてくれた旧知のバーテンダー、そして若手バーテンダー達とも大いに会話が盛り上がり楽しい1時間を「Dハートマン」で過ごす事が出来た。ありがとう。
サントリー「響12年」特別イベント at ザ・ペニンシュラ東京「Peter」
July 14, 2009
銀座1丁目の名店バーへ
銀座1丁目並木通りのバーなら名店が2店。平日の23時を過ぎた頃には皆終電を目指してワラワラと帰り出す。もうそろそろ空いているだろうと訪ねたのは「スタア・バー」。地下1階の店内にはテーブル席にもカウンター席にも客は居なかったのだけれど、肝心の岸氏も居なかった(涙)。話したい事はあったのに残念ながら打合せで不在。人気者のバーテンダーなのでスタッフに地上まで見送られながら、もうひとつの名店「Barオーパ銀座」へ移動。
「(大槻さん、痩せました?)」私は定番の「マンハッタン」、彼女はドライ系で「おまかせカクテル」を最初にオーダー。
オーパのマンハッタンの味はひとつの完成作品だと、いまさらながら味わって実感出来た。美しくそして美味しい。
彼女がイメージでオーダーしたおまかせカクテルは、「美味しいから飲んでみて」と私に勧める程に彼女にはストライクな味だったようで、一口いただくとホワイトレディの甘みを少し抑えて柑橘系フレッシュジュースをレモンからグレープフルーツで調整したような味。甘みはラムなのかシュガーパウダーなのかサトウキビの甘みなのか、柑橘系の香りに消されて分からなかったけれど、とにかく美味しいカクテルだった。
サイドディッシュを選ぶためにメニューを見せていただく。長年このバーで飲んできたけれど、メニューを見せていただいたのは今回が初めての経験だった。すると、メニューの中に彼女の好きな馬肉メニューがここにある。オーダーしたのは「馬肉のスモーク風味」。私は1枚だけで十分。何なのだろう、この抵抗感。前世までの一時期に私は馬だったのかしら...。乗馬好きだし。
添えられたカトラリーのフォークを背に乗せているのは馬形のフォーク・ナイフ置き。この細やかなる演出が、バーテンダー世界一の心遣い。実にスバラシイ。そのような粋な遊び部分をさりげなく演出していただける事は飲み手にとってはとても楽しい。
ただ、オーナーバーテンダー大槻氏が痩せられているのが心配な夜だった。
July 13, 2009
フロアスタッフが優秀であれば美味しさ倍増
テキパキとした動きと効率的な動線、そして常に担当エリアに目配りするフロアスタッフとそれをサポートする別のスタッフ。今夜の食事処はそんな優秀なフロアスタッフが満ちている「G-Zone 銀座権八」。
レトロな座敷空間で飲食するのも楽しそうだけど、ここを予約するには一室最低食事料金2万円という条件なので、今夜の二人にはチト厳しい。権八で一人1万円以上使うかは嗜好と趣味の問題なのだろうけれど、なんと言っても今夜の私には食欲がない。なのでテーブル席。
そのテーブル席の照明は暗く、携帯電話のカメラ機能ではLED発光の助けが必要だった。それゆえに料理の雰囲気と食材の色が実際とはかなりかけ離れてしまっているので、頭の中でイメージ変換していただけるとありがたい。
メニューからまず彼女が選んだのは「権八サラダ」と、馬刺し好きの彼女の嗜好に一番近い妥協点らしい「牛肉のタタキ」。
刺身は「盛り合わせ5種」。画像ではクジラか法事の膳に出されるようなマグロ赤身のコワイ色になっているけれど、実物は普通の赤身の色で美味しくいただけた「マグロの赤身」。そして大葉の向こうにほぼ隠れてしまっている「関サバ」(!?)、これが実に美味しかった。脂ののりと身のしまりがイイ。「ホタテ」「カンパチ」「ヒラメ」も美味しかった。贅沢を言えば、もうちょっと冷えていると完璧な刺身盛り合わせになっていたのだと思う。
ここまで白と赤のグラスワインをいただいてきたところで、赤のボトル「Cotes du Roussillon Georges 2007」を注文。「この味はシラーね?」と彼女に問われても、私はその味に戸惑っていた。確かにシラーの味もするのだけれど、この甘いアロマの果実風味はどこから来るのだろうかと...。
あとで調べて分かったブドウ品種は、カリニャン(Carignan)・オールドグルナッシュ (Grenache)・シラー(Syrah)の3種。甘いアロマの果実風味はグルナッシュだったのかも。絶妙なる比率で作られたこのワインは赤ワイン初心者にも優しく飲みやすく、ワイン好きには惑わせてくれる楽しい赤ワインだと思う。市場価格は1800円前後。でもここ「G-Zone 銀座権八」では4500円(!!)。ワインで利益率を高めているお店と知った。
「アスパラガスの自家製ベーコン巻き」は美味しいのだけど、アスパラのスジや皮の固い部分が残っていて難儀。この仕込みはもっと丁寧にして欲しいと思った一品。
「特別三種の串焼き」の内容は、本マグロの中トロ串・焼きフォアグラ串(熟成バルサミコソースで)・黒毛和牛の炙り焼き串。これに「Cotes du Roussillon Georges 2007」が良く合う♪
焼きフォアグラ串(熟成バルサミコソースで)に盛られているのはイチゴ。時々出会うイチジクなどとの組み合わせと比較すると、今回のイチゴは酸味が少々気になる。他の果実に替えたほうが、このフォアグラの美味しさを更に高めてくれるのではないかと思う。
今夜もテキパキと丁寧に対応していただいたテーブル担当スタッフに感謝。今回も美味しさに加え、スタッフのおかげで気持ちの良い時間を過ごす事ができた。ありがとう♪
March 09, 2009
早朝の銀座で握り寿司
寒い朝にはまずこの季節は「タラの白子」で身体を温める。北海道では「たち」とも称するこの白子を食すと、身体が確かに火照ってくる。元気になる…ので「たち」と言われている。(詳細は割愛)
たまに重いタラの白子に出くわす事があるけれど、この白子はかなり良い鮮度で、とても軽く食べやすく美味しくサラリといただけた。
握りは「活平目」「イワシ」「ビントロ」と別味三種をまずいただく。平目の味がいいし、イワシも旨い。あまり期待していなかったビントロも上品な味をしている。予想外な美味しさで、酔いをちょっと覚ませてくれた握りの味だった。
「クジラの竜田揚げ」を日本の食文化の歴史と一緒にかみしめて味わった次には、最初にいただいた光ものイワシが美味しかったので、「コハダ」に「サバ」を注文。見た目は期待通りのストライクで丁寧な仕事ぶりを味わえる江戸前ネタなのに、シャリの握り具合に油断が…。私は酔っているし、寿司職人は早朝でも忙しいし、ま、いっか、美味しいから♪
March 04, 2009
銀座で迷う
そろそろ閉店時刻の「バーブラ」。しばらくご無沙汰していたので寄ってみる事にした。
アーチストのいない店内はBGMが優しく流れる静かな空間だった。おまかせカクテルで十分な果糖を摂取。
閉店時刻を過ぎた頃に「7丁目の路地裏に隠れ家的バーがあるから」とオーナーA氏を誘ってみると乗ってくれた。あとはスタッフに任せて急ぎそのバーへまっしぐら。
歩いて数分のはずなのに…
隠れ家過ぎて迷ってしまった(自爆)
すぐにあきらめ電通通りに面した某ビルの6Fにあるバーへ。
「この時刻、もう他にお客は来ないだろうから一緒に飲みましょう」と、皆でカウンター席に並んでグラスを傾ける。
今夜路地裏のバーにたどり着けなかった事を話題にすると、「路地の入口は金春湯が目印ですよ」とM氏。他愛のない話で盛り上がったり、銀座の飲食店情報でしんみりしたりと、様々な話題で話は尽きない…。
店を出たのは午前5時を過ぎていた。
January 27, 2009
カレーは飲み薬
今夜の胃は活動していない感じで、ただ身体内部からスープ系スパイシー料理だけを求めるシグナルを感じる。
タイ料理でもシンガポール料理でもいいから、スパイス系料理でお願いっ。辛いものが苦手な彼女の意見も尊重して、意見がまとまり訪ねたの札幌発のスープカレー専門店「スパイスピエロ銀座店 」。昨年末に訪ねた時には閉まっていたので再挑戦。ここのカレータイプは4種類、「コクの黒カレー」「さらりの赤カレー」「個性的なグリーンカレー」「やさしい味わい白カレー」。
彼女が選んだのは女性に人気の「赤のやわらか骨付きチキンのスープカレー」の1辛。チキンスープベースのあっさりタイプ。トマトを主としてオニオン、にんにく等を時間をかけてソテーしたコク味。一口いただくと…マイルドォ〜。でもこれでも彼女は「唇が痛くなる辛さ」だという。今夜ここに付き合ってくれてアリガトウ。
私はいつもの「黒のやわらか骨付きチキンのスープカレー」2辛。濃厚なポークスープベース。オニオンソテーでややとろみを持たせ、香辛料の風味と旨みを放つ大人のスープ味。割増料金で3辛にしたいところだったけれど、2006年の記憶がそれを躊躇させた。
まず最初に数口スープカレーをいただいてみると、それなりに辛いながらも旨味に取り込まれたように落ち着いており、これなら今夜は3辛でもよかったかもしれない。と思いながら食べ進むと、頭頂に額に頬骨にと汗が噴き出して来た…。
スープ面の下に隠れた野菜やチキンを掘り起こしてみると、それらの食材は相変わらず大きく食べ応えがあり、しかも美味しいっ。今回は特にピーマンと茄子の味が秀逸だった。ライスはそこそこに、この大ぶりの野菜と立派なチキン足を主食としてスープカレーをいただく。そんな強力食材を食べきったあとは、残ったカレーをスプーンですくい、それこそスープのごとく飲む、飲む、途中で少々のライスをひたして食べ、また飲む。そしていつものようにライスは半分残った…。
胃腸の調子が良くなった気がした。いや、良くなった。胃腸が動き始めた♪
やはりカレーは薬膳、胃腸に良い飲み薬だと今宵も実感。
ありがとー、スープカレー♪!
December 30, 2008
2008年最後の銀座にて
有楽町のヘアサロンで長年担当してくれている理容師さんに、「これまでの最短にカットしてください」とお願いしてザックリとサッパリ。
外に出るとさすがに頭やうなじに冬の冷気が染み入る。
この時の気温8度、うなじも頭もかなり「さぶいっ!」…
ソニービルはすでに新年を迎える準備が完了していた。
この1週間、身体がカレースパイスを欲していながら食べられずにいた複雑スパイスのカレー。なので、今年最後の外食は寒い頭も温めようと「スパイスピエロ銀座2丁目店」でスープカレー♪!と、楽しみにしながら訪ねてみると…!?…閉店していた(涙)。かなりの精神的ダメージ。別のインド料理店を求めて、別のオプションなら肉をガッツリと…、銀座中央通りの5丁目から西側の、今夜入りたいお店を訪ね歩くもことごとく閉店していた。年末30日の銀座のはそんなものと、再確認。
30分近く歩き回り、偶然にたどり着いたのが「権八 G-zone 銀座」。普段の私にとっては銀座の結界。それでも権八の店内設計とスタッフサービス、そして料理の味を一度体験してみたいと思っていたところに、後押しをしてくれたのは店頭に紹介されている特選メニューにある「骨付きラム肉炭火焼」!久しぶりにラムもガッツリと食べたかったので入店を決めた。重そうな扉の前に立つと、軽く開いてしまう自動扉。その向こうに「権八 G-zone 銀座」への道が現れる。妖しい雰囲気の階段で2階へ。
通されたその空間に踏み入ると、スタッフたちの威勢の良い言葉に迎え入れられたのと同時に、楽しそうな子供連れ外国人家族からも拍手で「イラッシャイマセー」と、笑顔のノリで迎え入れられた。確かに外国人には特にウケる空間がここにある。それが日本人でも楽しめるアミューズメントパークとしても上手に仕上げられている。
席に着いてから渡されたメニューの特選欄に「骨付きラム肉」が載っていない??
注文時の私:「店頭メニューにあった特選ラムはあります?」
女性スタッフ:「申し訳ございません、もう扱っていなくて…」
ショックな私:「!それを食べたかったのにぃぃぃ…残念(泣)」
気持ちをリセット出来ぬままに、今一度料理の選択。
代替に炭焼き鶏串を各種選んだので、それらが届くまでまずは野菜からと「権八サラダ」。一口…ん?…、シャキシャキ野菜に優しい和風ドレッシング。たかがサラダなのに、素材もドレッシングの味も、いいんぢゃないの?新鮮野菜で美味しいサラダを提供してくれるお店は他の料理も期待ができる。
炭焼きからまずは「手羽先」と「イベリコ豚」。権八を居酒屋程度と侮ってしまっていた。手羽先の味は平均以上の味。イベリコ豚は焼きすぎ感があるけど、小ぶりながら「たぬき(肉厚椎茸の挽肉詰め)」は熱々ジューシーで旨味が凝縮されている美味しい一品。
何故か個人的に焼鳥料理には欠かせないと思っている「獅子唐」には、タレと多めの鰹節がかけられているので、そのままでも美味しくいただける。
明日の大晦日には外食はできそうもないので、今夜はここで「せいろそば」をいただく。これが意外にも、蕎麦自体が美味しい味とコシと茹で加減。ツユも、私の好きな辛口ではないけれども、甘味を抑えた味で、蕎麦屋のソバになっている。
「自然卵といわい鶏の親子丼」は別腹で食べられるような、トロトロ玉子に包まれたコクある味わいの歯ごたえシコシコの鶏肉を、コシヒカリを炊き上げたご飯と一緒に木のスプーンですくっていただくと…、
そのちょっと多めの一口が美味しい♪
お茶好きの私が、お茶を飲み干した頃に現れる女性スタッフ、お願いしようとする時に遠くでも目が合う女性スタッフ、フロアスタッフ一人一人の細やかなる目配り気配りが店内に張り巡らされている。スバラシイ。彼女たちの仕事量にも感心してしまう。
各品水準以上の味を提供し、フロアスタッフにも恵まれている「権八 G-zone 銀座」。
また利用したいと思わせてくれたお店だった。でもただひとつ、店頭で紹介している特選メニューから「骨付きラム肉」はすぐにでも削除して欲しい…。お願い。
December 21, 2008
0.05%だけが知る真実とは
日曜の夜に銀座のバーで落ち着くには場所は限られている…。
今年もロジェ前のクリスマスツリーは、見ているだけで幸せ感とワクワク感が心に届く。一見普通といえば普通なのだけれど、不思議と安心感につつまれる。
いい仕事。ありがとう、心癒されるツリーを飾ってくれて。
馴染みのバーに「もう準備出来ているかなー」と、休日のしかも早めの訪問で地下への階段を半分まで降りた頃に、ディープボイスのマスターの声が背後から笑顔声で「いらっしゃいませ」。
私も笑顔になりながら振り向きはせず、階段をおりながら「こんばんは」。それで許される長年の関係でいる(と、勝手に思っている)。
カウンターに座ると、「(背筋に棒が一本入りましたぁー!)」
リラックスしつつ銀座マナーを学べられる私の原点バー。
「あの例の日から、私はハイボールに興味が少々…」
「では今夜はこれにしましょうか」
と、出されたのは「TEACHER'S」のハイボール。
これが、反則技に近いくらいに、すんごく美味しい♪
けれど私の最近の興味は何気にサントリー。
「では…」と大御所マスターのおおまなこが更に見開き、
間(ま)に怖いほどの緊張が走る。…すると…
私の目の前に欧州からの逆輸入響2種!!
「こ、これは?!」
ストレートでいただいてみると…、なんともまろやかぁ〜♪☆☆☆
別格なる響の味わいにウットリ。
なるほど、
サントリー0.05%の秘密のヒントがここにある。
まだまだ書けぬ酒にまつわる話題は多い…。
しまいにはシーバス・ロイヤル・サリュート12年もストレートで美味しくいただいてしまって…。冬にストレートが美味しいウィスキー達は実に素敵だ。
あの夜をきっかけに、飲み方に変化が現れたのかな。
シャンパーニュを飲みながらの業界話題
1時間しか時間がない友人を連れ込んだのは「Kazan」に隣接している「GOSS」。
ほとんどスタンディングバー。今夜用意されていたのは3種のシャンパーニュ。
そして二人でハーフダズンのタスマニア産オイスター♪
磯の香りが消えていたようなので、レモンと塩をお願い。
金融・経済界の表話をしても暗い話が多いので、私の楽しい裏話を短い時間にちょっとだけ公開。まだまだあるゾ、語りたくても語られぬ話題も(涙)!バブル弾けても揺るがぬ富豪達のフツーの生活話題。いつになったら私にお零れが?
代々続く家を守る某華僑直系のご主人が、子供のような歳の私を諭すように語ってくれたことがある。
「コップの水を、普通の人はあふれる前に飲んでしまう。でも私達は、水がコップからあふれるのを待ち、そのあふれた分だけで喉を潤す。」
紫檀の黒と、ところどころ視界に入る金色の造形物のコントラストを、お香の煙が微妙に霞ませながら、なんともかぐわしい空間で語られたその言葉が、今でも脳にこびりついている。
この20年間で3度のバブル崩壊を日本で経験しても、彼らの運用姿勢にブレはなく、投資スパンは想像以上に永い…。
「私達」というグループの話題も尽きないけれど、それはまたいつか…。
【越後村上うおやの逸品】新潟県笹川流れの天然の岩牡蠣(岩ガキ)ご体験! ←参加中
December 13, 2008
ミュージシャン達の忘年会
開催場所は銀座バーブラ(The Bar Barbra)。何故に私が参加出来ているかって?それはカメラマンの顔も持っているから。フィルム写真にデジタルカメラにフルハイビジョン映像に、撮りまくったどー♪
アーチスト達は、CDを発表していたりデビュー直前であったり、国費で海外活動していたりーの、ジャズのなかでもバラエティにとんだ参加者達。
所属事務所との権利関係を再確認してもいまひとつ不明な部分があるので、ここでは問題なさそうな画像集から一部だけを縮小にして公開。
多くはmixiに掲載。
終了したのは午前9時。
無理な体勢で、普段使っていなかったライブ撮影用筋肉を酷使したせいなのか、その後二日間は全身が筋肉痛でギクシャクと動くことになってしまった…。
深夜忘年会の前に銀座バーで数杯
午後11時30分スタートの忘年会まではまだ1時間はあるので、馴染みの(取材拒否)バーで軽く飲む事にした。
土曜日の終電間近という時刻であったので、先客は2組のみ。私はカウンターのほぼ中央に座り、まずはビールでノドを潤しながら次の展開を考えていた。ビールを飲み干しかけたところに入店し、私の右手カウンター奥に座った若い客がマンハッタンをオーダー(?!)。その時オーナーバーテンダーM氏が出した貴重なカナディアンクラブを私は見逃さなかった。
私もマンハッタンをオーダー。するとM氏は「ダブルボギー時代に飲んでいただいていたマンハッタンの、ベルモット代わりに使っていたリキュールはいかがでしょうか?」と私に問う。もちろん私は「是非に」と答える。
このマンハッタンを含め、激務の続く日々に一人深夜に銀座で飲むカクテルやヴィンテージウィスキーが、私の気持ちを落ち着かせてくれる。
M氏に聞きたかった事がある。
私:「ところで、ハイボールは飲みます?」
M:「営業後に毎晩飲んでますね」
私:「!?」
大御所や若手を含め、銀座バーテンダー達のなかでは2番目に長い付き合いのM氏なのに、ハイボールを1日の終わりに飲んでいたとは、この夜まで知らなかった。
そのM氏が飲んでいるハイボールのレシピでオーダー。
ベースは「The Famouse Grouse」。そこにソーダを同量(好みでそれ以下それ以上)を加え、香り付けのように「BOWMORE」をワンティースプーン、そして軽くブレンド…。飲むと、BOWMOREの個性的な味と香りがスコッチを意識させながらも主張しすぎず、のどごしも爽やかな極めて美味しいハイボールの、ひとつの完成系レシピとなっている。
カクテル技術の確かなバーテンダーが、自分で飲むためだけに作るハイボールの味は秀逸なる味わいだった…。
November 15, 2008
銀座でフルーツカクテルならバーRAGE
銀座のバーをハシゴした最後に寄ったのが「レイジ銀座店(HP)」。
やはり最初のカクテルはフルーツ系のお任せで。使用しているフルーツの糖度が高くそれ自他が美味しいので、そのフルーツの存在感を活かししつバランスの良いカクテルに仕上げてくれるのがレイジのバーテンダー達。そんな彼らをこのバーではミクソロジスト(mixologist)と称している。北添氏のもとでミックス技術を磨いてきた技能集団だ。
2005年に他者に譲渡されるまで彼らが営業していた「霞町嵐」時代から、彼らが作るカクテルの味には一度たりとも裏切られたことはない。私が信頼を寄せているバーのひとつ。
「では次に」と、数杯目に作ってくれたのは「パッションフルーツカクテル」!銀座店がオープンしてから最初の混雑が続く数ヵ月を過ぎた頃の深夜、初めて訪問した際にお任せで作ってくれたカクテルがこのパッションフルーツの表面を炙って使った作品だった。 よく覚えていてくれた。私もよく覚えていたこと。
お任せでこのような機転・配慮・演出が楽しめる場所が、銀座バー。
過去ログ:
livedoorグルメ
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/315574/evaluation/detail/167984/114309/
遊飲美食
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50963025.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/51390648.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/51398636.html
November 14, 2008
深夜の東京ラーメンなら銀座並木通り
次のバーへと銀座並木通りを早足で歩いていると、花椿通りと交わる8丁目交差点で「幸っちゃんラーメン」が営業している事に気が付いた。屋台をこの場所まで引いてくるので、営業開始は午前1時半から2時の間と幅がある。「(もうそんな時刻か…)」。腕時計で時刻を確認して目をあげると、
ご主人と目が合った。
「あ、まいどぉ〜♪」と、今夜も元気なご主人。私は早足のままいつものように笑顔で挨拶を済ませて通り過ぎつつ後ろ髪ひかれ…
「(んんん…、バーの閉店時刻まではまだ十分余裕があるし、数ヶ月ご主人に不義理もしていたので、ここで一息して温まろうかな?)」
と、スイッチバックして着席。
「しょうゆを麺少なめでお願いします」
「あぁりがとうございますっ♪」
相変わらずの抑揚で元気に応えてくれる言葉が楽しくうれしい。そして即、リズミカルな調理作業が手際よく始まる。
5分も待つことなく仕上がる「幸っちゃんラーメン」の味は東京ラーメン。細い縮れ麺にはすっきり醤油スープがよく絡み、そこにシャキシャキのネギが付いてくる。歯ごたえも心地よい。酔い覚ましには丁度良い食感と味で、どこか懐かしくホッとさせる味でもある。深夜にはこんなシンプルなラーメンもいい。
四半期に1度は立ち寄っている私の好きな屋台ラーメン店。今夜も感謝。ご主人にはこれから寒さが増すので健康に気をつけてと伝え、私は目的のバーへ…
過去ログ:
livedoorグルメ
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/22949/evaluation/detail/120184/84574/
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/22949/evaluation/detail/120184/131280/
遊飲美食
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50035672.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/51174841.html
November 11, 2008
日本のウィスキーを銀座で語り合った夜
まだ零時を迎えぬうちに、私が信頼しているバーテンダーが銀座で営む落ち着けるバーを訪ねた。(店舗情報は非公開)
最初にノドを潤す一杯を済ませたあとは、二杯目にマンハッタンを注文。彼が作るこの味は銀座屈指の味だと思っている(両手?いえ片手)。この一口を味わいホッとしたところで会話が始まった。
「サントリーさんのハイボールイベントに参加する機会があって、そこでサントリーウィスキー独自の美味しさに驚かされ…」
「日本で造られた独特の美味しさがありますよね」
:
意見は一致して話題は盛り上がった。
:
今まで銀座でウィスキーも飲み倒し続けていながら、国産ウィスキーを選択する機会も薦められる機会がなかった事が不思議に思う。
思い起こせば大学生時代、卒業後に目指すところを定められず、ただがむしゃらに勉強していた時代、気が付けば手を伸ばすとそこには「Suntory White」があった。区切りをつけて眠りたくても頭の中は回転したままの高揚状態。それを静めるべく毎日の締めにこれをコークで割った軽い一杯のコークハイを飲んで一日を終えていた、そんな時期が懐かしい。
今夜は繊細に甘酸っぱく漬けられた、オリジナルのピクルスをつまみに飲みながら、サントリーさんとの個人的な関わりを思い起こしていた…
November 05, 2008
銀座のバーからバーへ
その組をスタッフ・バーテンダーに任せ、オーナーM氏と二人で訪ねたのはまたもや「A Day」。
ここのオーナーバーテンダー加賀谷氏は、一見(声色からしても)武闘派だけれど、実は心遣い細やかなる優しいかたで、銀座バーテンダーとして実直なる姿勢で営業している御仁。そこに私は惚れている。
飲み物と同時に注文したのは、やはり今夜も「クライスラー」の味を継承しているクリスピィーなピザ。パキパキヌーン(?!)で変わらぬ美味しさ。
今夜も我々三人、美味しいお酒を飲みながら閉店過ぎまで楽しく語り合う夜になった…。
livedoorグルメ:
クライスラー
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/6499/
October 03, 2008
今夜もバーブラ
また今夜も来てしまった。閉店45分前。
遅い時刻なので神田小川町から事前に電話をしてみると、オーナー麻見氏は快く受け入れてくれた。感謝多謝。
我々が「バーブラ(The Bar Barbra)」に入店してから数分後には高速バイシクーで巨匠T氏も合流。早っ!
「サラファン」での後半には各種蒸留酒を楽しんだので、私は生ビールから。T氏はいきなりマティーニ?!仕事上がりの一杯目は強めのカクテルをグイッと、という気分なのかも。味見させてもらうとまろやかな口当たりに仕上がっている。
いつのまにか届いた握り寿司!
まだ食べますの?
寿司は24時間営業の「すしざんまい」に注文しているそうな。
T氏は蒸留酒ですか?
では、私も。
コニャックが柔らかくて美味しい…。
閉店時刻を思いっきり過ぎているのに歌ってくれた麻見氏、弾いてくれた本間氏。ライブ演奏が今夜も心地良く酔わせてくれた。
October 02, 2008
果糖を摂取したい深夜
バーをはしごした深夜の酔い緩和に、ラーメンという安易な選択があるがメタボには危険。
そりゃ料金的にもラーメン食べてタクシーで帰った方が安くて早い。でも今夜選んだのはフレッシュな果糖摂取。酔い覚ましに新鮮フルーツカクテルをいただきに「レイジ銀座店(RAGE)」を訪問。
「果糖摂取のためのおまかせカクテル」と、勝手なネーミングでバーテンダーにお願い。柿ではなくこれは桃なのか?んー、旨い。アルコールを分解してくれる果糖が舌を喜ばせ内臓に染み込む。そんな気休めながらの美味しいカクテルを静かに味わった。…メタボ対策にはならない?これはこれで危険かも。はい、承知。
先日ここで撮影した写真は、O嬢に送信済みと伝言。転送よろしくお願い。
MASQでヴィルジニ・ヴァランドローと出会う
今夜は30分ほど早めに「バーブラ(The Bar Barbra)」を閉店させたオーナー麻見氏。その後二人で訪ねたのは、彼も開店当初から通っているという「MASQ」。
フルーツか野菜のオリジナルカクテルからいただこうと、バーテンダーに新作を聞いてみた。
「新しいもの開発した?」
「いえ、メニューにあるものだけで…」
その戸惑い、何かどうかしたのか?
「じゃぁ、梨をお願い」と今月のメニューから選んでみた。
糖度の高い梨の味をジンが優しく引き締めていている。自信を持って勧めてくれていいカクテルの味になっている。これでリフレッシュ。
「新鮮魚介のMASQサラダ」の一皿は前菜2種感覚の内容とボリュームで、まずは魚介を覆い尽くす野菜を食べて「食物繊維とビタミン、とったどぉー!」と自己満足。そして十分に摂った野菜の下から現れたカルパッチョ風刺身をいただく。ワインは白で。
この時刻に我々以外の客は一組の男女だけだったので、バーテンダーに「内山シェフに生ではなく調理した牡蠣をおまかせでお願いして」と伝言を頼んだ。
そんな深夜のグルメな欲求に真っ向からシェフが応えてくれる。午前2時になろうかという深夜に、メニューにはない恐縮するほど手の込んだ料理が出来上がってきた。それが「牡蠣の生ハム包み巻き、芽セロリのムース添え」。口に入れた瞬間、内蔵系肉煮込みの家庭料理を繊細にアレンジしたような食感と味わいを感じたのが、実は山と海の食材のコラボ。これには赤ワイン。
さらに「内山豊シェフおまかせ牡蠣料理」。タスマニア産オイスターを綺麗にそして丁寧で濃厚な味に調理されているので、ワインは赤でも白でも良く合う。
カウンター右端に座っている私のさらに右側から「こんばんは」と声が聞こえた?!でも右側はすぐ個室のドアで、しかも今夜は空室のはず!?
声の方を見るとそこには笑顔の内山シェフ。ホッとしたのは一瞬で、いつもよりも背丈が異常に低いゾっ!!MASQ座敷童子か?!勇気を出して声をかけてみた。
「こんばんは内山さん、身長縮んだ?」
「段差ありますから」
いつの間にか開けられていた個室のドア。その部屋とカウンター席の床とは段差があり、彼は低くなっている個室側に立っていたのだった。…納得。
「遅い時刻だしシンプルな醤油味焼牡蠣風でよかったのに、手の込んだ調理に感謝です。」
「いかがでした?」
「もちろん美味しくいただきました。…ところで、背縮んだ?」
「ですから段差ありますから」と変わらぬ笑顔で応えてくれるサービス精神。
深夜にも忘れぬボケ・ツッコミ。美味しく酔ってきた…。
今夜の赤ワインは、私の好きな銘柄のひとつ「ヴァランドロー(Chateau de Valandraud)」のセカンド、「ヴィルジニ・ヴァランドロー(Virginie de Valandraud)2004」。
ヴィルジニの前半が特別牡蠣料理ですすんだので、後半はおまかせチーズをつまみながら麻見氏とのプライベート会話が続いた…。もう忘年会の企画。大切な事はしっかりとメモ。
「ヴィルジニ・ヴァランドロー(Virginie de Valandraud)2004」
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October 01, 2008
バーブラで生ジャズを聴きながら
銀座からタクシーで帰るには、時刻はタクシー乗車制限の真っただ中。なんとか乗車禁止地区境界線から数メートルだけ離れた天國ビルの脇で黒塗りKMタクシーをキャッチ!マダムKとT氏をそれに乗せドライバーに行き先を告げ、最後に彼らとどこかでの再会を約束しつつドアを閉めた。歓待終了。KもTも穏やかで、ジョークも理解してくれる好印象なるアメリカ人だった。おかげで長い時間はあっという間に過ぎてしまい、とても楽しい印象が残った。
時計を見ると、終電時刻まではまだ1時間はある…。
「こんばんは」
と訪ねたのは「バーブラ(The Bar Barbra)」。
飲んできているのにノドはまだカラカラで、生ビールを注文。ゴクゴクと一気に飲んで喉を潤す。
「おかわり」…
もうすでに終電で帰るつもりはなくなっている。いつもの事か。
「お薦めのレストランあります?」とオーナー麻見氏。
「ルパン(Le Pin Bar a Vin)はCP高いので僕はよく利用しているよ。一人だけでも気軽に利用できるし。浅見さん最近お気に入りのお店は?」
「水谷とかはら田がいいですね。シャリも美味しいんですよねぇ。今度紹介するので一緒に行きましょう。」
情報交換でお互いにメモメモ…
三杯目のビールを飲み干したところで、
「白ワインは?」
「シャブリにします?」
「ありがとー」
今夜の出演者は三宅ひろ子(Vo)と杉山英太郎(Pf) - 敬称略。最終ステージの生ジャズを聴きながらシャブリを飲んで思ったのは、「(牡蠣を食べたい)」…。
快適な音楽とシャブリがあるのに、
牡蠣がないっ!(涙)
気を落ち着かせるために、「キース・ジャレット(Keith Jarrett)のザ・ケルン・コンサート(The Koln Concert)」をリクエスト。
そうして夜は更けてゆき、
こうして余は老けてゆく。
ザ・ケルン・コンサート(The Koln Concert)
アフターディナーのための銀座バー
女将Mとスタッフたちのホスピタリティに感謝しつつ「銀座治作」をあとにして、我々三人が向かったのはバー「K****」。道すがら、林立するビル一棟一棟にたくさんの飲食店が入居して看板を輝かさせている光景が珍しいようで、マダムKもT氏も光あふれる銀座通りのスタイリッシュなビル・イルミネーションや金春通りの雑居ビル群に掲げられている店の看板ネオンを撮影するために時折立ち止まっている。バーには治作を出る前に電話で席を確保してあるので、心配ははぐれてしまうことだけ。頻繁に振り返りながらゆっくりと歩いた。彼らには移動中においても堪能して欲しい新鮮な光景であり貴重なひと時だろうから。金春通りに面したとあるビルの地下への階段を下り「K*****」に入店すると、カウンター中央席に三人分のコースターがすでに置かれていた。
「何を注文したららいい?」とKとTが私に問うので、
「いつも飲み慣れているカクテルをどうぞ」と答える。
彼らが今回の来日で覚えた注文時の強力なる日本語「OMAKASE」というオプションもあるが…、最初の一杯目にはやはり、味を計る際の自分のメジャーとなる基準のカクテルを選んでみる事を勧めた。銀座治作で食前から食後まで冷酒を美味しそうに飲んでいたKはリフレッシュを求めて旬のフルーツで作るフローズンカクテル、Tはいきなりマティーニを選んだ。私は(オールドではなくオーディナリー)マンハッタンを注文。三品ほぼ同時に出てきたので乾杯すると一口目で、私の左に座るTと右のKが「Wow..., fantastict!」とコンマ数秒遅れのステレオユニゾンコメント♪米国からの客人二人のテンションが一気に上がった。三人でそれぞれのカクテルを回して試飲し合い、美味しさの感動を共有し合う。本来は撮影禁止の店内で、オーナーバーテンダーから特別に彼らの撮影を許可していただく。
Kはその後サイドカー、そしてアメリカはメキシコに近い州で生まれ育った彼女が注文したのはテキーラベースのマルガリータ。それを飲んでいたく感激しているので、Tと私も一口味見させてもらうと…!! なんという美味しさ?!長年このバーに通っていながらこれは注文した事のなかったカクテル。私も同じものを注文!
「マルガリータのご注文は初めてですね」と嬉しそうなマスター。でも、もっと嬉しいのはきっと私の方だった。客人のおかげで美味しいカクテルを大発見出来たのだから。使われているテキーラは70年前後に輸入されたヴィンテージ物で、口当たりはそれ自体がまろやかでスムース。レモンかライム(あるいはその両方?)はフレッシュフルーツ、でもホワイトリキュールが何かが今回は分からなかった。カウンター真ん中席ではカクテル材料を仕込んでいるバーテンダーの手元が死角となって見えない。しかも他の客からのオーダーと同時進行で食材やボトルがせわしなく動いている。そのような中でマルガリータのレシピはバーテンダーの職人技によって、絶妙なるバランスのハーモニーを奏でる味に着実に仕上げられる。
出来あがったマルガリータを味わうと…、先ほどの味と全く同じ美味しさだった。バーテンダーの確かなる技術に裏打ちされた作品には、凄さと優しさが味に同居している。それを味わえる一品が、今夜のこのマルガリータだった。
Tは日本のウィスキーに興味を持ち「YAMAZAKI」を注文。マスターはまず国内向けと欧州向けの「山崎」をテイスティングで用意してくれた。同じラベルなのに欧州で販売されている山崎の味はまろやかで、国内販売のものにはなぜか尖りがある。右隣のKが国内販売用山崎を飲んでむせている。その味の違いを伝えたかったマスター、それを実感できた客人二人。Tは欧州で販売されている山崎をワンショット注文した。
その後も色々と注文し、そうしてマダムKがそろそろsleepyとなったのでお会計。接待するつもりが、最後は客人達に感謝されつつ接待していただいたバーとなってしまった。十二分に楽しんでいただけたので、私にとっても思い出に残るアフターディナーのバーでのひと時となった。
本格的日本料理を銀座のモダン空間の中で
米国からの客人の、しかも地下か上層階にある意外な店舗がいいと、そんな要望に応えて予約したのは「銀座治作」。
ホームページには簡単な英語の説明はあるけれど、英語の接客が出来るスタッフは配属されておらず、英文メニューも用意されてはいない。そこを女将に無理を聞いていただき英文のコースメニューを用意していただくことになった。長年通っているお店では、困った事には対処して協力してくれる心遣いがありがたい。
この日はテーブル個室一室(4名用)だけが残り、他のスペースは団体客で満席だった。我々に丁度良いテーブル空間で、よく利用している暖簾で部屋の出入り口を仕切る半個室タイプではなく、引戸になっている完全個室なので気兼ねなく会話を進められる。
その個室で合流すると、T氏はさっそく私へのプレゼントを自ら御開帳。ミネソタ州のウォッカ、ハチミツ、チョコレート、オーガニック・コーヒー豆、ワイルドライス、等々、楽しい未知のグルメ玉手箱プレゼントに大感謝。
ミネアポリスで働く彼は、当然その地を本社としてハブ空港を持つノースウエスト航空(NW)を選ぶも、今回は予定していた出発便がクルーの配置問題でキャンセルに!!一日遅れで東京へ到着した影響でレストラン訪問予定が変更している中、今夜の予定だけは変更されていなかったのは嬉しかった。
飲み物は男性陣がまずビールで「スーパードライ」、マダムKはいきなり「冷酒: 八海山」!
小鉢に盛られた「お通し: 太刀魚 黄身煮」の、ソフトで繊細に仕上げられている一口サイズの料理から興味津々の客人。
ある程度箸の使い方に慣れている彼らの箸さばきでは、今回の食材ターゲットが小さ過ぎ、しかも柔ら過ぎるようで箸の操作に戸惑っている様子。
「前菜: 栗の甘露煮・零余子(むかご)うに焼き・長芋柚香焼き」と、栗や小ぶりのムカゴを箸でさらに挑戦する米国客人はさすがにチャレンジャーながら、ムカゴはツルリと箸から放物線を描いて床へ…。そこで、簡単に箸を扱うヒントを彼らに教えてみた。2本一組の箸の1本はペンシルで字を書くように持ち、もう1本は親指と人差し指の付け根で挟み、その箸の中ほどを薬指で添えて固定しながら、と…。無駄な動きがあるので指がつりそうになっている。これからのプラクティスとして、今はいつものようにドウゾ Your Wayで。
それにしても彼らにとっての今回の東京旅行は初日からアクシデントが続いたようで、まず二人のカメラが日本到着初日に故障!なのでビックカメラ有楽町本店で新しいデジタルカメラ CANON IXY を購入。でも英語マニュアルがない!その2台を今度は操作中に落してしまいレンズフレーム部分を歪ませたり、ボディの角を凹ませたりと…。
「今回の旅行で一番お金がかかったのがカメラ!」とのお二人の実感コメント。
ならばこのホスピタリティと美味しい食事でその事はお忘れあれ…。
と、その時に出されたのは
「お椀: 清水仕立 焼き鱧・松茸」で、これには期待以上の松茸の香りと味はお吸い物になかったのは残念。米国の客人には判らぬ味だったのだけど、ミネアポリスからの客人には香りと味と食感を楽しんで欲しかった。美味しい松茸が自生するカナダにも近い場所なので…。
「お造り: カツオ揚げ叩き」で使われている戻り鰹は、炙られて適度に脂が落ちた状態で旨い。ちょっと醤油を垂らそうものなら炊き立てご飯が欲しくなる味!
「煮物: 三元豚角煮・里芋含ませ」の角煮は全体的に柔らかい三元豚を期待して食するも、赤見部分が少しだけ乾いている食感があるのはどうしてなのだろう…。野菜は美味しいのに。
「焼き物: イナダ椎茸挟み焼き」に添えられている松葉風のものはソバ麺で出来ているので、この一品はすべて残すことなく味わえる。この何気ない細かな添え物がアメリカからの友人たちに感動を増長させてくれた。
マダムKが「ドングリみたいな器で可愛い」と好評だった「蒸し物: 茶碗蒸し」。10月のおまかせメニューは料理も器も秋の演出。
「替鉢: マナガツオ揚出汁」とのメニューだったのに、餡のかかるこの魚はなんだろう?椎茸も美味しい。
「食事: 栗ご飯・赤出汁・香の物」では、栗の実が主張しすぎない味のご飯になっており、私には丁度良い食べやすさだった。各種漬物も一口ご飯の味を変えてくれる美味しい漬け具合の状態だった。
「デザート: 柿と梨」では、最初に柿の甘さを堪能し、最後に梨のシャキシャキなる歯ごたえで口内をサッパリさせてくれるのがいい。
「食後にバーへ行くなら?」と聞く二人。
「私が銀座にはまったきっかけになったバーはいかが?」
「ファンタスティック!行きましょう」
では、行きましょう。
September 19, 2008
懐かしいバーテンダー達と朝まで
銀座でゆっくりと飲む機会がある時には「R(アール)」を訪ねようと思いながらも、いつも直前のバーでノックアウト状態…。
今夜はようやくまともな状態でRにたどり着けた、とは言え時刻は既に午前2時過ぎ。オーナーバーテンダーM氏は私服に着替えており、カウンター席でリラックスムード。
「私服のままでいいからマンハッタン」とお願い。
作ってくれたその味は懐かしい思い出をたくさん引き出してくれる…。
懐かしい話に花が咲き、いつもクールなM氏が無邪気な飲み友達に変貌してしまった。そこで元クライスラー店長加賀谷氏が開店させたバーの話題になったので、皆で訪ねることにした。
「Bar A Day」
場所は金春通り「久兵衛」北側の狭い路地を西へ進んだ突き当り付近右手。まさに隠れ家的バー。
同窓会のようなノリで話が弾み、笑いが絶えないオフレコな会話が続く。飲みながら腹筋運動のエクササイズを夜明けまで。
途中で作ってもらったピザは、クライスラー時代を彷彿させる味と食感が懐かしく美味しかった。
次回は早めの時刻に訪ねる事にしよう…。
September 18, 2008
終電では帰らぬ時に訪ねる銀座のバー
新鮮野菜とフルーツで作られる美味しいカクテルを期待するなら「レイジ(RAGE)」へ。 店内に入ると終電まではまだ1時間あるせいなのか、カウンター内外はまだまだ活気づいている。残念ながら北添氏はシンガポール?!
「カクテルならマティーニが大好き」という彼女の前に届いたのは、アルコールを抑え気味にしてくれた「トマトのマティーニ」。一口いただくと…美味しい。しかもジンがまろやかになっていて飲みやすい。この仕上がり具合で、担当してくれた女性バーテンダーの腕は確かだと感じさせてくれた。
その彼女に甘いも辛いもお任せで。出来上がったのは「巨峰のカクテル」。この濃厚なブドウの甘味は、まるでブドウの皮の裏をしゃぶっているような味がする。これは美味しいぃ♪
女性バーテンダー"O嬢"と話をしているうちに、彼女は嵐時代からのメンバーだと知らされ、しかも嵐で飲んでいた私を憶えていてくれた。西麻布にあった「Bar 霞町嵐」には、銀座で飲んで終電が過ぎた頃にほろ酔い気分でタクシー直行していたバーのひとつなので、私の記憶は曖昧。彼女に「すみません、憶えていなくて」と正直に謝ってしまった。いつもガッツリと強めのアルコールのカクテルをO嬢は作ってくれていたらしい…。
トマトのマティーニの次に、彼女が2杯目に注文したのは「キウイのカクテル」。ここのフルーツ自体が上質なので、カクテルにしても自然の果糖で上品な味に仕上がってくれる。
今夜のチーズは4種、「カマンベール」「サンモールブラン」「ミモレット」「ブルーチーズ」。そのなかからつまみに選んだのはシェーブル「カマンベール」。いいとろみと塩加減がカクテルにも合う。
ここの野菜が食べたいと「特注野菜サラダ」をお願い。
美味しい野菜に出会うと元気になれる。深夜に食物繊維でシャッキリとリフレッシュ(…目覚めてどーする…)。
もう、とにかく今夜は信頼しきったO嬢にお任せ。何を作る? キュウリを荒く砕いてそこにボンベイサファイア?それをボストンシェーカーで激しく振ると、出来たのはやはり「キュウリのカクテル」! これが意外にかなり美味しい。個人的な好みで言えば、グラスの縁に塩をつけていただけたらさらに飲み方も進んでいたかもしれない。
お客が少なくなったところで、「私の手が震えないうちに、皆の写真を撮りますよー」とスタッフを召集し、カウンター上のミニ・スポットライトをカウンター内に向きを変えて始めたミニ撮影会。
どこかの劇団公演ポスター風に写ってしまっている!
皆、役者。
「はい、パイナップルを見ながら驚いた表情でー、もっと目を見開いてみよー、はいっオッケー」。そんな意味不明の指示に、スタッフ皆が真面目に応えてくれたので、楽しいショットを撮る事が出来た。(左のパイナップル画像は、本来青山店勤務の藤崎君に協力していただく)
カクテルと同じくらい楽しませていただき、皆さんに感謝。
シャンパーニュから始める銀座の夜
美味しいアラカルトをつまみながらシャンパーニュとワインを楽しみたいという友人を連れ、やって来たのは「Shellfish Ginza KAZAN」。突然の訪問だったので満席。それも仕方なし。いまやKAZANは「日経レストラングランプリ獲得(高級レストラン接待レストラン全国第一位)」、「MYぐるなび登録数2年連続全国第一位」と大人気店となっている。ならば隣の「GOSS」をウェイティングバー風に利用する事にした。
まずは久しぶりの再会を「シャンパーニュ・ブリュ」で乾杯。彼女も生牡蠣が好きだというので、「タスマニア産キャッツアイ・オイスター」を二人でハーフダズンを注文。
小ぶりでツルリと味わえる。生牡蠣が嫌いだった私を好きにさせてくれたのが、オーストラリアで食べたこのタスマニア産オイスター。出張で訪ねたメルボルンやシドニー、そしてゴールドコーストのサーファーズ・パラダイスでは、ブランドを指定せずにフレッシュオイスターを注文すると、出てくるのがタスマニア産とニュージーランド産だった。あまりの美味しさに地元で食べてみたくなり、メルボルン出張明けに休暇をとり、片道1時間のフライトで行けるタスマニア島ホバートまで食べに行った事があった。そんな事を思い出しながら「タスマニア産キャッツアイ・オイスター」をつまんでいると、 KAZANのテーブル席が準備できたとお迎えのスタッフが来たので、2杯目のシャンパーニュを急いで飲み干しGOSSでの会計を済ませて移動。(各店独立採算制なので合算は出来ない…)
KAZANでの一杯目は「幻の赤いスパークリングワイン」と決めていた。オーナー荒谷氏が自らオーストラリアで見つけ出し、ワイナリーから直接仕入れている希少品。旧店舗オープニング当初はフルボトルでも注文できたものの、現在はグラスのみでの提供となっている。
カトラリーと一緒に箸が用意されていて、これが魚介類をいただく際に何かと重宝する。ありがたい配慮。
最初に「近海生雲丹をジュレソースで」いただく一品を注文。
コンソメジュレと豆乳の下に、プリプリの生ウニがミッチリと大量に隠れているので意外に食べ応えがある。ジュレと豆乳ソースをウニにからめていただくと、美味しいっ!二口目に行く前に、オーストラリア産のシャルドネを注文。
濃過ぎずジェントルな味に抑えているコンソメのジュレが生ウニの味を引き立て、豆乳ソースがさらにマイルドな味にしており、絶妙なるコンビネーション。
と、突然右肩近くで聞こえた「いらっしゃいませ」との静かなる声。驚いて振り向くと、銀座4店舗の統括責任者橋本氏が立っていらっしゃる。私がKAZANで食事している事を聞きつけて、わざわざ挨拶に寄ってくれたと…恐縮しつつ感謝。早速、キャッツアイオイスターと生ウニの美味しさを報告。電話では話していても、彼と実際に会えたのは数年ぶり。懐かしさもあり、しばしの歓談は楽しいひとときとなった。
この店が初めての人には「天使の海老のカルパッチョ」も味わっていただきたいと思っているので、勿論彼女にも自信を持って薦めた。ニューカレドニアのきれいな海で育った美しく美味しい海老を。元気野菜から食物繊維とビタミンも摂らなきゃと「緑黄色野菜のサラダ」も注文。
そして2杯目のシャルドネ。
サラダは添えられたソースをかけずとも、オリーブオイルと微量な塩だけで十分にエビの旨さを引き出している。器が冷えているうちに食べ切るのが一番おいしい。そして冷えた白ワインと良い相性。
ここで温かいものが欲しいと二人の意見は一致して「活ムール貝の酒蒸し」。ワインは軽めの赤にしてみた。
さすが活ムール貝だけあり、身はプリプリで噛みしめるほどに旨い。それ以上に驚いたのがスープ。2杯目の赤を頼む際に、このスープはパンと一緒にいただきたい程の美味しさだとスタッフに伝えると、ワインと一緒にパンを出してくれた!感謝…。
美味しい美味しいと我々がざわついている時に、厨房から突然挨拶に現れたのは料理長水口氏。初めてお会いした。今夜いただいたアラカルト料理の美味しい感想を細かく伝えさせていただいた。技が冴えている、例えば「近海生雲丹をジュレソースで」のコンソメジュレと豆乳ソースのバランスであったり、いただいている途中の「活ムール貝の酒蒸し」のスープ味であったりと、その完成されたひとつのレシピが素材同様に素晴らしかったと。
「活ムール貝の酒蒸し」の最後は、パンでスープをすくいながら味わい尽くした。皿が綺麗になるほどに完食。
先程まで賑わっていた店内も、終電帰宅グループが会計を済ませ、午後10時半を過ぎると残る客は数組となり、静かな店内に豹変している。スタッフ皆に感謝しつつ、私も清算を済ませて店外へ。スタッフに見送られ、なのに「今月の売り上げはきっと厳しいから頑張ってくださぁーい」と不安を与えるような別れ際のコメントになってしまった。でもそれは、私の正直な予感からのアドバイスだった…。
銀座電通通りの会員制バー
ここまで1時間近く銀座界隈を歩き回り、人の流れや店内風景を外から観察していたら喉が渇いた。なのでまずビール。この店にはサーバーがないので瓶ビール、しかしそれを上手に泡立ててグラスに注いでくれるバーテンダーN氏。グビグビと喉を鳴らしながら飲むと、爽やかで旨いっ。
お互いに掘り下げた近況報告交換。気心知るもの同士なので、話が愉快でしょうがない。他に客はいないのでかなりディープな内容。(ここでは割愛)
炭酸系でジンのカクテルを注文。
「ジントニックにします?」
「せっかくだから、ジンフィズ」
ジンフィズはバランスが難しいカクテル。でもN氏はそれを美味しく仕上げる技量をもつバーテンダーなので、「せっかくだから」これを是非にとお願い。
美味しく飲んでいると、N氏は私が聞く前に加賀谷氏が2ヶ月前に銀座8丁目で自分のバーをオープンした事を教えてくれた。オーシャンバー・クライスラーが閉店になってから、私は彼の独立先が気になっていた。
「店の名前が、あでぇ?アデェ? まるでアダモちゃん語だね」
「あ、スミマセン、A Day でした」 !! 大爆笑
すると携帯電話の着信メールが鳴り、彼女から到着時刻の知らせが入る。そろそろ迎えに行かなければとジンフィズを飲み干した。
August 02, 2008
午前3時過ぎの銀座
前回「BAR日下部」を訪ねた時も、今回のように深夜3時を過ぎた頃だった。当時の編集者四川赤熊猫(ブログ)氏と一緒に、livedoorグルメ特別企画「大人の銀座バー」の実体験初級コースをアレンジして一緒に自腹取材した後、最後に訪ねたのがこのバーだった。解放感のせいか急に酔いがまわり始め、それゆえに「背筋は伸ばして」と緊張しながらカクテルを朝までいただいた覚えが(なんとか途切れ途切れに)ある。
今回もこの時刻ではすでに同じビルに入店している店のほとんどが閉店してしまっている。そのため暗くなっている階段を、足元を確かめながら上がった。
バーの扉を静かに開けると……カウンター席のみの店内にはまだ3組がカクテルを楽しんでいた。「あー、いらっしゃい」と日下部氏の言葉で迎え入れられた。
入口付近のコーナー席に座って目に飛び込んだのは、ボトルの背後から覗く毛利氏!?それは彼の単行本、「MARTINI-ISM マティーニ・イズム」の表紙。私が最初に日下部氏と出会ったのが、毛利隆雄氏が経営する毛利バーだった。
その毛利バーのお通しといえばコンソメスープが定番だけど、ここバー日下部での今夜のお通しは野菜スティック。ソース状に練られた味噌をつけて野菜をいただくと、そのシャキシャキした歯ごたえとマイルドな味噌のおかげで、カクテル選びに弾みがついてしまう。
一瞬覚醒してしまった勢いで、私が最初に注文したのはアルコール度数40%近いカクテルの女王マンハッタン。
ベースはいつものようにCCでお願いした。上手にステアしてくれたマンハッタンが分離する前に、と味の変化を気にしながら急いで撮影。カクテルをいただくと、…美味しい。日下部氏のシェイキング・スタイルが劇的に変化してからは、現在は安定期にあるように、ステア系のカクテルの味も安定し、スタンダードな味に落ち着いている。これが銀座で飲めるマンハッタンの味。
次に、清涼感を求めて注文したのはジンフィズ。最初に一口、ゴクリと飲めるほど、甘味と酸味と炭酸度合いのバランスがいい。簡単に飲み干してしまった。
閉店時刻まではまだまだ時間がある。次のカクテルは、と…
July 26, 2008
銀座の関西風おでん屋さん
スタッフに見送られて並木通りに出ると、
T氏:「何か食べようましょう」
お互いにまだ夕食を食べていなかった。私は大賛成、
美食家である彼に「おまかせします」。
私が歩いたことのない裏路地をズンズン・クネクネと先導されて歩いた末にたどり着いたのは、店内に屋台を持ち込んだおでん屋さん「ほろばしゃ(HP)」。創業から50年以上の歴史があるという。
先代が屋台で営業していたイメージを店内に持ち込み、屋台を囲むように座席が備え付けられている。入店したのが遅い時間だったので、我々がおでん鍋の前に座ると女将さんが対面に座り、注文した種を皿に盛ってくれる。
実はここに来るまでの道すがら、「おでん種の中で実は白滝が好き」とお互いにかなり盛り上がっていた。ほろばしゃの白滝はかなり大きいとの話だったので、最初に注文した白滝は女将さんに半分にしてもらいT氏と分け合った。きんちゃくは私が大好き好きなトロトロ餅(喜)♪そして関西風ダシがよく沁み込んで美味しい。
最近この店も売上が伸び悩んでいると女将さんが語る。不景気は大衆店にも忍び寄っているらしい。柔道の国際大会前には団長・監督(山下泰裕氏だったり斉藤仁氏であったり)が出場選手を引き連れて、この店で景気付けをするのが慣習のようになっていた。だけど今回は北京オリンピック開催が近づく今日に至ってもまだ来てくれず寂しいと女将さんは語ってくれた。
今夜だけの事なのか、客の年齢層が意外に低い。おぢさん達は終電までには帰ってしまうようで、午前零時を過ぎて店内に残っているのは30歳前後の3グループ。
目の前に座っている3人組のひとりが、初めて連れてきた友人に「ここの白滝美味しいよ」と、真っ先に勧めている!?
ここにも白滝フアンを発見!♪立て板に水の如く話し続けるT氏を遮り、白滝男子と盛り上がってしまった。3人とも私服だったので飲食関係かと思いきやホームページなどを制作するIT社員だった。するとテレビから聞こえてきたのは堀江貴文氏の実刑判決を伝えるアナウンサーの声…。
T氏は久しぶりに楽しい時間を過ごしているといい、「こんなに日本酒を飲んだのは初めて」だと美味しそうにコップを傾けている。
閉店時刻(午前3時)が近づくと、ご長男がおでん種をタッパに移し始め閉店の準備。最後にご主人にお願いしてダシだけを小さなコップに一杯だけいただく。旨い。
ほろばしゃさんの味には大満足。ダシもおでん種も美味しかった。また必ず来ようと初めて思ったおでん屋さんだった。
July 25, 2008
レディファーストで銀座バー
私よりも先に私用を済ませて三笠会館「Bar 5517(HP)」で飲んでいたT氏が、合流先として指定したバーは「Bar Four Seasons(HP)」だった。
銀座4丁目並木通りにある伊藤ビルのエレベーターホールに着くと、女性2名がエレベーターを待っていた。彼女達に続いて乗ると Four Seasons がある4階のボタンは既に押されて光っている。着いて「開」ボタンを押しながら彼女達を先におろすと突然左右をキョロキョロ、からだもクルクルさせてバーを探している様子。エレベーター前は狭い廊下なので彼女達のそんな動作で私はまだ「開」ボタンを押したままエレベーター前から数歩でも移動してくれるのをまっていた。すると一人と目が合ったので「(フォーシーズンズは左)」と目で合図、したつもりが伝わったのかバーの扉に向かってくれたのでようやく私は箱からおりる事が出来、彼女達のあとに続いて入店。
彼女達はカウンターの奥に空いていた2席に着席、私はT氏が確保してくれていた席に座り、そしてカウンターは満席になった。さすが人気店、平日午後8時頃にはカウンターも奥の半個室もいっぱいで賑わっている。そんな時間帯に一人で飲みに行ったとしても、4階で女性が降りる時には「開」ボタンを押しながら「(after you)」の気持ちでいたい。それで座れなくなったとしてもまたあとで来ればいいだけなのだから。
最初はスイカのカクテルから。スイカはミキサーを使わずに、荒い網目の受け口と小さなすりこぎ棒を使って注文ごとに手作業で作っている。ピンク色の塩は一見アンデス産にも見えるけれど、これが沖縄産。いい塩梅。このスイカカクテルを銀座バーでいただくと夏を感じる。今回もお通しの盛りつけと彩りセンスが素敵だ。フォークでも爪楊枝でもなく、二股に分かれている松葉串が実に粋でお洒落。こんな小技が私の心をつかむ。
サイドカーは特別レシピで、フランス産白ブランデーと梨のリキュール。かなり旨い。材料と技量のマリアージュが味わえる勝亦氏ならではのカクテル。
今夜ここでは数杯をいただいただけで、次へ移動すべく会計を済ませ狭いエレベーターホールへ。窓からヴィトンビル建築現場を豪快に見下ろせる。銀座はまだまだ進化中…。
勝亦氏らに見送られエレベーターに乗ったのは男2人だけ。そして我々は夏祭りの文壇バーへ…。
July 19, 2008
エンドレス感覚の銀座バー
まずはストラトスご自慢のベルギー白ビールを注文。暑い夜にうまい生ビールで喉を潤すと一瞬だけでもシャッキリ爽やかになる。これがいけないのかもしれないと思いつつ、リセット気分で会話が盛り上がるほどにカクテルもすすんでしまう。
酔いがまわらぬうちに、毎回お世話になっているバーテンダーの仕事ぶりを撮影させていただく。
毎回付かず離れずのいい距離感で対応してくれるバーテンダー。ミニカーあふれる店内の個性的バーなのに、しっかりと銀座バーの基本的サービス姿勢が身についているところに安心感がある。
カクテルをお任せしてみると作ってくれたのはモヒート。自分からは注文しないカクテル。これがこの味が酔客をリフレッシュさせてくれた味だった。
銀座のバーテンダーはやはり冷静に客を見ているのである。
弾みがついて注文してしまったのはロングカクテル!フルーツも美味しい。
カウンターで飲んでいたこのバー経営者のひとりでもあるH氏が、私達に手を振りながらいずこかへ。
何がキッカケだったのか、友人はウォッカベースのショートカクテルに走り始めた。付き合いで私も同じものをいただく。
バーテンダーも注文に応じて淡々と正確なレシピでカクテルを作ってくれる。
しまいには特定のカクテルを「リキュールの配分を変えて」と我々からお願いした3種類。おまかせで来たつまみの2品目も野菜系。程良い塩分とミネラルだった。
ところで、いま何時?
July 16, 2008
このカレーを食べに通いたい銀座バー
夜になっても蒸し暑い外気と涼しいバーとの温度差が原因なのか、深夜の銀座並木通りを移動中に何やら体調に変化が…。胃腸活動が停止しかけているようなモヤリとした状態。午前1時過ぎには銀座のタクシー乗車場所制限が解かれ、好きな場所でタクシーをつかまえられるというのに、タクシーのドアを開けずに私は今夜もバーのドアを開けてしまった。
「ムーンシャイン(MoonShine)」に入店して着席するなりバーテンダーは何度も「シャンパーニュを飲みましょうよ」と繰り返す…。ここに至るまで私がかなり飲んできた事は容易に理解できているはず。深夜常連客の今夜の嗜好や体調を問わずに、いきなりそのような勧め方をする銀座バーテンダーに対して今夜だけは及第点はあげられない。
生ビールで水分補給。次に「薬草系のリキュールで何かカクテル」などとの会話のやり取りで、普段とは違う体調なのだとようやく悟ってくれたのか、急遽トマト5個分で作ってくれたのは、赤ではなく極めて透明な黄色という不思議なレシピの「特製ブラッディーマリー」。リコピン濃縮してると言われても科学的にいまひとつ納得できないながらも、あー、いいね、これ、と飲むと身体に沁みわたるように効き始めた気がした…。その後もあいだをおきながら数種の「からだにいいカクテル」をいただく。場面を撮る気力が無いのが異常。
ようやく体調が戻り始めて気持にも余裕が出来た頃に、Dハートマングループ新任バーテンダーM氏特製の「ネパール風カリー」を勧められたのでいただく事にした。
一口…、オッ!?、こんな夜明け近くにこれほどまでに本格的なカレーをこのバーでいただけるようになったとは?!目が覚めるほど驚かされる味。
思わず「このカレーで独立したら?」と、その新任バーテンダーM氏にほとんど「(出して)」との私からのお願いに近いような食の印象を伝えた。このカレー、一口だけで笑ってしまうほど本格的で繊細なるスパイス配合の完成された味と納得ができる味に仕上がっている。
閉店時にカウンター内でスタッフ集合写真を撮影。バランスの良いバーを目指してさらなる精進をしてくれている事を期待し、個人的に応援している若手バーテンダーが営業を任されている銀座バーのひとつがこの「ムーンシャイン(MoonShine)」。
常連客にもどうか油断はせぬよう、むしろ緊張感をもって毎回対応する心構えを忘れぬようにと心から願った夜だった。
July 12, 2008
gigashotを持ってJAZZバーへ
おぉぉっ?いつの間に「秋田屋」さんの外装・内装がキレイになったのか?店外までモウモウとあふれ出していたくさや等の干物を炙った強烈なニオイ付き煙はどこにいった?入口が煙突の出口のようだった知る人ぞ知るあの強烈な光景ではなくなっている。しかも今夜は女性客が普通に店内外で楽しそうに飲んでいる!?利用した事はないけれど、この店の前を通るたびに変わらぬ繁盛風景に元気をもらえた代表的飲食店のひとつ。それにしても今回の小奇麗になってしまった光景にはかなり驚かされた…。くさや好きのマニアックな居酒屋フアンに愛されてきた秋田屋さんの進化の過程を見た気がした。
活気があふれていたのは第一京浜(国道15号線)の大門交差点を中心とした半径数十メートル程度だけだった。交差点から新橋までは散歩するには暗い道中。 ゆっくり歩いているつもりでも、目にとまるものがあまりないのでついいつもの早足になっている。…しかも今夜はジワジワと汗ばみ…暑い…とにかく暑いっ!
新橋に近づいたころに見えた銀座のネオンが砂漠の蜃気楼のごとく思えた。
やはりオアシスは銀座のバー。
「Bar Barbra(バーブラ)」でまずは最初に生ビール!とグビグビッ…うんまいっス!すぐに飲み干し、暑い日はやはり炭酸系カクテル、次にジントニック。美味しく出来ている。
今夜のライブステージをgigashotで撮りましょう、とバッテリーを付けて起動すると「初期設定」画面!あー、そりゃそうだね、と私とした事が。バーカウンターでガサゴソと無粋な事は出来ない。オーナーが許してくれても、やはり後日準備を万全にして撮影に臨む事にします。なので今夜はデジカメ撮影のみ。
ライブステージ出演者は、
田中美帆(Vo)
麻見和也(Vo)
杉山英太郎(Pf)
小高嘉子(As)
私:「フラッシュなしで撮影するからレンズ向けたら一瞬でも止まってくれる?」
ボーカリスト&ピアニスト「ハイ♪」
でも演奏が始まってしまうとそんなやりとりは無担保な空約束。ミュージシャンは最高の歌唱と演奏を表現する事にスイッチが入ってしまい、焦点を合わせるのが難しく、合っても残像だけの画像。それでもSO905iCSは120%の性能を発揮してくれた。
アイドル路線でデビューしたオーナーの歌声には、長年歌い続けてきた迫力とハリがあり、ドラマチックな楽曲から繊細でムーディーな曲までを歌いこなしてくれて、リスナーには安心してライブを聴ける。
間奏でヨッシー嬢のサックスが前面に、なのにスポットライトがなく残念。泣けるような音が心に響いてくる。
リラックスしたところで、バーテンダーW氏に、おまかせカクテルをお願いしてみた。すると作ってくれたのはカシスべースのカクテル。ん?なんだろう、この夏っぽいレシピは??京都の舞妓さんに人気?なるほど、面白いカクテル味。レシピは…ここでの公開はひかえましょ。
このバーテンダーW氏、yahooのブログランキングで一位に輝いた人気ブロガーであったと同時に、突然ブログを削除されてしまったという悲しい体験を持ち合わせている。
今夜閉店まで飲み続け、W氏の面白いカクテル技術を知り得て楽しかった。
W氏、またよろしくね。