小田原
September 22, 2010
初めて訪ねた小田原城
「銅門(あかがねもん)」
明治5年に明治政府によって解体されたものを平成9年に復元。
松と桧のはりがすごい。
漆喰塗りの「土壁構造」。漆喰に隠された職人達の知恵と技がみてとれる。
日本文化の奥深さをあらためて知る。
銅門から本丸広場への道には桜並木。
階段を上がると意外にも多くの観光客。三代の親子連れだったり、夫婦だったり、カップルだったり...。一人旅風の男子も街にも城内にも多かった。
そして本丸広場には梅の木。
梅と桜の季節に訪ねてみたい小田原城。
小田原城近くの無料休憩所
歴史ある街を散策しながら、せっかくなのでレトロなカフェを探していると、最初に目に飛び込んだ「お休み処」と「氷」の暖簾がある無料休憩所「小田原宿なりわい交流館」に入店。
店内で唯一有料だったかき氷はメロンとイチゴ。各200円。外観や内装同様に、シロップの色と味までもレトロ感を満喫できる空間。
ボランティア的なスタッフおばちゃんと常連客おじさんの、現地ならではの会話が楽しめた。あまりニュースには取り上げられなかった洪水情報には考えさせられるものがあった。
「ごちそうさまでした」
「舌に色が付いちゃったでしょ?水飲みなさい」
おばちゃんに言われるがまま、氷を平らげたあとに、冷たい水をいただく...。
なごめる「小田原宿なりわい交流館」の空間だった。
小田原の国登録有形文化財食堂にて
小田原市内に入り、その国道沿いで偶然見つけた趣のある外観の食事処。一度通り過ぎながらもUターン。専用駐車場は満車だったので、近くのTimesに駐車すると幸運なことにそこは「だるま」の提携駐車場で1時間無料券を発行してくれる。
店頭には順番待ちの人だかり。店内の会計で名前と人数を登録して外で待つ。「(30分くらいは待つのかな?)」と思いながら、あちらこちらと写真を撮っていると10分程で呼ばれた。
座敷をすすめられたのだけれど、お願いしたのは1階の本店食堂テーブル席。
元網本が明治時代に始めたお店との事なので、新鮮魚介類を期待して、彼女は「握り寿司」¥1050。
私達の第一印象、
「(なにこれ?)」。
私は「さしみ定食」¥1850。
私達の第一印象、
やはり
「(なにこれ?)」。
味は、両メニューとも
「なんぢゃこりゃ?!」と笑えるほどに驚かされたコストパフォーマンス(CP)の低い味。
先付け「もずく」に小さなブロッコリー。沖縄産?とも思えてしまうほどの極太もずく。これがすべての始まりだった。
お吸い物はインスタントのような味でダシの深みはなく、漬物の特に沢庵の甘さに閉口。そしてメインの刺身と御飯の味には納得できない残念なる食後の印象。お茶も薄い。
仕入れ担当者と料理長の食材管理姿勢を疑ってしまうような刺身3種の味。特にマグロ赤身は残念な味。これならアジにして欲しかった。なぜアジが定番ではないのだろう。足が速いからなのか?客回転は早いのに。だからこそ週末や連休のメニューに加えて欲しいと思う。
ここでの唯一の救いはテキパキとしたフロアスタッフの対応だった...。
老舗店「だるま」1階本店食堂は、国登録有形文化財空間の中で高価な定食をいただく大衆食堂だった。観光客が1度だけは訪ねてしまうトラップのような食事処と実感。
神奈川県をよくドライブしている魚介の味にこだわる友人に、今回の食事事故をメールで報告。即返信メールが届いた。
「私達もこの味に怒りをおぼえました」と...
来てしまっていたのね(涙)
December 11, 2008
小田原ういろう
国道1号線沿いにあるお城は「ういろう」。
箱根からの帰路の早い時刻に、しかも今回は1号線ルートをあえて選択したので、今回初めてまだ営業中の「ういろう」を訪ねる事が出来た。
入店するとダークカラーのスーツに身を固めた紳士が、カウンター越しにソフトな語り口で菓子の「ういろう」の試食サービス、しかしハードなセールストーク。私がここを訪ねたかったのは、同じ「ういろう」でも菓子ではなく薬。確かバブル時代までは、常連客にしか販売していなかった胃腸薬(万能薬?)を、現在は店頭販売しているらしいと聞いた事もあり、隣接駐車場がスカスカだったのでラッキー♪と即駐車。
透頂香(とうちんこう)ういろう。
念願の薬を購入♪
津和野「タカツヤ伊藤薬局」秘伝の「一等丸」を購入した時と同じくらい嬉しい。
服用感想をアップするのは、食べ過ぎ飲み過ぎの正月明けでしょうか?(笑)
津和野タカツヤ伊藤薬局のコラムは;
http://kazunori.livedoor.biz/archives/50854454.html
February 03, 2007
梅の季節に小田原へ
2月3日から3月4日まで「小田原梅まつり」。箱根への玄関口へ至る国道沿いに見かけた幾本かの梅の木も、この暖冬の影響で早めに綺麗な花を咲かせていた。
食事場所に選んだのは「小田原さかなセンター」。最近よくテレビのグルメ番組で取り上げられている影響なのか、この日も昼食には遅い時刻なのにここを目指す車が一車線道路に列をなしている。我々は幸運にも駐車スペースをスムースに見つける事が出来て、そこから徒歩数分でセンターへ。
テレビ番組を見て来た人は、映像イメージよりもかなり狭く小さな場所だと実感するに違いない。全店舗を見て回って、さて食事はテラス席でお好み食材を焼きながら?それとも?この日は暖冬の快晴とはいえ寒かったので「いこい」に入店する事に。
店内は入店したばかりの客達でほぼ満席。辛うじてカウンター席に着席。メニューはどれも美味しそうで選ぶのに時間がかかってしまう。結局隣の老夫婦が食べ始めた定食が美味しそうだったので、同じ「刺身定食」にした。
従業員皆が1秒さえも惜しむように忙しなく動いている。その反面、ほとんどの客達は待たされても催促することもなくゆったりと構えて待っている。客入りを把握しきれずにとうとう「まだお茶が行ってないお客様ぁー」と女将が呼びかけると、「ハァ〜イ」とテーブル席でノンビリと答える男性客、そして笑う家族。何故か不思議と優しさが伝わってくる。クリーニングしたてのように真っ白でノリのきいた白衣や帽子も清々しい。
注文した「寿司定食」と「刺身定食」は、どちらも880円!刺身の中で特にアジの刺身がかなり旨いっ!それと見た目がコハダらしき刺身...「(ん?美味しいけど、どうなってるの?)」。不思議な顔をしていたのだろうか、ようやく注文をこなして余裕が出来はじめた御主人が「美味しいでしょ?それ」と可愛い笑顔で語りかけてきてくれた。「何だろうと思うでしょ。コハダをちょっと炙ったの」と。これなら簡単で美味しく出来る楽しい工夫だ。「安くて美味しいでしょう?近くだったらいいのにね」と御主人。同感。でも箱根ドライブのついでにまた寄りますから。
小さな4切れのアジの刺身だったけど、食後の存在感は大きかった。このアジの刺身を食べに、ここをまた訪ねてみようと思う。