October 30, 2007
旭川買い物公園通りにあるビストロ・ポ・プーレ
旭川に到着してから気になっている店がある。滞在先のロワジール(旧パレス)ホテルへ戻る際には、わざわざ遠回りをして買物公園通を通るのだけど、その4条と5条の仲通り角にレトロな外観と内装のお店が出来ていた。
何度かこの店の前を通った時に、ガラス越しに見えてくるのは女性比率の高い客層。美味しい料理がありそうな雰囲気だった。
そしてこの日、7条通りから買物公園通を南下しながら散策。歩き疲れたので「ちょっとコーヒーブレイク」のつもりで入店してみたのがこの「Bistro et Cafe Porc Poulet (ポ・プーレ)」。(注1)
カフェだけではチャージがかかる時間帯という事なので、ならばグラスでシャンパーニュでしょ。ここの定番はモエ・エ・シャンドン。飲んでいるとやはりオードブルも欲しくなり、メニューには美味しそうな食材が...。夕食はここでいただく事にした。
アミューズはオー・ミラドー風にカクテルグラスに注がれた「カボチャの冷製スープ」。今年のカボチャは甘くて美味しい。他の料理にも活用したい野菜の旨さがある。
ここは2006年8月にオープンしたお店との事。マネージャーと話をしていると、彼は昨年まで横浜に住んでいて、オーナーシェフも横浜のホテル出身。偶然にもピンポイントに地域的話題がかみ合い話が楽しく弾んでしまった。
アラカルトでまずは【今月のおすすめ】メニューから「サンマのカルパッチョ、サラダ仕立て」を注文。「(ここ数年秋刀魚の旬が早くなってきてるけど、異常気象のせいかしら)」と思いながら、この厚い身のサンマを美味しくも複雑な思いでいただいた。
この時点で旭川に住む旧友から電話が入った。お互いすれ違いでようく連絡が付き、ここで合流する事になった。
次は「豚足のゼリー寄せ、卵とパセリのソース、紫キャベツのマリネ添え」。豚足と豚耳を野菜と一緒に煮込みゼラチン質で固め、パセリソースとキャベツのマリネを添えてある。豚耳(ミミガーと表現するほうが分かりやすい?)のコリコリ食感はいいのだけれど、一見豆のようにも見えるピクルスが固めで味わいが無く、それならばむしろ茹でた豆に換えたほうが良いのではと思ってしまう。ゼラチン部分も固すぎで、食材のエッセンスが感じられないのは残念なところ。ゼラチンに旨味が溶け込んでいないのか、全体的に冷やしすぎが原因なのか...。
そこで熱々の料理を選んでいると【ポプーレ厳選、ハムとチーズ】の中に「新得町、共働学舎のラクレットチーズ」を発見。北海道が世界に誇る乳製品を作っているのが共働学舎。その農場施設内ミンタルでは軽食も楽しめる。だから即オーダー。「お一人様では量が多いと思いますので、ハーフにいたしますか?」と、心遣いがありがたいマネージャーのお言葉に勿論従う私。
ラクレットチーズを専用道具で溶かし、バケット、北あかり、ソーセージ、ブロッコリーにのせていただく。トロトロの部分のラクレットがさすがに美味しい!ただ、ラクレットヒーターが小型で熱量が足りないせいか、提供された時点ですでに固くなり始めている部分が多い。とても残念なところだ。北あかりを数ヶ所でいただいて今回感じたのは、今年のものは北あかり独特の甘味はなく別種のじゃがいもの味になっている事。色も薄くジャガイモと同じ様な色になっている。今年は生産地において日中の寒暖の差が続く日がなかったのだろうか...。この寒暖差がじゃがいも類に大切な気象条件なのだけど...。ラクレットチーズのトロトロで包み込んで食べちゃいましょ。
このラクレットをいただいてる最中に友人が合流。昨日東京から戻り、今夜も遅くまで仕事でようやく解放され空きっ腹の様子。私が美味しそうにラクレットチーズを頬ばって「これはハーフだから」と言っているのに、彼女は「普通の量で」と言う?!!マネージャーと私が強く「まずはハーフで」と説得してようやく納得してもらえた。(余程お腹が空いていたのかもしれない。お疲れ様。)
食事中の友人と、食後酒モードになり始めた私がお互いの近況報告。仕事や生き方に関して、同世代の前向きな姿勢には元気をもらえる。会話の途中にいただくポプーレの美味しいお酒にアラカルト料理が、いいアクセントになってくれる。
今夜は、食後にいただいたキールロワイヤルのカシス(画像参照)が特に美味しい(ベースは勿論モエ・エ・シャンドン)。
その後は白ワイン。このグラス、つい「ゆうたろう」を思い出してしまったお笑い好きの私。眉間にしわ寄せ「なにぃ〜ぃっ?」と。(独爆)
ディナータイムが終了してバータイムへ照明ダウン。その直後、厨房からオーナーシェフが挨拶に登場。今夜の感想を後日私のブログ等で紹介したいとの希望を伝えると、笑顔で快諾いただく。感謝。
その後もグラスワインのおかわりが続く。いつも思うのはボトルで頼んだ方がいいのだけれど、気分で別のワインも楽しみたいので、割高と分かりつつ今夜もやはりこうなってしまう。
「人間失格」になりそうな浅草神谷バー名物でもある電気ブランのボトルがカウンターに。そう、電気ブランは合同酒精旭川工場で(も?)作られている。浅草で飲むよりも工場直送でキツそー...。
シンデレラは零時前に帰して、この後はマネージャーが教えてくれた隠れ家的バーと明け方までジンギスカンが食べられる妖しい居酒屋に行かねばならないと、勝手な使命感。
精算しマネージャーに隠れ家的バーが入っているビルの入り口まで導いてもらうと、それはポプーレを出てから十数歩先にあった。
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(注1):休憩後は夕食に松尾ジンギスカン旭川支店へ行こうと思っていたのに、このビストロで飲食を楽しむ。これが正解に。
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