April 04, 2007
上海リニア最高時速は431キロ!
到着ロビーからエレベーターを2階で降りると、「磁浮車站(リニアモーターカー)」への方向を示すサインがあった。ありがとー、1階の女性達と先生。
閑散としていた連絡通路の、右の窓には空港施設増築中の風景、左の窓には作業を終えて帰る前に点呼を待っているようなたくさんの作業員達がスチール階段にひしめき合っていた。
連絡通路を渡り終えた右側すぐにのところに「Transrapid Ticket Center(切符売り場)」がある。次の龍陽路駅が終着駅なので購入は英語で「ワンウェイ」でOK、支払はキャッシュでエコノミー席なら片道50元、VIP席なら100元。ちなみに往復の場合、エコノミー80元でVIP160元となる。往復買う人っているの?
手荷物検査を受けてから改札を通りロビーへ。左右にあるプラットホームへの下りエレベーターはまだ閉鎖されている。席について待っていると徐々に乗車客が集まってきた。リニアが到着した時、重低音と共にフロアが地震のように震動したのには驚いた。そして係員に指示されたゲートに向かうと、無秩序に群がる中国人の後ろにちょっとだけ距離を置いて待つ欧米人、その後ろで観察している私。文化のカッシーニ環を見ているような思いだった。
上海リニアモーターカーは「浦東国際空港駅と上海市郊外の龍陽路駅の間、29.863kmを7分20秒で結ぶ。営業最高速度は430km/hである。」との宣伝。私はまさかの急ブレーキにも安心な、進行方向を背にした座席に着く事にした。
18時までは15分置きに運行しているリニアは定刻通りに発車した。グングンと加速を続け、時速300kmを越えると振動が気になってくる。400kmを超えるとかなりの振動で、しかも上下線がすれ違う際の風圧には驚かされ、思わず声が出てしまった!時速表示が430kmに達したのでデジカメで記録に残そうとしても、あまりの激しい振動で「手振れモード」が全く効かないっ(凄)!こんな状態では商業路線としてまだ営業してはいけないと実感したのは私だけ?磁気のせいなのか気のせいなのか、何故か下腿が重たい。
最高速度で走行していたのは10秒もなかった。リニアはそれまでの加速と同じような定率で減速しながら、無事「龍陽路(Long Yang Road)駅」に到着。
プラットホームは3階だった。そこからエスカレーターで2階の改札出口へ。閑散としていた。
さらに階段を下りて1階に出ると、すぐに隣接している上海地下鉄二号線龍陽路駅の券売機・切符売り場フロアらしき空間は容易に目に留まった。そこには、別次元への入口が待っていた...。