December 16, 2006

虫の知らせだったのか?まい泉日比谷店

夕食は何にしようと思いながら日本橋から銀座を経由して、車はお台場へ向かう途中の築地を過ぎた辺りだった。「まい泉は?」 と、この一言がツボに入り車はUターン。夕食場所決定。

日比谷シャンテ西口出口と東京宝塚劇場に挟まれた路上には、宝塚終演直後でフアンの人波。お目当ての人が現れるのを今夜も皆で静かに待っている。そんな見慣れた光景を横目に日比谷三井ビル地下へ。

店頭で今夜は何にしようか、あれかこれかと喜々とメニューを見ながら悩んでいると、ふと張り紙に目が...!!「えっ?!」今月29日で閉店?!お知らせを何度も読み返す。信じられない。だけどこれが現実。入店しようとしたところで、店の奥から「あー、いらっしゃぁーい」と聞き覚えのある元気な声。長年この日比谷店フロアーを仕切っていた女性だった。「何かが呼んでくれたんですねぇ」。そうなのかもしれない。築地を過ぎてから突然引き返してここを目指して来たのだから不思議。

生姜焼き定食@まい泉日比谷店四季膳@まい泉日比谷店かつ料理以外にも、鮭定食や若鶏定食に各種膳と食べたい料理が多数ある。迷った末に今夜私は「生姜焼き定食」と、彼女は「四季膳」でソバを冷製にチェンジ、加えていつものようにクリームコロッケ。

私が社会人となった時から通って来たレストラン。そしてその当時からほぼ変わらぬ従業員。今夜の料理もいつもと変わらずに美味しい。だけど思い出が多すぎてついしんみりとしてしまう。

日比谷三井ビルを取り壊し建て替える事業の影響だそうな。新ビルの完成は8年後。旧三井銀行本店(現三井住友銀行本店)の移転先が気になるその事以上に、「まい泉(旧井泉)」の原点であるこの1号店の移転先が気になり旧知の従業員に尋ねると、まだ物件が見つからないとの事。家族のような雰囲気だった「まい泉日比谷店」従業員は、これから青山本店や荻窪店その他へ別れて行ってしまうらしい。

店を出ると料理長がわざわざ挨拶に出てきてくれた。「今までありがとうございました」「お世話になりました」と、お互いに同じ言葉がかぶさってしまう...。また会える日は来るのだろうか。

日比谷店が復活してまた同じメンバーで営業してくれたら嬉しいのに。私が感じる限り、長年入居してきた店舗への対応は三菱地所に比べて三井不動産はかなり冷酷。何があるのだろう、何が違うのだろう。今回特に感じた疑問だった。誰か教えて欲しい。



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