箱根
February 28, 2018
箱根オーベルジュ オー・ミラドー
先週箱根オーベルジュオーミラドー(auberge AU MIRADOR)総支配人のI氏から退職する旨の葉書が届いた。23年間勤め上げたのはとても立派な実績だと思う。事実、これまで私達にとってとてもいい思い出場面に彼は常に寄り添ってくれていた。感謝しかない。
しばらく休養してまたいつもの元気いっぱいな笑顔で私達を迎えてほしいと思う。
オー・ミラドーでは大変お世話になりました。心から感謝いたします。
続きを読むDecember 14, 2012
コロニアル・ミラドーで朝食
大涌谷黒玉子の上にキャビア。「玉子茶屋」でいただく玉子はホクホク状態だけれど、ミラドーで提供される黒玉子は絶妙な半熟状態。これがうれしい。
パンは4種。プレーンな小麦粉味を楽しみたい時には4種のジャムでいただく。
クロワッサンはそのままでも美味しいので、たっぷりのコーヒーとミルクでカフェオレにして一緒に。
4種のジャムの中から個人的な好みで選ぶと、どれも美味しいのだけれど特にリンゴとマーマレードをいただいてしまう。
外はまだ大きな木さえもが強風で揺れている。
ごちそうさま♪
朝食の前にコロニアル・ミラドーでスパ
コロニアル・ミラドーで朝食をいただく前に、温泉でゆったりしたいと本館から散歩道を辿ってコロニアル館へ。
夜中は暴風。その音で何度も目が覚めた。この朝もまだ風は強くしかも凍てついた冬の風。ただ空気が清々しく何度か深呼吸すると冬枯れているとはいえ木々の香りが新鮮に感じられる。
温まりますっ♪
最初入浴していたのは私のみ。その後若い男性が一名、そして私よりも先にあがっていった。
零時過ぎに部屋のお風呂にゆったりとつかっていた事もあり、今回は珍しく早めにあがった。それでも確認してみると1時間近く温泉を楽しんだよう。時間ギリギリ。
待ち合わせのロビーは結婚式準備状態だった(汗)。だいたいの待ち合わせ時間は決めていたのだけれど、また今回も待たせてしまった。ごめんなさい。
December 13, 2012
オーナーシェフ勝又登氏のお任せコース(5)メイン
「イサキのピストー風味ロースト、三島のネギのスービーズと共に」
最初の一切れを口に運んで驚いた。なんと洗練された焼き加減なのだろう!皮と身の焼きバランスが絶妙な食感と美味しさ。
厨房には8名ほどの調理担当者がいらっしゃると聞いているけれど、仕込んで調理してくれた担当者と感謝の握手をしたいほどの一品。
そして肉料理。
「朝霧高原富士金華のラグーとレ・ダマンドのマリアージュ」
これが素晴らしく味わい深く美味しい!!一口一口噛み締めるほどに旨みが口の中に広がりボルドーワインが欲しいと思わせてくれた。
後日調理方法をMr.Fにあらためて教えていただいた。
ラグー3枚肉を一度フライパンで火を通してから、ここからがミラドーの真骨頂。量に応じてオーブン82度から85度で12時間調理!!!そうして出来上がったこの料理。ボージョレイヌーボーではバランスが取れない肉の旨みがあるので、やはりこの料理にはボルドーワインがお薦め。この料理は実に思い出に残る一品となった。料理人たちに感謝感激。
思い出の箱根オーベルジュ・オー・ミラドー
その最初に宿泊した思い出の206号室を今回は指定して宿泊。クリスマスリースが今回もドアに飾られている。
夏は螺旋階段を下りるとすぐそこにプール。秋冬でも温水プールなので楽しめる。階下にはサウナもあるのでしっかりと汗を流した翌朝はスベスベ肌になっている。コロニアル館もいいけれど、英国風に表現するならば湖水地方やデボン州にあるルレ・エ・シャトー(Relais & Chateaux)メンバー会員ホテル風なる感じでとても心地良い。
この夜の外気温は2度。直近の天気予報では翌日午前3時は雪と変わっている!晴天が続くはずなのに?
今回利用したレンタカーはアクア。スタッドレスタイヤは装着できないタイプ。冬の箱根は突然の雪に出くわしたりと、ドライバーにとってはスケジュールを組むには難しい観光地。
ままよと、ドレスコードに沿うように着替えてお楽しみのディナーへ。
October 19, 2012
姪との旅行 3月のNina
箱根オーベルジュ・オー・ミラドーでランチを美味しくいただきながらも天井が飛びそうな勢いの風に時折お互いに顔を見合わせ苦笑していた。
スタッフ全員が管理職含め英語や仏語でも会話が出来ない事を今回知った。私には意外なるかなりの驚きだった。
箱根神社に着いた時に風雨は一時的にやんでくれて、静かに参拝することが出来た。車に乗るとまた雨。これも思いで。
Ninaは現在王立英国空軍パイロット、夫は優秀なる管制官。
November 27, 2011
箱根で鯛会席
渋滞に巻き込まれ、到着したのはラストオーダー直前。気が逸る中でも一歩店内に入ると落ち着いてくる。
店内は紅葉で飾られている。
若菜(鯛茶漬けコース)をいただく。
この鯛、旨みがスゴイ。
ここで普通なら揚げ出し豆腐のところを海老芋を使っていただいた。感謝しつつホクホクとフワフワの食感と優しく味付けされた味をゆっくりといただいた。
鯛茶漬け。最初はそのままご飯と一緒に大いに頬張る。私は「まったり胡麻ダレ味」、彼女は「さっぱり塩風味」。後半は番茶で茶漬け。緑茶ではなく、この番茶でいただくのが美味しい。
今夜も美味しいコースに感謝♪
October 14, 2011
La Festa Autunno 2011
午後5時過ぎ、次々とビンテージカーが駆け抜けて行く。おぉ、堺正章氏の「1948年式 Maserati A6 GCS Series1」。さすがに堺氏はカメラ目線!ちょこりと可愛らしくドライバーズシートに収まっていた。
パンツェッタ・ジロラーモ氏の「1959年式 MG MGA」は後部に載せた旅行鞄を含めてトータルでカッコ良く目の前を駆け抜けて行った。
「1960年式 Porsche 356B Roadster」
突然のことだったのでデジカメ設定をスピード対応にしていなかった。多くのヴィンテージカーを撮り損ねてしまったのは反省。あぁ、フィルム用一眼レフカメラがあったなら...。
October 13, 2011
秋の箱根仙石原 ススキ風景
今回は山の端に太陽がかかる1時間前の午後4時に到着。
唯一の遊歩道は老若男女で想像以上に賑わっていた。
箱根で鯛ごはん懐石瓔珞
箱根湯本駅周辺を散策しながら散歩しつつ「瓔珞(HP)」へ。
今回も「若菜(鯛茶漬け懐石コース)」。繊細なる味わいで心が落ち着く美味しさゆえに定番になっている。 最近は鯛干菓子が最初に出される。数年前までのように最後に番茶といただきたいのだけれど...。
そんな事を思いながらドライブで渇いていた私は小田原みかんジュースを飲んでいた。
先付けの刺身、鯛の昆布締めは醤油ではなく「煎り酒」でいただく。日本酒に梅干を入れてコトコトと煮詰めた自家製調味料。平安時代後期から続く調味料らしい。刺身をさっぱりといただける。タコとホタテの酢味噌和えの味はキュウリと供に夏が近い事を感じさせてくれる品。春菊とえのきとキャベツのゴマ和えは、ゴマの主張は強過ぎず素材の味を活かしたバランスの良い味になっている。松葉に付いている黒い小粒は大徳寺納豆なので、これを小動物になった気持ちで大切に味わって。
八寸には鯛のちまき寿司。かしわの葉の上に盛られている。密かに隠れていたホタルイカ。5月ですね。
ブリの照り焼きにけしの実。ここまでくると日本酒が恋しくドライバーにはせめて白米が欲しいもの。
炊き合わせは鯛に筍・フキ・木の芽。この鯛の味付けも美味しく大切丁寧に食べていると「鯛の鯛(鯛中鯛)」を発見♪
画像に記録。
そうして運ばれてきた瓔珞文様茶碗の中には熱々ふわふわの揚げ出し豆腐。ころもの絶妙なるソフトな食感とそれに絡む出汁の味がいい。最後の汁までいただいた。
そして私は胡麻ダレ味の鯛茶漬け。
彼女は塩昆布。
それをお造りとして鯛御飯を最初にいただく。...が、お造り半分で鯛御飯一膳を完食してしまった。
女将さんが茶漬け用にもう一膳ふるまってくれた。感謝。
小食の私が大いに美味しくいただけた瓔珞での夕食。
デザートには、湘南ゴールドにクコの実を乗せた空豆アイスクリームが添えられ、アレキサンドリア、さくらんぼ、ミントの葉で構成された小宇宙。季節感のある地物でさっぱりとしめてくれた。 今回も繊細なるサービスに味にと大満足。感謝。
このコメントを読む 店名:鯛ごはん懐石 瓔珞 最寄駅:塔ノ沢 / 箱根湯本 / 入生田料理:懐石料理評価:★★★★★ 一人当たりの支払額(税込み):ディナー5,000〜10,000円用途:デート
May 16, 2011
May 13, 2011
元気になってゆく箱根
国道1号線から西湘バイパスまで、そして箱根湯本駅前までがスムースに車は流れた。毎週末このようにストレスなくアクセス出来るといいのに。
毎回いろいろとお世話になっている「湯本富士屋ホテル」さんの5月のディスプレイは、端午の節句。
今日は穏かに流れる早川。
まず訪ねてみたのは「菊川」さん。4月には止まっていた機械も、今回は元気に稼動している。職人さんは何度も何度も挨拶してくれた。
出来立ての菊川箱根まんじゅうをいただくと、こんなにも美味しいものかとあらためて感激。出来立てを頬張るのが一番美味しい!
出来立てとても美味しい♪!!
前回数十分の差で買えなかった「藤屋」さん。今回はしっかりといつもの梅干を購入♪
この界隈は地盤がしっかりしているらしく、このお店にも被害は無かったとの事。今のところ箱根に大きな震災被害を聞いたことがない。
そうして訪ねた「萩野」。ガンモを購入と思っていたら、売り切れ!夕方だったので泣いても仕方なし。
それにしても4月よりも確実に5月の箱根は元気で明るくなっていた。
May 12, 2011
箱根オーベルジュ オー・ミラドー
伊豆天城産軍鶏の冷製ペタル。同じくそのレバーを使ったサンドイッチが添えられている。こだわりはその土台にあり、塩をイカスミで色付けしてある。味わう訳ではないけれど、そこまで演出されている。
薄いレバーゆえに時間が経ってしまうと、いざ口元に運ぼうとした時に串から落ちてしまう。冷えているうちにいただきましょう。写真を撮っている場合ではない。
「伊豆子猪のパイ包み」
イノシシと聞いてちょっと警戒しながらいただくと...?! 美味しいっ!猪の先入観は捨てたほうがいい。
「前菜としては重いかと」
「とても美味しいけれど重いですね」
しかもパイ生地も美味しい!驚きの一品。赤ワインと一緒にいただくと美味しさは倍増するのだろうけれど、悲しきドライバーの私がドリンクで選んだのは、
「アップルジュース」
これが実に美味しく
「(こんなに美味しいリンゴジュースがあったのか?!)」と二杯もいただいてしまった。スタッフに製造元を尋ねても「青森の専門業者」としか教えてもらえなかった。後日いくつかのジュースの味を確かめて近い味にたどり着いたのが「青研」の「葉とらずりんご100」。甘みや喉越しの感じが同じ様に思え、それ以来我が家の冷蔵庫の常備飲料となった。
(実際は【青森アップルジュース】0173-26-2338)
「スズキの新ジャガイモロースト 」
「どのようにして巻いたの?」と食べる前から話題になる。細い糸状にしたジャガイモをスズキに巻きつけてローストしてしている。調理方法を尋ねても「企業秘密です」と笑顔で返されてしまう。
ジュンワリとレモンをかけて大切に一口一口いただく。「(うまぁーいっ!)」と「満天☆青空レストラン」のように心の中で叫ぶ。白ワインが欲しいと思いながらリンゴジュースを飲む...。
「金華豚のロティ」
個性の強い味なので、厚めに切っていただくよりも、薄めに切っていただくほうが繊細な味付けを堪能できる。ライスが欲しくなる。
「シェフの遊び心いっぱいのシガーサプライズ」
驚かされたのはシガー風のデザート。見た目が「Romeo y Julieta」そのもの!!我が家にも1本1万円の実物を数本保管しているので、思わずまじまじとラベルを見入ってしまい、この遊び心に笑ってしまった。ここでもイカスミを塗した塩が灰を演出している。勝又登オーナーシェフによるスマートなサプライズにはいつも感心させられてしまう。 「ラベル以外は食べられます」とI氏。食用ペーパーと食用インクを使っての素材なのかとも思い嬉々としながらマジマジと観察していたのでそんな注意をしていただいたのかもしれない。実に楽しい一品だった。
「デザート」
小さなポーションで色々と出していただけるのはとても嬉しい。
一品一品を作っていただいた職人さんたちの工夫を大切に味わう。
今回もいろいろとご配慮いただいたI氏とスタッフの皆様に感謝。
Je vous remercie!
このコメントを読む
店名:オーベルジュ オー・ミラドー
最寄駅:強羅 / 彫刻の森 / 小涌谷
料理:フランス料理
一般評価:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):ランチ5,000〜10,000円用途:デート
箱根湯本の画廊喫茶ユトリロ
いつも梅干を買いに寄るのは「藤屋」さん。その道路を挟んだ向かい側の坂道途中にあるのが「ユトリロ」さん。店内は様々な美術品で飾られている。地元の常連さんなのか、すでに予約済みのテーブル席が確保されている。ここでカレーライスとブレンドコーヒーをいただいた。「ライスは少なめで」とお願いしてもこのボリューム!普通サイズは一体どれだけなのだろう?!よく煮込まれた程よいスパイシーなカレールーの味が奥深く、旨い。学生時代に通ったカレーとコーヒーにこだわる馴染みにしていた喫茶店の味を思い出した。ただ、ブレンドコーヒーは期待した味ではなかったのが残念。次回は「カレーライスのライス半分」か「ハンバーグ」をいただいてみよう。散策に疲れたらここでケーキセットをいただきながら休憩するのもいいかも。
このコメントを読む
店名:ユトリロ
最寄駅:箱根湯本 / 塔ノ沢 / 入生田
料理:喫茶店 / 欧風カレー / ハンバーグ / ケーキ / コーヒー専門店
評価:★★★★
一人当たりの支払額(税込み):ランチ1,000〜3,000円用途:デート
May 11, 2011
鯛ごはん懐石 瓔珞
着席すると目に留まる絵画や花は季節ごとに変えられており、何気ない演出から四季を感じさせてくれる。そこからすでに前菜が始まっているよう。
鯛干菓子から始まる懐石コース。
(最後に欲しいのだけれど...)
夜食でいただいたのは「若菜(鯛茶漬けコース)」。繊細なる味わいで心が落ち着く美味しさ。 早くから「CAS電磁冷凍システム」を導入しているご主人の食材に対する柔軟性な取り組みにも感じ入っている。
刺身のコリコリ感が新鮮さを感じさせてくれる。
上品な酢の味が爽やか。
ゴマ風味の品は苦手なのだけれど、この一品はゴマが食材を超えることなくいい塩梅で完成されていて美味しくいただける。
濃い味のイカ塩辛は日本酒には合うと思う。が、車で来店する客には白米が欲しいところ。
綺麗な盛り付け。旬の食材が丁寧に調理されており一品一品が上品な味わいに仕上がっている。食に癒される。
白米が欲しいぃ。
目でも楽しませていただき、結局鯛御飯は一膳だけで満足に満腹♪
今宵はほぼ無言のまま美味しく全品いただいた。
交わした言葉はただひたすら「美味しいね」とだけ。
そうして帰りの車中で瓔珞の話題は大いに盛り上がる。変わらぬ美味しさがありがたい。
May 10, 2011
箱根千石原で蕎麦をいただく
その千石原を背にした蕎麦屋が「穂し乃庵」。
長年気になりながらなかなか駐車できずに通過してきた蕎麦屋だったけれど、今回は徒歩5分位にある駐車場に車をとめて初訪問。
やはり最初にいただくのは、ソバの味がストレートに味わえる「ざるそば」から。
麺とツユの味は可もなく不可もない普通のざるそばだった。とろろと一緒にいただいたほうがいいのかもしれない。
このソバの味では駐車場を探してまで再訪する事はないだろう...
けれど、この店の味わいは外の景色にある。秋にはススキに覆われた千石原をゆっくりと眺めることが出来る景勝ポイントに位置している。千石原散策の休憩に小腹を温めるお店のひとつ。
August 29, 2010
箱根小涌園ユネッサンでリフレッシュ
猛暑、といってもさすがは避暑地箱根、暑さがすがすがしい。
「箱根茶寮椿山荘」から徒歩圏内に「箱根小涌園ユネッサン」があるので、温泉を楽しむことにした。
私は各種大浴場う、露天風呂、サウナと快適に利用できたけれど、女子はかなり大変な状況だったらしい。入浴マナーを知らぬ中国人が浴槽にタオルを持ち込みしかもそこで顔を洗ったり、シャワーに並ぶ列(!!)も混沌としていたりと...。中国人パワーに日本女性は圧倒されてしまっていたらしい。
以上は早急に改善すべきポイントと実感>藤田殿。
1階の土産店には今流行の「ラー油」と派生商品「生七味唐辛子」。Derivative?
静岡限定販売の「永谷園桜えび茶づけ」。箱根は神奈川県でも駿河湾には近い。なので桜えび関連商品も馴染む。しかもこの茶漬けには静岡煎茶が使われている。
Wow♪
自分用とお土産に...
ならば、
購入!!
湯上りにはソフトドリンク、加えて各種ソフトクリームの中から定番のバニラソフト!
ソフトが溶ける前に、この美味しい味で体がとけてしまいそうだった♪
August 24, 2010
藤田観光発祥の地で昼食
緑を楽しみながら緩やかな石畳の階段を歩いて行く。
木陰にそよぐ穏やかな風が心地良い。
そして現れたのは和風建築「貴賓館」と、「迎賓館」のふたつの国登録有形文化財建造物に指定されている「箱根茶寮椿山荘(旧貴賓館)」。
この貴賓館は藤田観光発祥の地といわれ、大正7年(西暦1918年)に藤田平太郎男爵の別邸として建てられた。庭園は京都の庭師が手がけ、建築も京都から招いた宮大工達の知恵と技術によって完成された。
「昭和23年(西暦1948年)頃の貴賓館」
箱根の坂道を上りきってこの場所に来るためには、当時の車ではこのようなパワフルなエンジン搭載車を所有している人でしか来れなかった場所だったのだと思う。
戸を開けると、貴賓館としての雰囲気を今でも感じられる。
食事処「箱根茶寮椿山荘」の席から見える素晴らしい庭。そしてその向こうに望む明星ヶ岳には大文字も見える。この向こうから月が昇る...
まず「先付け」、小松菜のおひたしをシャキシャキいただきながら涼にひたる。。
静かな空間に、人工的冷気ではなく自然に涼しい風が扇風機で廊下を伝わり、テーブル席には心地よい微風として届いてくる。
昼のピークを避けられたのは幸いだった。この日の昼食時は満席フル回転でかりの混雑で大変だったと、仲居さんが笑顔で語ってくれた。
この時間帯に入店したのは私たち1組だけ。数10分後に1組が来店。
静かに景色も堪能出来た時間だった。
「自然薯冷とろろ蕎麦」の自然薯はホイップし過ぎの食感だった。なにやら器械で摩りおろしたような感じだったのは残念。
コシのあるソバに、少々ダシの味が勝っている感のあるツユでいただいた。
「からみ大根おろし、九条葱、生山葵1本」と3種の薬味。これらをお好みで加えるのだけれど、生山葵は1本摩りおろして使っても、甘みも感じる辛味なのでとても美味しくいただけた。
「海老と季節野菜の天麩羅」
熱々のうちにいただくと、その衣の歯ごたえさえが美味しい。
野菜はオクラと舞茸。
「天ざる蕎麦」
天麩羅をもちろん天ツユでもいただける。でも個人的に、オススメは塩。
最後のデザート「よもぎもち」は熱いお茶でいただいた。ふんわりモッチリ食感としつこくない餡子のコンビネーションが美味しかった。紅茶やミルクでも美味しくいただけそうな和菓子。
また是非再訪したい「箱根茶寮椿山荘」だった。
May 07, 2010
ようやく箱根瓔珞で鯛ごはん懐石
箱根旅行の夕食には「瓔珞」で鯛ごはん懐石と切望しながらも、仙石原や強羅から箱根湯本駅方面までの国道1号線ルートが渋滞のために、ラストオーダー時刻までたどり着けなかったり、たどり着いてもその日の夕食時は非営業日だったりと、悲しいかな何かと縁が遠のいてしまっていたのだけれど、今夜ようやく再訪することができた。
私が愛する箱根名店のひとつ「鯛ごはん懐石瓔珞」。今夜もまた「鯛茶漬け懐石」を注文。コース名は「若菜」と変わっていた。まずは「鯛の干菓子」をいただきながら最初の膳を待つ。
今回の「鯛茶漬け懐石」コースの始まりはこの4品の膳から。
「鶏と胡瓜の胡麻和え」のゴマが主張しすぎない優しい味付けが美味しい。
「刺身三種」。コリコリの元気な歯ごたえ!旨いっ♪
ゴハンがほしい。
「あんきも豆腐とホタテ」。絶妙に調理されたあんきも豆腐が味わい深い。添えられたホタテは微妙な炙り加減で旨みが引き出されている。
ゴハンがほしいっ。
「イカの塩辛」は濃厚なる味わい。イカの身はかみ締めるほどにスルメのように味わえる不思議な食感に変化してゆく。これはCAS(キャス冷凍)の影響なのだろうか...
とにかく、白いゴハンがほしくなる美味しさ!これで白米バクバクかき込みたい。お酒のあてにもいい味♪
早速自分用のお土産としてこの「イカの塩辛」を女将に注文。
次の膳で運ばれてきた特にちまきは私の好きな料理の一つ「鯛寿司のちまき」♪
イワシ、そらまめ、レンコン、ダシ巻き玉子、えんどう豆、豆腐風しんじょ、エビ、と小さな食材は和食の技で味わい深く仕上げられている。
あぁ、ゴハンがほしいっ!!
瓔珞茶碗の中は?
そう!「揚げ出し玉子豆腐」!この小麦粉と片栗粉(1:1)で薄く表面を揚げた玉子豆腐がまた私を幸せにさせてくれる味。
今度、これを目指して自分でも調理を試みてみよう。満足できるまで、いったい何丁の玉子豆腐が必要となるのやら...
「フキとカツオと焼き豆腐」
熱々ゴハンがほしいぃ。
「鯛茶漬け」の膳が運ばれてきた♪!
...ん?
器に鯛の模様!
初めてお目にかかる食器。
京都の漆器職人さんが瓔珞さんのために作ってくれたそうな。とても丁寧な仕事をしている一見して判る。しかもカワイイ。店頭販売していただけるなら購入したい。
茶漬けにする前に、この鯛に薬味の塩昆布を絡めて実山椒とワサビを小量のせ、鯛ごはんと一緒にいただく。これが至極の味となる♪
胡麻ダレに漬けられていない鯛の味は、そのままで味わい深く美味しい。
薬味は「細切り塩昆布」と「漬物4種」。茶漬けの際にお好みで。
お茶はかなり熱々で提供される。なので鯛ごはんと鯛刺身を半分じっくり薬味と一緒にいただいた後でも十分に熱過ぎるほどの温度を保っている。
今夜は追加で周回コースを回れそうな勢い。味のコーナーリングをもう一度攻めたい食欲気分。
デザートには「ゴマとキナコのシャーベット、スイカ、小田原産ゴールデンオレンジ」。
大満足でごちそうさま。
【過去ブログ】
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50974135.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50722016.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50634662.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50584582.html
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50542009.html
箱根の午後は小雨
ティータイム。富士屋ホテルのティーラウンジ「オーキッド(Orchid)」にて、小雨の日本庭園を眺めながらしばし休憩。
オーキッドに沿って客室へと続く廊下を、適度な間隔で個人客をベルパーソンが何組も導いて行く。
日本人や時には欧米の団体客が大名行列のように流れて行く。聞こえてきたのはフランス語にドイツ語...。ユーロ圏加盟国内でギリシャ国債を保有している国の上位2国!
否応なしにこのような安らぎの空間でも現実に引き戻されてしまう一瞬があるのは仕方ない。GW過ぎの金曜日に、富士屋ホテルでの活気にあふれる場面を確認できたことはとても嬉しく少々安心もできた。
さてと、ケーキ。前回いただいたのは、富士屋ホテル伝統のスイーツとしてシェフ・パティシェが代々と受け継いできたアップルパイだった。今回は私の大好きなシュークリームを期待を込めて注文。それは「宮ノ下シュークリーム」♪!
私はカスタードクリームよりも生クリームのシュークリームが好きなのに、最近(と言うよりも長年)出会えていない(悲)。これまで自分なりに求め、思い描いてきたイメージの生クリーム系シュークリームを探し続け、今回その味に近い味に出会えたのが「宮ノ下シュークリーム」!! 加えてシューの香ばしい味わいと食感には、焼き加減にその妙を感じさせられる。一口でさえ笑顔がこぼれてしまうような美味しさ♪
「復刻マーブルケーキ寄木細工風」にかけられているシナモンパウダーの香りと味も美味しかった。
日本庭園や店内を映し出すように輝く「オーキッド」テーブル面。
自然を身近に感じる事ができ、空気さえも美しいと感じられる。
そんな風に落ち着かせてくれる空間オーキッド。小雨の天候が良かったのか、風景にも音にも癒された時間だった。
December 14, 2009
箱根大涌谷玉子茶屋でのINDEX
行く目的は、玉子茶屋で「黒たまご6個入り」を買い、店先の青空テーブルで熱々の1個をいただく事。そこでは国内経済事情と外国為替レート次第により、青空テーブルに集う国内外からの観光客層の文化の違いや会話が実に面白く飛び交っており、毎回実感の小劇場が繰り広げられている。これがとても楽しく
マクロ経済とミクロ経済を体感できる4D時空となっている♪ この茶屋前で一週間も過ごせば一冊の面白本が書けると思う。
残りの黒玉子はドライブ中にいただいたり、当日深夜のおつまみになったり...。
今回残念ながら「藤屋」さんで梅干を買えなかったので、いつもお世話になっている箱根湯本富士屋ホテルの銘品店「しいの」から、「しいの食品」が販売している「四代目松五郎子宝うめ」を購入してみた。
今回の箱根旅行で購入したいと思っていたのが、「藤屋」さんのわさび漬け。
今回は閉店に間に合わなかったけれど、次回は是非とも!と思っている。
その代わりに、今回は「湯本富士屋ホテル総料理長推奨品のわさび漬」を購入してみた。
熱々ゴハンか冷飯にお茶漬けかと、主食を今から迷わせる楽しさがこれらの品にはある。最後に残った一口二口サイズのゴハンがきつく、つい残してしまう事も多いのだけど、そんな時にはこれらの美味しそうな脇役がいてくれると心強い。
残しません。有難く大切にいただきます。>生産者の皆様
梅干しを買いに御殿場から箱根湯本へ
御殿場アウトレットで恵まれていたのは、富士山がきれいに見えていた事。
そろそろ乙女峠を越えて箱根湯本へ向かわねばならない時刻。わさび漬けと梅干を買いに「藤屋」さんへ行かねば。
16:40 アウトレット駐車場出発。
17:30 箱根湯本商店街到着。
「藤屋」さんは17:00で閉店していた。涙...
小腹を温めたい...
せっかく箱根湯本に来ているので、豆腐か湯葉かソバ?でも商店街にある飲食店の多くは17:00で閉店してしまっている。ならば定番の「はつ花本店」へ。
その専用駐車場にいたる道はかなり狭く、駐車する際には多少の技術を必要とする難儀な一画ではあるけれど、個人的には運転技術感覚を刺激してくれるポイント。
「はつ花」さんへは寒くてお店に駆け込んでしまったため、今回は店頭の写真を撮れなかった。
(左の画像は2007年2月12日15:10に撮影したもの)
彼女は「とりなんばんそば」を注文。彼女が大好きな玉子が、ゆるく表面を熱々におおっている。
数口をいただく...、ネギがシャキシャキで玉子はトロトロ、ソバ麺はキリリのシコシコ。つゆのダシも美味しかった
¥900.-。
私は定番メニューのひとつ、「山かけそば」を注文。あぁ、だけど粘りが天然なる自然薯ではない...、のは仕方がなのでこのお値段、
¥950.-。
それにしても、ズルズルと味わいながらこの味と温かさがリラックスさせてくれるのが定番たる所以なのだろうと思う。
「はつ花」で、二人とも美味しく身体を温められたっ♪
December 07, 2009
箱根オーベルジュ・オー・ミラドー パヴィオン・ミラドー
早起きしたので、芦ノ湖の表情変化を存分に楽しむ事が出来た。
体調万全で料理もワインも大いに楽しむ事が出来た。
10年程前までは、朝食は室内か晴れた日にはバルコニーでもいただけたのだけれど、現在朝食はコロニアル・ミラドーでのみ提供されている。
午前7時には雲海で被われていた芦ノ湖は1時間もしないうちにその霧も晴れ、チェックアウトの午前11には湖面を行く遊覧船を見る事が出来る。
スタッフ全員の歓待に感謝。今回も美味しく快適なオーベルジュでの思い出がまたひとつ積み重なる宿泊となった。
コロニアル・ミラドーで朝食を
紅葉の時期には素晴らしい眺めなのだろうと思われる景色は、12月でも十分に味わい深い印象を残してくれる。
それは野鳥のさえずりだったり、風の音だったり、風に揺れる枝葉の音だったりと、眺めていて耳をすませていると時間を忘れてしまうような感覚になってしまう。
朝食中の野鳥に気をとられている間に、我々の朝食準備が整っていた。
焼きたて出来たてのパン各種。これがどれも美味しいので、食べる順番に迷ってしまう。
最後はいつも「お持ち帰り」させていただいている。
ジャム4種、どれも美味しいのだけれど、個人的にはキゥイのジャムがお気に入り。パンがプレーンな程に相性が際立つジャム。
毎回絶妙なる半熟状態で出される温泉玉子。温泉の硫化水素と鉄分が玉子の殻と反応して黒くなっている。大涌谷の玉子茶屋で売られている黒玉子はゆで玉子なのに、オー・ミラドーでは半熟状態。自家製なのだろうか。機会があったら聞いてみよう。
天城シャモの卵のスクランブルエッグに添えられているのは虹鱒の卵。
スープはビシソワーズ。この素材感を味わえる食感が美味しさに弾みをつけてくれている。そして温度がいい具合。美味しくいただける温度で提供してくれている。何気なく、ここに技あり。
来ました、我が愛しのオー・ミラドーのサラダ。これはやはり広川さんの野菜だろうか?
美味しい元気野菜!
ただ今回は、珍しくも驚く程に尋常ではない味のフルーツがあった。それはキゥイ。酸味が強く芯が異常に固い。このような食材がここに出るとは驚き!2人で目を見張ってしまい、一瞬絶句してしまい、彼女との会話が途切れてしまう。
...そして笑い話になった。
食材の味チェックは大切な筈なのに、どこをどうしてすり抜けて提供されたのだろうかは謎のまま。
次回は朝食抜きで朝湯を堪能し、追加料金でランチをいただくのもいいかもしれない。
箱根オーベルジュ コロニアル・ミラドーで朝湯
寒いけれど心地良い。
空気が美味しい。今日も晴れだ♪
パヴィヨンには露天風呂とジャグジー内風呂があるけれど、これは沸かし湯。夏なら本館のプールとサウナを利用するのも楽しいが、冬場はやはり温泉がいい。
ただ、特に温泉利用の場合、オー・ミラドーで唯一不便を感じるのは、部屋の鍵がひとつしか渡されない事。温泉浴場は男女別なので、時間を合わせて出るしかない。私は一度温泉に入ってしまうと、どんなに急いでも1時間は必要で、場合によっては心地良すぎて時間が過ぎてしまう事もある...。
なので待ち合わせ場所は、温泉浴場入口の休憩コーナーか、上階フロント・フロアーにあるサロン。
長湯したい時には、彼女には先に部屋に戻っていてもらい、ゆっくりと身だしなみを整える時間に使ってもらうようにしている。
男性温泉浴場はこのようになっている。一番風呂とはいえ、かけ流しの湯なので湯がまろやか。シャワーの水圧も快適で、洗髪も気持ちイイー!
極楽、極楽♪
冬の箱根 芦ノ湖の朝
午前7時に窓際へ。
おぉ、湖面を霧が被っている。湖上の雲海。この朝は水温よりも気温が低くなったのだろう。夜明け頃から観察していたらもっと風景の変化を楽しめたかも知れない。
ベランダに出てしばし写真撮影。さ、さぶいっ!
あ、素肌にバスローブのままだった...。
40分後、霧はほとんど消えてしまい、普段の芦ノ湖が現れた。
パヴィヨン・ミラドーのベランダから別角度で見た午前7時の芦ノ湖風景。
それから40分後の風景。
今回の箱根ドライブに利用したのは、トヨタiQ。
数日前のドライブ中に、愛車のアクセルに変調を感じ急遽いつものトヨタレンタへ電話。車種はiQ指定。ギリギリ確保が出来たのでラッキーだった。
箱根や伊豆ドライブで、時折気まぐれな興味で小道に入り込むには小回りが利いてとても重宝している車種。今回も大活躍してくれている。
December 06, 2009
勝又登シェフ特選メニュー・デセール@オーベルジュ・オー・ミラドー
照明が暗くなり運ばれてきた特製ケーキ。スタッフや食事を楽しむ宿泊客からもお祝いの拍手に感謝^2♪
店内に笑顔があふれたひとときだった。
(プレートメッセージ内容を画像修正)
このケーキは、パヴィヨンのバー「利休」へ移動していただく。
利休の暖炉には、今夜の我々を迎えてくれる為に火が入れられ、移動時には丁度快適な室温になっていた。
「お待ちしておりました」とY氏。
「ワインの件、ありがとうございました」と私。
薪が焼ける香りと、パチパチと時折聞こえる音が心を穏やかにさせてくれる。
ガトー各種をつまみながら、Y氏が担当されてきたブライダル演出や作業の裏技にまつわる苦労話を聞かせて頂く。彼の細やかなる気配りと配慮が素晴らしい。どの業界であってもプロ意識はとても参考になる。
今夜はデセールさえも完食ペース(!)。普段少食の筈の私を、特選メニューの美味しさが満腹中枢の限界を解いてしまったらしい。
いっそダブルでいただきたかったエスプレッソが美味しい...。
ハーブティーもいただきながら、ごちそうさま。
勝又登シェフ特選メニュー・メイン@オーベルジュ・オー・ミラドー
「ロワイヤル仕立ての魚のテリーヌ」。帆立をベースに白身魚と雲丹、芦ノ湖マス、箱根湯本の椎茸を加えたテリーヌ。これを一口サイズに切り、添えられたトリュフを乗せてサワークリームと一緒にいただくと...、何ともゴージャスながらも優しい味わいが口の中で広がり、食材の香りも旨さをさらに刺激してくれる夢心地のように美味しい一品だった。盛りつけの色合いもいい。
シェフスペシャリテ「箱根山のボルシチスープ」。シャモの骨でダシをとったブイヨンをベースにしたお野菜たっぷりビーツのスープ。スプーンには香草が練り込まれた固めのサワークリームが盛られている。
フレンチスタイルでいただくロシアン料理をあらためてレンズを通して見てみると、料理人が持つ日本の美意識が根底に感じられる。
このスープに香草サワークリームを混ぜていただく。スプーンですくう際に、スープとクリームの割合を変えながら、合間にシャモのピロシキを頬ばりそのスープをいただくと、味わいは濃厚なのに後味はサッパリとした何ともオシャレなボルシチスープを楽しめた。
あらゆる意味で実に奥深い一品だった。
魚のメインは「かわはぎのスチームと旨味のあるアカザ海老の軽い煮込み 青レモン風」。旬のカワハギと旨味のあるあかざ海老を添えてレモンの香りを付けた泡雪と一緒にいただく。海塩と胡椒がいいアクセント。特に気に入ったのは脇役。舌先をイイ感じで優しく痺れさせてくれる胡椒。問うと「西ギニア諸島産ペッパー」。いつか入手したいと思う香辛料。
これら貴重な食材や調味料で、これほどまでに演出され調理されたカワハギは本望だろう。しかも、とても美味しい。カワハギをこれ程までに美しく美味しい料理に昇華させたシェフに感謝。
肉のメインは「シャラン産鴨肉のローストとフルーツコンポート グランヴヌールソース」。ジューシーな鴨の胸肉をロゼ色に仕上げ、相性の良いフルーツと胡椒がアクセントのクラシックソースで。
シャラン産鴨肉(le Canard Challandais)を使ったこの料理、テーブルに届いた時点で鴨肉の美味しさが香り立ち、その皮の香ばしさやジューシーに焼かれた肉の香りが、おおいに食欲を刺激してくれた。
一切れを口に含んで噛みしめた一瞬で、例えば「トゥールダルジャン(La Tour d'argent)」で「ヴァランドロー(Chateau de Valandraud)」のような赤ワインをいただきたくなる程、フレンチ料理の基本的な相性を実感出来る料理だった。今回は優しい味のボルドー、ムートンでいただいた。
チーズは2種を選択。このうち特に今回はウォッシュタイプの仏ブルゴーニュ・コートドール産ベルトー(Berthaut)社「エポアス(Epoisses)AOC」の味が私を魅了した。程良い塩加減と適度に粘度ある食感加減、そして香り(*臭みと表現する人も多い)が、赤ワインをさらにすすめる。
どこかで出会えれば買ってみたいこのエポアスチーズ。フェルミエ(Fermier)か、まずはプランタン銀座を訪ねてみましょうか。
(さらに続く…)
勝又登シェフ特選メニュー・アミューズ@オーベルジュ・オー・ミラドー
まず私はシャンパーニュ、彼女はアルコールを抑えて作っていただいたミモザで乾杯。このシャンパーニュの「幸せの泡」が、これから繰り広げられる勝又シェフワールドへ心落ち着いて向き合おうとしている心を静かに刺激してくれる。
メートル・ド・テルY氏と相談させていただき、今回事前に送った赤ワインは3種4本。重い70年バロンや未知なる57年日本産等から、彼女と相談して選んだのは、ボルドーワインの種類でも優しい味の「シャトー・ムートン・ロートシルト(Ch. Mouton Rothschild)94年」。
送ったワインは全て10日程オー・ミラドー内で立てたまま保管して頂いたので、飲む準備は万全。抜栓してすぐ、静かにグラスに注いでいただき、口元に近づけてみる…
「そうそう、この香りだね♪」と、芳香とともに、彼女と一緒に各国・各地でいただいて来たムートン場面の懐かしい思い出が蘇って来た。
味わってみると...
「(おや?」…、期待していた味と微妙に違う。彼女も同じ違和感を感じていた。後ほどシェフ・ソムリエF氏にも味を確かめていただいてみようと思う。
今回のディナーコースは、「オー・ミラドー」ディナーメニューには無い、「勝又シェフ特選メニュー」となっていた(!!)。(そうと知らされたのは後日の事だった)
始まりは、「アミューズ・ブーシェ(Amuse bouche)」。
白身魚のリエットに差し込まれている三島野菜のフリットを、芦ノ湖のマスの卵と一緒にいただく。直に指で揚げられた野菜をつまみ、リエットやマスの卵をすくいながらいただく。とても美味しいのだけれど、勝又シェフには揚げずに新鮮野菜の状態で三島野菜を活かす作品を創作して頂きたいと思う。私が野菜の元気な美味しさを知ったのが、この「オー・ミラドー」だったので、なおさら今回そう思う。あぁ、アラカルトで事前に追加注文しておいてもよかったのか。明日の朝食にいただけるサラダを楽しみにしていよう。
添えられていたのはモッテレラのブルケッタ。イカスミを練り込んだパン生地でイカのトマト煮込みを挟み込み、モッツアレラチーズをトッピング。
一見軍艦巻きのように仕上げられているこの一品を一口でいただく。これが美味しい。この一品の作品に凝縮された味と食感のバランスが素晴らしいと思う。
アミューズに添えられているジャガイモのピュレとシュー生地のドフィーヌを見て味わっても、この様な脇役のような一品にさえ、細かく丁寧なる調理作業を感じ取れる程に、美味しさを実感する事が出来る。
アミューズの最後はカリフラワーのスープ。以前にいただいたブロッコリーのスープよりも、個人的には見た目から普通に受け入る事が出来、とても美味しくいただけた。
最初の一品から、勝又シェフによる奥深い味のフレンチ小宇宙が広がっている。
(続く…)
箱根オーベルジュ・オー・ミラドーへ
高度経済成長時代の東名高速道路風景かと錯覚してしまいそうな一瞬、不毛地帯の一場面にも出てきそうなショット。走行車線を走る私の車をレトロなデザインの車が追い越して行く。
箱根に入る前に今回も「御殿場美華ガーデン」で一休み。この敷地、大型観光バスも立ち寄るようになり完全復活している。以前は廃墟の敷地からゆっくりと富士の景色を眺められる穴場的休憩場所だった。そんな時分が懐かしい。
美華ガーデンからはナビが示す最短ルートを辿ってみた。初めて通る急斜面、しかも車道幅は1車線半。東京に本社を持つ従業員用厚生施設や隠れ宿や、こんな場所で賑わう飲食店?などと、幻想的な光景が車窓を過ぎて行く。たまにナビに従うのも楽しいものだ。意外なルートを辿り、「オーベルジュ・オー・ミラドー(HP)」には予定時刻通りに到着。
出迎えてくれたのは最古参のS氏だった。私が予約の際に「S氏はお元気にしていらっしゃいますか?」と尋ねた事で、私達を迎える為に日曜日出勤になったらしい。再会出来てとても嬉しい反面、少々申し訳ない気もする。それにしてもお元気そうで何より。彼の笑顔と元気な姿は私達をとてもHappyにしてくれる。
スタッフに「VIPのお客様はこちらで」と、チェックインの為に導かれたのは予約した部屋のある本館ではなくパヴィヨン・ミラドー内にあるバー利休だった。そこで今回ワインの件ではとてもお世話になったY氏に対応して頂きながら、ハーブティーをゆっくりといただき静かにチェックイン。
今回は「是非とも美しい芦ノ湖を眺めていただきたい」とのオーナーシェフ勝又登氏のご配慮で、パヴィヨン・ミラドーの部屋も用意されていた。予約を入れていたフランスの田舎の小さなオーベルジュをイメージした思い出深い本館の部屋か、今回勝又氏お勧めの芦ノ湖を眺望出来るパヴィヨンの部屋かと選択に悩んだ末に、最後の決め手となったのは天候だった。
今日の晴天が明日までほぼ確実に期待が出来る。早朝の芦ノ湖風景をテラスから久し振りに眺めてみたいとの思いが勝り、パヴィヨン・ミラドーのレイクヴィユー・ルームをお言葉に甘えて選択。
テーブルにはシャンパーニュと、美しいフォルムのミネラルウォーター・ボトル。早速この水で喉を潤すと、その味はとても柔らかく優しかった。
このミネラルウォーターの商標に、不思議な表記があったので後日報告したいと思う。今回の体調?良好でイイ感じで、今夜はたくさんいけそう♪
ゆっくりとしてからディナーに合わせた服に着替えていると、予約を入れた時間になっていた。
(続く...)
フランス料理の魅力―専門家の味をあなたの食卓に (1981年) (シェフ・シリーズ)
著者:勝又 登
販売元:中央公論社
発売日:1981-05
不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
December 11, 2008
箱根湯本でお土産散策
今日も渋滞なしの国道を快適に車を進めて、ストレスなく箱根湯本駅前に到着。平日の箱根ってこんなに道路状況がいいとは知らなかった。
たまには土日を外して箱根を訪ねてみようと思う。
いつも終日無料だった駐車場が有料なっている!!それにしても周辺の駐車場と比較するとはるかに安いのだけれど、…残念。
箱根富士屋ホテルからきつい坂を徒歩5分程のところにある、箱根町立郷土資料館を初めて訪ねてみた。入館料大人1人200円!なのに展示物が実に興味深いものばかりでかなり楽しめた。また来てみようと思う。次回は友人を誘ってミニわらじを作ってみよう♪
つまみぐいには温泉まんじゅう。出来たての熱々まんじゅうを頬張る際に、あんこが左手人差し指に付いて「あ"っぢ!」。指を振ってもアンコの粘度が高く熱いまま張り付いている!「あ"ぢあ"ぢあ"っぢぃ、ング」と指先を口の中へ。
出来たて温泉まんじゅうに油断禁物、デインジャラス。
「山上蒲鉾店」で購入したのは、かまぼこではなく、まずは小田原ミカン。15個ほどのミカンが300円!しかもどれもが甘かった♪冬のお買い得商品。
そして、期待して購入したわさび漬けは…極めて普通の味だった。鼻を突くワサビの香りもない。でもこれに御殿場市の「天野醤油さいしこみ甘露しょうゆ」を数滴たらす事で、甘露しょうゆでも辛みのある味とが丁度良くワサビ漬けと合い、熱々御飯がすすんでしまう。
次に、今回箱根湯本で購入する1番の目的、梅干しの「藤屋」さんへ。私はここの梅干しフアン。
今回も3年物小梅と、カリカリ小梅(白)を購入。二日酔いの薬代わりにもなるんだなぁ、これ。
藤屋さんまで来てしまったら、さらに坂を上り湯本温泉郷入口の橋を渡り、「菜の花」店舗の中でも穴場的に空いている「はこね・和菓子 菜の花」へ。
「月のうさぎ」と「箱根のお月さま」を、自分用と職場用に購入。画像がない?…食べてしまった…。しかもお土産までも…
ランチでご勘弁を>職場の皆様