April 06, 2007
豫園 (5)豫園商城散策
食後に豫園商城内にある専門店を見て回る。
注文を受けてから数十分で似顔絵ならぬ3D似顔粘土細工を完成させてしまう粘土細工職人。数秒おきにモデルを確認し、粘土の色を練り合わせて人形本体に塗りつけるようにしながらモデルに合わせて形を整えて行く。面白い。
時間があればお願いしたかったけれど、私は「沈香閣」を目指して先を急いでいた。
豫園商城内からの延長で通りを散策しながら「上海老街門」が見えてきた時に、珍しく自分が間違った方向を歩いて来た事に気が付いた。過信とは恐ろしい...。自戒
香木を選ぶのならば伽羅よりも沈香の香りに惹かれてきた私は、この機会に「沈香閣」を訪ねてみたいと思っていたのに間に合わず。豫園よりも早く閉まってしまう事を後で知った。(泪)
あきらめて「上海老街(方浜中路)」を豫園方面に戻り、中国雑貨や骨董品を見て歩いた。時折違法品販売員が寄ってくるが、ここでも「不用(ブーヨン)」の一言が有効。MYガイド先生「まっぷる2007上海―杭州・蘇州」の別冊付録「街歩きMAP」裏表紙に載っている基本中国語会話集にまたまた感謝。何パターンかの表現を憶えたいものだ。上海出身の友人に教えてもらう事にする。
MYガイド先生によると、豫園は1559年から18年の歳月をかけて造園された歴史ある庭園。でもこの上海老街は、明・清代の建物が再現されている通りで、そこにはレトロ風2階建ての小さな商店が軒を連ねている。MYガイド先生(P42)に載っていた商品もたくさん見つける事が出来、かなり楽しめるショッピングストリートだった。
豫園商城からの帰りは古城公園を歩いてみる。園内を南西から北東に貫く通りを歩いて行くと、926番始発バス停までが最短距離。中央広場でおもちゃの車で遊ばせている中国人家族、豫園観光帰り親子が休憩しながら子供達の写真をデジカメで撮っている風景、そんなのどかな公園風景。生活にゆとりがある家族だけが集っている。
背景のビル群を蜃気楼のように感じながら、その日を生きる事で精一杯の人達はこの公園では見かけなかった。公園を抜けて人民路に出たところで信号待ち。目の前にあるアパートの各部屋では、夕食の準備なのか、鍋や食材を持って室内を移動したりベランダに出たりして忙しなく住民が動いていた。その中で、一人窓際でじっと遠くを眺めている紅色の服を着た年老いた女性が印象的だった。彼女はその齢を重ねる中で何を見てきて、今彼女の目には何が映っているのだろう...。
市内路線バス926番始発バス停に行くと、すでにバスが来ていた。来た時と同じく余裕を持って座れる乗車率。よかった、空いている路線で。陜西南路を行き交う路線バスは、どれも無茶混みだったから。歩道からレンズを向けると、ファインダ越しに乗客達の視線と目が合ってしまい、シャッターチャンスを逃してしまった程だった。
来る時とは違うルートを走りながら、15分後には見慣れた淮海中路に出た。車窓に、おぉ柿安のレストラン。
そこから更に10分程で東湖路との交差点付近にある「陜西南路」バス停で下車。偽ブランド売人達を軽くいなしながら、無事ホテルへ到着。
初めての上海市内路線バスの旅、安全に終了っ!
アラレちゃん風にうっほほぉーい♪とバンザイ姿でベッドへダイブ、休憩っ!