April 06, 2007
豫園 (3)南翔饅頭店本店
お腹が空いた...。午後3時が近くなるというのに、豫園内の飲食店はどこも順番待ちの列。出発前は日本人にさえ有名な「南翔饅頭店」のその本店には入るものかと思っていたのに、現地に行くと安心出来る美味しさを求めて1階の列をかき分け2階入店の列に並んでいた。
2階順番待ちの席に座ってから10数分程で店の一番奥にあるテーブル席に通された。日本でも有名なだけに、店内には数組の日本人グループをみかけたが、通された席の両隣も日本人グループだった。壁を背にした私の左隣コーナー席には日本語が上手な30後半の中国人女性と40後半の日本人男性の不思議なカップルに、右隣は上海駐在員家族風場慣れした親子4人組の、ちょっとした日本人異空間。(デジャブ、とは違うどこかで感じたこの感覚...、似てる...)
注文したお勧めコース「配套点心」(50元!)には、「特製蟹肉入り小籠包6個」と点心7種、それにスープとデザートが付いて50元(800円強)!。少量ながらもそれぞれ(水果以外)が驚く程の美味しさ。日本の南翔饅頭店も美味しいけれど、それ以上に何かの風味や出汁が加わり素材の味もより深い。具材に合わせて皮の食感も変えている。やはりここは中国上海、南翔饅頭店六本木店のお上品さではなく横浜中華街上海料理専門店の味とも違う、本場上海南翔饅頭店本店料理の味わいの奥深さが感じられる。
火傷に気を付けながら熱いうちに食べたい「蟹肉入り小籠包」をれんげに乗せて皮に箸を入れあふれ出す熱々スープをフーフーしながら口に入れてホフホフ味わうと、熱旨っ!時には、日本人が欧米人に誇れる(欧米人は忌み嫌う)熱いものを熱く美味しいうちにいただく飲食技術「すする」文化を極力悟られぬよう駆使して熱いスープを残さず大切に味わった。(かなり体力を消耗させる)
最後のスイカに甘味よりももっとシャキシャキ感があればまだ、締めとしてまだ良かったのに...。小さな杏仁豆腐のほうがデザートとしてまだ良かったようにと思う。ここに1〜2元のコストを抑える難しさが出てしまうのだろうか。
それにしても「南翔饅頭店本店」の飛び抜けて美味しい各種点心を味わえた事は、とても貴重な食体験だった。
(豫園周辺衛星画像と店舗情報)