May 03, 2008

京都に来たら八起庵さん

宿泊先のリーガロイヤルホテル京都から昼食予約の電話を入れた先は「八起庵HP)」さん。どの席がご希望かと問われたので迷わずカウンター席をお願いした。料理人との会話が楽しめるので、毎回カウンター席を予約している。

八起庵そうして予約時刻5分前に専用駐車場に着いてみると、5台分のスペースにはまだ1台しか入っていない。GW期間中に車で来る客はあまりいないのだろうか。 

店内カウンター席にはすでにご年配の女性客が二人、料理を楽しんでいらっしゃる。




おまかせ鳥会席-ポン酢かけ@八起庵おまかせ鳥会席-ポン酢かけ@八起庵お願いしたのは「おまかせ鶏会席」。今回も対応してくれたのは店長川崎氏。そして川西ご主人。最初の品「ポン酢かけ」をいただきながら話が弾んだ。

2002年に開店した銀座八起庵(2005年閉店)は、政財界の重鎮にも愛されていたお店。普段は日経新聞1面の話題を飾っているような方々が美味しい食事での癒しを求めて訪ねて来ていた。その銀座店が閉店に至った大きな要因が、2004年の鳥インフルエンザの影響だったとのご主人からのお話。お客が数ヶ月に渡って激減してしまった事、等々と最後は波瀾の1年間だったらしい…。

ライブドアパブリッシングから出版された「東京グルメ2005-2006」の座談会でも紹介した銀座八起庵の「恵方巻」は絶品なる美味しさで、本来は太巻きが苦手な私も一口でその美味しさに魅了され、一本を一気に食べてしまった。銀座店ではうどんセットも簡単にお持ち帰りが出来た。閉店しても、なんとか東京で入手出来ないかと探し回り、高島屋の贈答品のなかに「鴨なんばうどん」だけは見つけられたけれど、もう恵方巻の入手は東京では困難になってしまった…。

おまかせ鳥会席-鳥わさ@八起庵おまかせ鳥会席-蒸し鶏@八起庵そんな思い出話をしながら、「鳥わさ」にすりおろした山芋をからめていただくと、これが美味しいコンビネーション。醤油もポン酢もその他薬味を加える必要のない完成品!この一品だけでもうなってしまう。

蒸し鶏」の切り身には皮と身の間の黄色い脂が見えている。これが苦手な人もいるでしょう。私もつい警戒してしまうのだけど、八起庵さんの食材は安心して美味しくいただける極めて良質な素材。


おまかせ鳥会席-手羽焼き@八起庵おまかせ鳥会席-手羽焼き@八起庵手羽焼き」が絶品!熱さを我慢しながら両手の指で支え無心でいただく。ジューシーな肉にまで届いているうっすらとした塩味に強火で焼かれた程良いパリパリ感の皮、そして何だろうこのサラサラした脂は!?それらの味と食感で幸福感を満たしてくれる、おかわりしたい程の一品。


おまかせ鳥会席-あげだし、から揚げ@八起庵その興奮を「あげだし、から揚げ」の味が落ちつかせてくれる…。

そこで川西ご主人が不思議な話を聞かせてくれた。
専用の養鶏場で、ある日突然鶏達が玉子を生まなくなってしまい、それが数日続いたという。その直後起きたのが阪神淡路大震災だった。鶏は何かを感じ取っていたのかもしれないと…。




おまかせ鳥会席-たまごかけご飯@八起庵おまかせ鳥会席-鴨なんば@八起庵コースは「たまごかけご飯」か「鴨なんば」を選択出来る。

たまごかけご飯」にかけられた生卵の黄身の見事な張りはプリンプリン!「鴨なんば」に至ってはネギまでが美味しいっ!


おまかせ鳥会席-和風デザート@八起庵和風デザート」の抹茶寒天は、例えば「京はやしや」さんと比べてしまうと、味は残念ながら劣ってしまうけれど、抑えた甘みの小豆と納涼感がサッパリとコースの最後を締めてくれた。30度にせまりそうな今日の京都、この涼しげな最後の一品がありがたい。






料理長@八起庵前回同様今回もカウンターでお相手して頂いた店長の川崎氏。









川中ご主人@八起庵前回は我々をポラロイドで撮っていただいた川西ご主人を、今回は私が最新版のイラストと一緒にご主人を撮影。








お土産のゆで玉子@八起庵お土産にイラスト付きのゆで玉子をいただく。イラスト作者はヨシトミヤスオ氏。前回のイラストから描き直した理由を問う前にご主人が面白可笑しく説明してくれた。…頭頂部にあったわずかな頭髪が無くなったからヨシトミヤスオ氏が最新版にサササッと描き換えたと…。

美味しかった、楽しかった、さすがは八起庵さん。今回もご馳走様♪



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