山梨
November 03, 2008
山梨には小作ほうとうがよく似合う
それにしてもこの三連休、山梨県への観光客の多さは何事かと思うほどの人出。連休中は確実に晴れという天気予報のせい?円高・ガソリン安の恩恵?空気・緑・水と自然に癒しを求める経済環境?…意外なところが大渋滞。
この日の夕食は小作のほうとうと決めていた。しかし一宮御坂から137号線(御坂みち)を使って河口湖方面へ向かうと、トンネルの数キロ前からが大渋滞!!河口湖大橋の手前でようやく車が流れ始めた…が「小作河口湖店」前には駐車待ちの列!!救いは客回転の良さで、意外な早さで駐車が出来て入店。当然店内満席。
フロアースタッフも多忙な一日だったらしく、注文の際に「カボチャほうとう、それと、ぶた…」と言っている途中で、「あら〜ゴメンナサイね、豚肉ほうとうのボタンを押しちゃって、ほんとにモー」と友人にしなだれかかりながら笑顔で端末をリセットするオバちゃま。私はその豚肉ほうとうを注文しようとしていたのに。この日は豚肉ほうとうがダントツの一番人気だったらしい。忙しいながらもまだまだ余裕を感じさせる彼女の笑顔。食前のこんなやりとりが楽しい。
「カボチャほうとう」には大きくカットされたごっついカボチャがゴロゴロと入っている。味見させてもらった今夜のカボチャも甘く美味しいのだけれど、実は「豚肉ほうとう」にもそのゴロリとした豪快なカボチャが入っている。
そんな人気の「豚肉ほうとう」なのに、麺がいつもより固めに茹で上がっていた。「カボチャほうとう」も同じだった。混雑時の厨房では心理的に急がされてこうなってしまうのだろうか。個人的にはいつものモチモチの食感を期待していたのでちょっとだけそれが残念。でも美味しかった。
あんれ?いつものお茶がない。厨房カウンターまで行き、近くにいたオバちゃまに聞いてみた。
「いつものお茶をいただきたいのですが…」
「今日はお出ししていない日なんですよぉ…、でも、何名様?お待ちくださいね、今ご用意いたしますから」
「(!!)」
恐縮、感激、大感謝。和食にお茶は欠かせない私。ここの熱々のお茶を飲みたかったから素直にうれしい。
お茶のない日がある事を知っても、山梨ドライブで小作のほうとうは外せない。
太宰治:「富士には月見草がよく似合ふ」
November 02, 2008
中央高速で清里・白州へ
ドライブ熱を刺激する晴天!今日は友人たちと清里あたりへ。中央高速から甲府盆地に入ると低地部分が霞んでいる。周りを囲む山々も遠くの山ほど霞んでいる。稲わら焼き(*)だ。風景はまさに日本の秋。
渋滞しながらも車は流れている16号線から八王子バイパスを経由して、中央高速八王子料金所を通過したのが09:26。長坂で高速をおりたのが11:29だったので、順調で快適なドライブだったと言える。
昼食予定の「中村農園食堂」で順番待ちのリストに名前と人数を記入し、その先にある八ヶ岳高原大橋へ。
観る位置で姿と色合いを変える八ヶ岳がとても美しい。それにしてもこの橋の高さには、さすがの私も目がくらみかける。007ゴールデンアイ(ASIN:B000O76YZE)のように、かなり豪快にバンジージャンプができそう。
紅葉している場所はまだ部分的ながらも、特に八ヶ岳高原ライン沿いの木々は鮮やかに色づいており、カーブのたびに現れる風景に車内で歓声が沸き起こる。しかも晴天の三連休で気分も爽快。豊かな自然の恵みで、皆満面の笑顔♪
財団法人キープ協会が運営する「清泉寮」のキープファームにある広大なドッグラン。
そのドッグランから、今日は北に八ヶ岳、南には遠くに美しい富士山が観えている。美しい…
それにしても今日の清里は、人口密度が異常に高い。「キープファームショップ」の駐車場がほぼ満車。かろうじて駐車ができた。ショップのテラス席は、気温15度でソフトクリームを頬張る人たちで満席。寒気が入る上空には飛行機雲。
私はジャージー牛乳が大好きで、愛情をこめて仔牛の頭をナデナデ…。とっても固かった。
道路をはさんで向かいにあるのは「清泉寮パン&ジャム工房」。
ここは「KIYOSATO PICNIC BUS」の中継点。バス車内も満席。今日の人出は鉄道バス路線組にとってもマイカー組にとっても大変な状況…。
そして来ました、「風林火山館」。観てましたNHK「風林火山」。今は「篤姫」の時代なのか、ここの駐車場はスカスカ。そのセットを近くで見てしまうと、木材部分を古く見せるためのくすみが塗装だったりと、テレビで受けた印象の重厚さはまったく感じられない。撮影法技術の素晴らしさを実感。風林火山特集本500円が100円?!購入っ!
「風林火山館」から観える富士の姿。今日の北杜市は、四方八方遠くの景色まで綺麗に見渡せる。
普段の土曜日とは違う「サントリー白州蒸留所」の駐車場。車が多い!しかも北は福島から西は京都からの他府県ナンバー群。構内も清里周辺同様に、人口密度が高い。だけども静か。紅葉はキレイで、空気がとても美味しい。
「サントリーウィスキー博物館」1階にある「Bar白州」では、響・山崎・白州をワンショット(15ml)から有料で試飲ができる!!飲み比べてみたいけれど、私はドライバー(涙)。赤坂の試飲会まで我慢ガマン…
「はくしゅう道の駅」でアイスクリームたぁ〜いむ!♪
私が「そばアイス」を美味しくいただいていると、ショップお薦めの「お米アイス」を味わう友人が困惑気味ながら一人でウケている…何事?一口いただいて納得。炊飯器に冷えてこびりついたご飯の粒の食感と味がして、これは確かに笑える♪グループで訪ねた時には一人でも「お米アイス」を選択すれば盛り上がること間違いなし。帰りの渋滞も乗り越えられそうな、笑える元気チャージ!♪
左のQRコードを携帯電話で読み取れば、今回のルートマップが携帯電話画面でも参照が可能。
(*): 山梨県中央市では、農業者が行う稲わらの焼却、家庭で行う落ち葉などの少量の焼却は許されている。
昼食は甲州地鶏づくし
つもりが、もうすでに「中村農園」直売店に隣接している食堂前には順番待ちリストに記入済みの客達が12時の開店をのんびりと待っていた。12時20分には30台以上は駐車ができるスペースがほぼうまり、大型バイク軍団もやってきた。すんごい人気にビックリ!
食堂からは車ですぐのところにある八ヶ岳高原大橋で景色を楽しむには丁度良い待ち時間だった。食事を終えて店から出る人、名前と人数を呼ばれて入る人たち…。出てくる御婦人たちは厄介だった。出る時は自分で引き戸を開けておきながら、閉めない…。数分後、次の組も閉めない。見かねて、というよりも暇つぶしに私は、
「おばさま、開けっ放しですよー」と軽くツッコミを入れてみた。
でも、気が付かずに去るご婦人たち。
3組目も閉めない。
「おばさま、おばさま、ドア閉まってませんよー」
このプチ吉本新喜劇風場面を笑う順番待ちの人たち。
でもやはり気付かずに直売店まっしぐらのご婦人たち。
私は笑顔のツッコミドアマンになっていた。
そうして入店出来たのは12時30分。迷わず「甲州地鶏の親子丼」を注文。日本橋人形町「玉ひで」と比べると味付けは薄いが、とろとろ卵の味にコクがある。旨いっ!
このお店でお茶が欲しい場合は、店員さんにあえてそう伝えなければいけない。店内の張り紙にも明記されている。熱いお茶が好きな私はもちろん「お願い」。
サイドオーダーにいただいたのは、お店名物「ぼんぼり」。歯ごたえが良く脂がうまい。表面パリパリで肉はジューシーという食感のコントラストもいい。
「レバー」と「砂肝」は普通に美味しい。食べきれそうもないので泣く泣く次回のお楽しみにした「手羽先」のほうが感動大きかったのかもと少々後悔。
3種類ある餃子メニューの中から「地鶏餃子(野菜)」をいただいてみると、これが予想以上に美味しい!!すでに満腹状態の私が最後に無理やり一口だけいただいてみると…
「この餃子は別腹っ!」
焼小籠包のように、刻まれた野菜には鶏脂の旨味が溶け出したスープがしっかりと絡み、それらの味と風味を餃子の皮がしっかりと閉じ込めている。満腹なのにパクパクといけた。
次回、餃子は外せない。